三ツ峠山 ( 三ツ峠山 = 開運山:1,785.2m ) 2016.2.3 登山



【PHOTO & 記録 三ツ峠山 4】

再び少し登りに入ると、かつて白雲荘が建っていた場所に登り着く。 時刻は 10時47分。

テラスだったと思しき柱が残っているところには 『 愛宕尊 』『 板東三十三ヵ所観音塔 』 といった立て札が立っているが、 周囲は雪に覆われていてその実物がどこにあるのか分からない。

道はテラスの上部を横断した後、徐々に高度を上げていく。
登り着いた所に 『 一字一石供養塔 』 が現れるが (写真)、 これは小石に一字ずつ経文を書写し、地面に埋めて石塔を建てたものだそうである。時刻は 10時52分。

すぐに今度は 『 神鈴 (みすず) 権現社 』 の標識が現れるものの、 祠などは見当たらない。
恐らく、少し斜面を登った所の岩場に祠があるものと思われるが、そちらは雪に覆われ足跡もないのでそのまま通り過ぎる。

ここからは屏風岩がその姿を見せるようになる。
屏風岩はロッククライミングの練習場として有名で、標高差 130メートルのほぼ垂直な岩壁である。
ここからは、その全容が捉えにくいが、その一部を見ただけでもその存在感に圧倒される。

道の方はその屏風岩の基部を回り込んでいく。
左下を見れば、富士吉田の街並みが見えているが、平野部は雪で真っ白である。

垂直に切り立った岩の下を進む。
見上げれば、氷柱が垂れ下がっており、それが落ちてきた時のことを思うと身が縮む。

やがて、前方、屏風岩の垂直な岩壁の左後方にある高みに 四季楽園の建物が見えてくる。

屏風岩の下に置かれている 『 千手観世音 』『 十壱面観音 云々 』 と彫られた石碑の前を通過し、さらには氷柱の横を通って屏風岩の下を通過し終えると、 道は目の前の高みに向けて登っていくことになる。

こちらは屏風岩の真下を通過する際に見えた富士吉田市街。
先にも述べたように市街地は真っ白で、雪国かと見まごうばかりである。

場所的には富士吉田市役所のある下吉田や、大明見付近と思われるが、 写真を拡大すると真ん中に桂川が流れているのが分かる。

調べてみると、この桂川は山中湖を水源として、相模湖を経て相模川となり、 最終的には相模湾に流れ込んでいる。
南側の方が断然海に近いにも拘わらず、 富士山、箱根の山、 丹沢山塊などによってブロックされ、 グルッと北側を旅していることに少々驚かされる。

高みに取り付くと、すぐに道は 2つに分かれる。
左は三つ峠山荘へ、右はかつての富士見荘 (今は室内クライミングジムになっているらしい) 経由にて山頂に通じている。

右に道を取り、木の階段になっている急坂を登って、 最後は雪の斜面をジグザグに登り切ると、その旧富士見荘前に飛び出す。時刻は 11時17分。
なお、旧富士見荘は閉まっている。

本来ならばここから 富士山が見えるはずであるが、 今は全く何も見えない状態で、ガスの切れ間に白い平野部が見えているだけである。



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