再び少し登りに入ると、かつて白雲荘が建っていた場所に登り着く。 時刻は 10時47分。 テラスだったと思しき柱が残っているところには 『 愛宕尊 』、 『 板東三十三ヵ所観音塔 』 といった立て札が立っているが、 周囲は雪に覆われていてその実物がどこにあるのか分からない。 | |
道はテラスの上部を横断した後、徐々に高度を上げていく。 すぐに今度は 『 神鈴 (みすず) 権現社 』 の標識が現れるものの、
祠などは見当たらない。 |
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ここからは屏風岩がその姿を見せるようになる。 道の方はその屏風岩の基部を回り込んでいく。 | |
垂直に切り立った岩の下を進む。 やがて、前方、屏風岩の垂直な岩壁の左後方にある高みに 四季楽園の建物が見えてくる。 屏風岩の下に置かれている 『 千手観世音 』 や 『 十壱面観音 云々 』 と彫られた石碑の前を通過し、さらには氷柱の横を通って屏風岩の下を通過し終えると、 道は目の前の高みに向けて登っていくことになる。 |
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こちらは屏風岩の真下を通過する際に見えた富士吉田市街。 場所的には富士吉田市役所のある下吉田や、大明見付近と思われるが、 写真を拡大すると真ん中に桂川が流れているのが分かる。 調べてみると、この桂川は山中湖を水源として、相模湖を経て相模川となり、
最終的には相模湾に流れ込んでいる。 | |
高みに取り付くと、すぐに道は 2つに分かれる。 右に道を取り、木の階段になっている急坂を登って、
最後は雪の斜面をジグザグに登り切ると、その旧富士見荘前に飛び出す。時刻は 11時17分。 本来ならばここから 富士山が見えるはずであるが、 今は全く何も見えない状態で、ガスの切れ間に白い平野部が見えているだけである。 |