塔ノ岳、尊仏岩跡、鍋割山 ( 塔ノ岳:1,490.9m ) 2016.1.9 登山



【PHOTO & 記録 塔ノ岳、尊仏岩跡、鍋割山 1】

昨年 (12月19日)竜ヶ岳から 毛無山まで縦走し、 凜とした朝の空気の中で 富士山頂上から昇る 朝日を眺め (所謂 ダイヤモンド富士)、さらには南アルプスの姿を楽しんだことで、 漸く登山に対する意欲も上向き始めてきたのであった (その記録は こちら
そこで間髪入れずに山に行ければよかったのだが、諸般の事情で 2015年はそれが最後の山行となり、その後のダラダラとした年末年始の生活に、 またまた少し億劫さが顔を出すようになる。
しかし、好天が続く中、家の中でジッとしているのも辛くなり、さらには、いつまでも 2016年の登り初めを行わないのは まずいと思い、 やや重くなった腰を上げて山に行くことにした。

行き先は 丹沢の塔ノ岳。
何回も登っている山なので新鮮味は全く無く、昨年 11月頃の気分ならば とても登る気になれない山なのであるが (塔ノ岳には申し訳ない)、今回は塔ノ岳の裏手にある 尊仏岩跡に詣でることがモチベーションになっている。
尊仏岩というのは、かつて塔ノ岳の山頂付近にあった大岩で、『 お塔 』 と呼ばれて雨乞いの神として 地元の人々に親しまれていたのであるが、関東大震災の余震である丹沢地震により大金沢へと崩れ落ちてしまったのである。
ただ、尊仏岩のあった場所には今でも石仏や石碑が残っているとのことで、このことを数年前に知り、一度は行ってみたいと思っていたのであった。

しかし、ネット上にはその尊仏岩跡に行った記録が多数上がってはいるものの、 そこまでの行き方を詳しく書いている方はおらず、また一方で尊仏岩跡を探せずに諦めたという記録も多々上がっており、 少々躊躇するところでもあった。
加えて、その場所は急斜面途中にあるらしいので、雪が深くなると場所を良く知らない身にとっては難易度が増しそうであるし、 一方で春から秋にかけては ヒルの存在が煩わしく、なかなか行く決心がつかない場所でもあったのである。
しかし、1月にも拘わらず塔ノ岳には雪がないと聞き、それでは今年の運試しと思い、行ってみることにした次第である。

3連休の初日である 1月9日(土)、5時半過ぎに横浜の自宅を出発する。
丹沢は自宅から比較的近いため、この時間でも十分に間に合うはずである。
横浜ICから東名高速道に乗り、秦野中井ICへと進む。上空には雲一つ無く、本日は快晴のようである。
高速を下りた後、県道71号線を北上する。西大竹隧道を抜け、西大竹の交差点を左折して県道62号線に入り、暫く真っ直ぐ進む (途中で一般道、そして県道706号線と名前が変わる)
やがて、新橋の丁字路にぶつかるのでそこを右折し (道路は県道706号線のまま)、 500m程進むと大倉入口の信号が見えてくるので、今度はそこを左折する (道路は県道706号線のまま)
後は一本道で、やがて右手前方に大倉バス停のロータリーが見えてきたので、少し手前にあった有料駐車場に駐車する。
駐車場の混み具合が心配であったが、6時45分の時点でまだ大分空きがあった。


朝食をとり、バス停のトイレを利用した後、身支度をして 7時3分に出発。
丁度 渋沢駅からのバスが到着するタイミングであったが、何とバス 2台が連なってやって来た。この山域の人気の程がうかがえる。

車道をさらに先へと進み、山神社への道を右に分ける。
帰宅後調べると、この山神社経由にても大倉尾根に取り付けるようである。

緩やかに登っていくと、やがて道は二つに分かれるが、塔ノ岳は左の道を進む。
道はまだ車が 1台通れる程に広いものの、徐々にその幅は狭まってくる。

樹林帯の中を進んでいくが、所々で右手の樹林が切れ、表尾根方面を見ることができる。
特に、登山道 右手に小さな家があり、その横から烏尾山、三ノ塔、二の塔を見通すことできたのだった (写真)
しかし、その時、立っている場所の下で音がするので見てみると、何とそこには牛がいたので非常にビックリしたのだった。

杉林の中をジグザグに登っていくと、やがて観音茶屋に到着。
ここでは、茶屋の横にある祠の写真を撮っただけで、休まずに通過する。時刻は 7時28分。

すぐに登山道は 2つに分かれるが、少し先にある 雑事 (ゾージ) 場ノ平にて合流することになる。
右の方が距離は短いはずなので、いつも通り右の道を選ぶ。

杉林の中を登っていき、最後はジグザグに進んで行くと、 先程 分かれた道との合流点となる雑事場ノ平に登り着く。時刻は 7時43分。
ここからは、写真のように土手のような道となる。

土手のような道を進み、その後少し登っていくとすぐに見晴茶屋に到着する。 時刻は 7時46分。
ここからは相模湾を見ることができるようだが、今は完全に逆光となっていて分かりにくい。

道は茶屋の前を通った後、左に曲がり、そこから最初の急登が始まる。
記憶通りの 岩がゴロゴロした坂道が続くが、途中から丸太の横木が置かれた階段状の道になり、さらに登っていくと今度は木道に変わる。

削れやすい斜面を慮ってのこととは思うが、このように人工物が沢山現れるのはどうも シックリこない。
また、足の置き場所、そして歩幅がかなり制限されるので、階段は苦手である。

一本松の標識がある場所を通過する頃になると、昨年の 竜ヶ岳以来、 ほとんど運動らしいことをしてこなかったツケが回ってくる。
登り続けるのがしんどくなり、太腿の裏側も少しピリピリし始め、とにかく運動不足を実感させられるようになる。

それでも何とか登り続けていくと、足下は石畳のような道となり、 そこを過ぎるとほぼ平らな尾根道へと変わってくれたのでホッとする。
左手樹林越しには 富士山が見えている。

体力不足を痛感したこともあって、この辺からはユックリ登ることにする。
例えば、富士山の写真を撮るために立ち止まり、後続の登山者を先に行かせ、 登山者が疎らになったところで、歩き始めるというやり方をとる。

この頃、平日に山に登ることが多く、登山者の数が少ないことから、 自分の勝手なペースで登ることに慣れてしまっており、後からドンドン人が続いてくるような状況には耐えられないのである。
加えて運動不足ではさらに対応が難しい。

道の方は暫く平らな状態が続いた後、少し急坂を登っていくと駒止茶屋が現れる。 時刻は 8時21分。

ここのベンチにて暫し休憩し、後続の人達を先に行かせ、 人の隙間ができたところで出発する。時刻は 8時33分。
なお、休憩中に表尾根の方を眺めれば、三ノ塔 (写真 右)、烏尾山が見え、 それぞれの頂上にある小屋も確認できたのだった 。



塔ノ岳、尊仏岩跡、鍋割山 登山データ
上記登山のデータ 登山日:2016.1.9 天候 : 快晴 単独行 日帰り
登山路:大倉有料駐車場−塔ノ岳登山口−観音茶屋−雑事場ノ平−見晴茶屋−駒止茶屋− 堀山ノ家−天神尾根分岐−花立山荘−花立−金冷し−塔ノ岳−尊仏岩跡−塔ノ岳−金冷し−大丸−小丸尾根分岐−小丸−鍋割山−後沢乗越− 二俣−国定公園標示板−大倉有料駐車場
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−秦野中井JCT−(県道71号線)−西大竹− (県道62号線)−堀川入口−(一般道)−テクノパーク入口−(県道706号線)−新橋−(県道706号線)−大倉入口−(県道706号線)−大倉有料場駐車場 (車にて)
交通復路:大倉有料場駐車場−(県道706号線)−大倉入口−(県道706号線)−新橋−(県道706号線)− テクノパーク入口−(一般道)−堀川入口−(国道246号線)−船子陸橋−(国道246号線・国道129号線)−金田陸橋−(国道246号線)− 深見西−(側道)−大和小学校前−(一般道)−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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