杓子山 鹿留山 ( 杓子山:1,597.5m、鹿留山:1,632.0m ) 2016.2.10 登山



【PHOTO & 記録 杓子山 鹿留山 1 】

2月3日(水)に登った 三ツ峠山は、天候には恵まれなかったものの、 下山時、いつの間にかバリエーションルートに入り込んでしまい、一寸したスリルを味わうことができて、なかなか楽しい山行であった。
とは言え、折角 富士山の好展望地に登ったにも拘わらず、 その頂上から 富士山を眺めることができなかったのは少々悔しい訳で、早速リベンジを考える。
地図を見ながら、どういうルートで 三ツ峠山に登り直そうかと考えていたところ、 ふと富士急行線を挟んで三ツ峠山の反対側に 杓子山があることに気がついた。 そう言えば、この杓子山も 富士山の好展望地であることを思い出し、2回続けて同じ山に登るのも芸がないと考え、 すぐに目的地を杓子山に変更する。

この杓子山には 18年前に登っており、その時は富士急行線 下吉田駅から歩き、 不動湯経由にて大榷首峠 (おおざすとうげ) から登り、さらに鹿留山の頂上も踏んだ後、 立ノ塚峠経由にて下山したのであった。
同じルートを避けるべく、今回は忍野村役場前からスタートし、鳥居地峠、高座山 (たかざすやま)、 大榷首峠経由にて登る計画とする。
実はこの鳥居地峠には苦い思い出がある。1989年の 7月、その時も杓子山を目差そうと下吉田駅から歩き出し、 鳥居地峠分岐から鳥居地峠へと向かったところまでは良かったものの、どういう訳か肝心の鳥居地峠を通り過ぎて、 忍野村まで下ってしまったのである。
結局、杓子山には登れず、辿り着いたところが十二曲峠。そこから石割山を往復しただけで終わってしまったのであった。
ということで、今回はおよそ 27年前に辿れなかったルートを登ることになる。

2月10日(水)、5時過ぎに自宅を出発。空には雲一つ無く星が瞬いており、 本日は間違いなく快晴のようである。
横浜ICから東名高速道に乗り、いつも通り海老名JCT、圏央道、八王子JCT経由にて中央自動車道へと進み、大月ICを目差す。
前週の三ツ峠山と同じく、今回も現地の積雪を恐れて大月駅前の駐車場に車を駐め、富士急行線を使用する予定である。
駅前の駐車場には 6時7分に到着。朝食をとり、身支度を調えて、6時22分の始発に乗るべく大月駅に向かう。
富士山駅到着は 7時6分の予定であり、また富士山駅発 内野行きのバスは 7時10分であるため、富士山駅からすぐ出られるよう一番前の車両に座る。
前回の三ツ峠山と違い、本日は車窓から見える空に雲一つ無い。
途中、車掌さんが親切に 富士山の見える側の座席を教えてくれる。 富士山は大きく、その後方に雲は全く無く、本日は間違いなく快晴のようである。

定刻に富士山駅に到着。前回の三ツ峠山からの帰りに富士山駅までバスで戻って来たため、 バスの発着所には迷うことなく進むことが出来、無事に 7時10分のバスに乗る。
しかし、定刻にバスは発車したものの、国道138号線に入ると渋滞につかまる。
バスを降りてからは自分の足次第であり、時間に制約がある訳では無いのだが、やはり天候の変化を恐れてなるべく早く着きたいという気持ちが強く、 少々イライラさせられる。
しかし、その渋滞も忍野入口にて国道138号線と分かれてからは解消され、バスは順調に進んで、役場前には 7時40分に到着する。


バス停は忍野小学校と忍野村役場の境目にあり、 まずは小学校に沿って来た道を少し戻る。
小学校の敷地の角に右に曲がる道があるのでそこを曲り、また暫く小学校の敷地に沿って進む。
見上げれば、小学校のネット越しに目差す高座山が見えている。

道路上に雪はないものの、周囲の畑は雪で真っ白で、 これで前方の山が白かったら雪国の風景である。

この時間帯は小学生、中学生の通学時間となっており、進む方向に中学校があるため、 中学生とともに歩道を進む。
前方には先週登った 三ツ峠山が見えている (写真)

左手を見れば、雪原の向こうに 富士山が美しい姿を見せている。
こちらから見る 富士山は、その麓から頂上までしっかりと見えており、 また左右の裾野も全部見えていて完璧な姿である。
いつもこのような 富士山を見ながら登校できる環境を羨ましく思う。

また、前方右手には、これから登る高座山が間に遮るものなく見えてきており、 そのカヤトの斜面が気持ちよさそうで、登高意欲をグッと高めてくれる。

空には雲一つ無く、久々に心が躍り、 途中、何度も立ち止まって写真を撮りまくる。

こちらがその高座山方面。
カヤトの斜面が印象的であり、登高意欲を高めてくれる。
一見 丘のようにも見えるが、標高は 1,304.3m、三角点もある立派な山である。
尤も、登り始めた役場前付近の標高が既に 930m程あるため、その高低差は 370m程しかないのであるが・・・。

中学校の脇を抜け、丁字路にぶつかったところで左折する。
少し進むと、『 忍野窯 』『 民宿かやの 』 の看板が現れるので、 そこから右の道に入る。時刻は 7時54分。

願わくば、ここに鳥居地峠や高座山を示す案内板が欲しいところであるが見当たらない。 ただ、上記の看板の横に杭らしきものが残っていたので、以前はそこに案内標示があったのかもしれない。

道なりに進んでいくと、すぐに登り勾配となり、道路は完全に雪に覆われるようになる。
足下は車による圧雪・凍結状態なので滑りやすく、慎重に進む。

樹林に囲まれた少々暗い道を暫く進むと、周囲の樹林が切れて明るい場所に飛び出し、 そこから少し進めば鳥居地峠であった。時刻は 8時9分。
峠には 2台の車が駐まっている。どうやら先行者がいるようだ。

この鳥居地峠からは右に延びている林道に入る (写真)
こちらの林道もかなりの雪に覆われているが、何とその雪の上に新しい轍の跡がある。林道は土手状になっていて狭く、 良くもこんな雪道を車で進む気になるなと感心させられる。
しかし、轍は暫く続いていたものの、さすがに雪の量も多くなり、また道幅もさらに狭くなってきた所でギブアップしたようで、 途中の少し広い場所にて Uターンしたようである。

ここからは先行者の足跡を追う。
雪は多いものの、本日に限らず結構歩かれているのだろう、踏み跡がしっかりつけられている。

やがて 『 ↑ これより杓子山登山コースです 云々 』 と書かれた標示板が林道左脇に現れたところで、林道と分かれて山に取り付くことになる。
時刻は 8時22分。



杓子山 鹿留山 登山データ
上記登山のデータ 登山日:2016.2.10 天候 : 快晴 単独行 日帰り
登山路:役場前バス停−忍野中学校−鳥居地峠−高座山−大榷首峠− 杓子山−子ノ神−立ノ塚峠分岐−鹿留山−立ノ塚峠分岐−立ノ塚峠−内野バス停
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道) −八王子JCT−(中央自動車道)−大月IC −(国道20号線)−OnePark 大月第2駐車場 (ここまで車にて)−大月駅−(富士急行線)− 富士山駅−(バス)−役場前バス停
交通復路:内野バス停−(バス)−富士山駅−(富士急行線)−大月駅 (これより車) −OnePark 大月第2駐車場−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)−谷ヶ原浄水場−(県道508号線) − 塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)− 相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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