山王帽子山 ( 山王帽子山:2,077m ) 2017.2.1 登山



【PHOTO & 記録 山王帽子山 1】

1月は 18日に 檜洞丸に登っただけであるため、 月 2回の登山を基本としている身としては どうしても 1月中にもう 1つ登っておきたいと思い、ギリギリの 31日に山に行くことにする。
行き先は日光の山王帽子山。無雪期ならばこの山は 太郎山に登る途中にある山として位置づけられ、 この山だけを目差すことはあまり無いと思われるのだが、積雪期となるとスノーシューにて登ることができる山として俄然クローズアップされてくる。
そして、登山起点となる光徳牧場付近までバスで行くことができるので、ノーマルタイヤの車しか持っていない小生でも、 工夫すれば登ることが可能であり、以前から冬季に登りたいと思っていた山なのである。
しかも、今回はスノーシューを使って冬季限定の最短コースを辿るつもりなので、少々気合いが入る。

1月31日(火)は 3時半に起床。しかし、外はかなり強い風が吹いている。
少々心配になってネットで調べると、横浜には強風警報が出ており、肝心の日光地域には風雪警報が出ているとのことである。
これでは高い高速代、バス代を払って現地に行っても、途中で撤退せざるを得ない可能性があることから、やむなくこの日は山行を断念し、 翌日の 2月1日に登ることにする。
その結果、1月の登山は 1件となってしまったが、まあ致し方ない。

改めて翌 2月1日(水)、4時過ぎに横浜の自宅を出発する。
上空には薄雲がかかっているが、日光地方は 15時頃まで晴れとの予報なので、気にせずに出発する。無論、本日 風はほとんどない。
横浜ICから東名高速道に乗り、さらに首都高3号渋谷線、首都高中央環状線、そして首都高川口線と進み、川口JCTから東北自動車道に入る。 まだ空は薄暗いが、雲がなくなってきているようなので、本日は天気予報通り晴れそうである。
一方、北へと進むに連れ、車載の温度計は気温を下げていき、宇都宮ICから日光宇都宮道路 (日光道) へと進む頃には マイナス 4℃を示すようになる。はてさて、山の中ではどの位の気温となるのであろうか。

薄暗がりの中、前方に 女峰山男体山の姿がうっすらと見え始めると やがて日光ICで、ここで日光道を下りる。
いろは坂の路面凍結が懸念されるため小生の車で目的地に行くのは無理なので、目指すは JR日光駅近くの日光市日光駅前駐車場 (24時間営業) である。 以前、 社山夕日岳に登った時と同じく、ここからは東武バスに乗り換える予定である。
駐車場到着は 6時18分。35台収容できるという駐車場には 2台しか駐まっていない。
車内で食事をした後、東武日光駅のトイレをお借りし (駅が改装中のため、JR日光駅のトイレの方は仮設になっていた)、 バスの時刻表を確認してから車に戻って身支度をする。
その後、ザックを担いで東武日光駅へと進んでいくと、前方には朝日に赤く染まりつつある 男体山や女峰山、赤薙山の姿が見えてくる。
その後方には雲一つ無い空が広がっており、テンションがグッと上がる。

6時55分、東武日光駅バス停より湯元温泉行きのバスに乗車する。
バスには出発地の JR日光駅にて既に乗車していた乗客も含めて 10数人が乗ることになったが、 途中の清滝 (= 古河電工がある) で大半の方が降り、最後に残った 2人も途中の中禅寺温泉、中禅寺郵便局でそれぞれ降りたので、 小生 1人となる (尤も、その後に 1人乗ってきたが・・・)
バスは雪景色の中を進んでいく。途中の いろは坂はドライ状態の様に見えたものの、中禅寺湖湖畔を走る頃には所々に凍結箇所が目立ち始め、 戦場ヶ原に入ると凍結した箇所が俄然多くなる。やはりノーマルタイヤでここまで来るのは無理である。

8時1分に光徳入口にて下車。
光徳牧場近くの日光アストリアホテルまで行くバスもあるのだが、本数が少なく、一番早い便でもホテル到着は 9時55分である。 それならばこの光徳入口バス停から 1.6km程の道を歩いた方が良い。


しかし、バスを降りた途端、寒さが襲ってくる。
まるで冷蔵庫に入っているような感じで、呼吸すると胸が少々痛い。

しかもホテルへと向かう道はほぼ凍結しており (写真)、 歩くのにかなり気を遣う (本来は車道と平行して歩行者専用道もあるのだが、今は除雪した雪に覆われてしまっている)
また、頻繁ではないものの車が走っているので、その際にうっかり滑ったらアウトである。
足を置く位置に気をつけながら慎重に進む。

三本松への分岐を右に見て左にカーブしていくと、やがて樹林を抜け出して展望が開け、 橋を渡る頃には前方に本日目差す山王帽子山らしき山が見えてくる (写真)

恐らく左側に見えている斜面を登るのであろうが、傾斜は緩やかであり、 如何にも登りやすそうな山である。

とは言え、この山王帽子山は過去に 2回登ってはいるものの、いずれも無雪期であり、 積雪期の状態が分からないので僅かながらも緊張してくる。
さてどうなることやら・・・。

やがて、日光アストリアホテルへの道を右に分け、さらに少し進むと、光徳駐車場に到着。 時刻は 8時22分 (写真)
駐車場近辺には 3台ほど車が駐まっている。

駐車場奥のトイレを利用させてもらい、身支度を再度調えて 8時30分に出発する。

駐車場からは除雪されている光徳牧場への道を進んでも良かったのだが、 トイレ横の林の中へとスノーシューの跡が続いていたので、そちらへと進むことにする。

しかし、雪は柔らかく、時々雪に足を取られる始末。
やはりスノーシューが必要と悟り、先程 光徳入口バス停から歩いてきた道路のさらに先にて合流したところでスノーシューを履く (なお、この道路も駐車場から先は雪に覆われている)
久々のスノーシュー装着に手間取り、8時42分に出発。

まずは雪に覆われた道路を進む (写真)
雪の上にはスノーシューやスキーのシュプールが沢山残っている。

少し進んでいくと、『 ← 太郎山・山王峠・切込刈込 (登山口 200m先)』 と書かれた標識が現れたので、それに従って左の林へと入る。

この林の中のルートは前回の 太郎山登山の際にも通っているので そちらへと進むのに何の躊躇いもなかったのだが、雪の上のシュプールは真新しいもの 1対だけになってしまったので少々不安を覚える (写真)

もしかしたら、昨日 風雪警報が出ていたので、この地域には新たに雪が降ったのかもしれない。

シュプールを追って、右の方へと緩やかにカーブしながら林の中を進む。
スッカリ葉を落とした樹林帯は陽が当たって明るく気持ちが良い。

暫く進んでいくと、やがてシュプールは雪に覆われた道路らしきものに合流する (写真)
そしてその道路を覆っている雪の上には新しいスノーモービルの跡がついており、 その右手の方を見ると何やら標識のようなものが見えている。



山王帽子山 登山データ
上記登山のデータ 登山日:2017.2.1 天候 : 快晴 単独行 日帰り
登山路:光徳入口バス停−光徳駐車場−林道奥鬼怒線入口−矢島市郎 句碑− 太郎山登山口−山王帽子山−太郎山登山口−山王峠入口−太郎山登山口 (往路を戻る)
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−東京IC−(首都高3号渋谷線)− 大橋JCT−(首都高中央環状線)−江北JCT−(首都高川口線)−川口JCT−(東北自動車道)−宇都宮IC−(日光宇都宮道路)− 日光IC−(一般道)−日光IC入口西−(一般道)−東和町−(国道119号線)−相生町−(県道203号線・一般道)− 日光市日光駅前駐車場−(ここまで車。その後徒歩)− 東武日光駅−(バス)−光徳入口
交通復路:光徳温泉・日光アストリアホテル−(バス)−JR日光駅− 日光市日光駅前駐車場−(一般道・県道203号線)−日光市体育館前−(県道14号線・一般道)−日光IC−(日光宇都宮道路)− 宇都宮IC−(東北自動車道)−川口JCT−(首都高川口線)−江北JCT−(首都高中央環状線)−大橋JCT−(首都高3号渋谷線)− 東京IC−(東名高速道)−横浜IC−瀬谷 (車にて)

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