山王帽子山 ( 山王帽子山:2,077m ) 2017.2.1 登山



【PHOTO & 記録 山王帽子山 5】

急斜面の登りが続くため、息が荒くなる。
少し進んでは休むというパターンを繰り返しながら登り続ける。

先程の登山口から山王帽子山の頂上まで、地図では 1時間20分となっているので、 雪のハンデを考慮して 12時到着を目標に登る。

しかし、結構苦しい。
ラッセルなどはなく、また目的地までの所要時間が短いので我慢して登っていくことができるが、 これが数時間を要する登りであったらとてもではないが耐えられない。

やがて長い樹林帯も一旦終わりとなって少し開けた場所に飛び出す。
今まではコメツガなどの樹林であったが、ここはダケカンバが目立つ。

一方で樹林帯では迷いようがなかった道であるが、こういう小広い場所ではテープを見失いやすくなる。
足下は真っさらな雪であり、どちらへ進むべきかの検討が全くつかない。
勘に頼って進んでいくとうまくテープを見つけられてホッとする場合もあれば、全く見つけられずに少し戻って違う方向へと進んでテープを見つけるという場合もある。 これはこれで結構楽しい。

これも明るい日差しの下、時間に余裕があるからのことで、 自分の踏み跡がすぐに消えてしまうような強風が吹いていなくて本当に良かったと思う。

一方、ここでは展望も開け、前白根山、 奥白根山、 五色山が見通せるようになる。

写真 中央の山が 奥白根山
右下の白き山は五色山で、そこから左に同じような高さの山が続いているが、その稜線が 奥白根山の左斜面と交わっているところにある山が前白根山である。
そして、その稜線のさらに左後方に少し見えているのは白桧岳ではないかと思われる。

再び樹林帯に入って暫く進むと、また少し開けた場所に出る。
目の前にはダケカンバの木が大きい。

傾斜はかなり緩んできており、頂上が近いという予感がする。

道は再び樹林帯に入るが、すぐに抜け出してかなり開けている斜面の縁に出る。
ここは風が強いのであろう、新たに積もった雪は吹き飛ばされ、踏み跡らしきものがいくつか残っている。

上を見上げれば、樹林越しに 太郎山が少し見えている。
なお、この写真は下山時に撮ったものであり、従って雪の上に見えている踏み跡はほとんどが小生のものである。

また、ここからは 男体山がよく見えるのだが、 前回、無雪期に登った時にはこれ程 男体山を見通せる場所は頂上までなかったと記憶しているので、 登山道よりもかなり南側に立っているようである。

男体山は綺麗な台形をしており、 先程まではその上辺右に飛び出ていた 2,397.9mピークも今や台形のフォルムの中に収まっている。


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