薬師岳・夕日岳・地蔵岳 ( 縦走中の最高峰は 茶ノ木平 1,617.8m ) 2013.1.2 登山



【PHOTO & 記録 薬師岳・夕日岳・地蔵岳 1】

昨年の 12月23日に日光の半月山・社山に登った際、 年末休みは 12月29日からの 3日間しかないので、天候の具合によっては これが今年最後の山行となるかも知れないと思っていたら、 案の定であった。
しかし、一方で年始の休みは 1日から 6日までと長いため、これを利用しない手はなく、 早速 2日に山に行くことにした (年始めのこれ程早い時期に山に登るのはかつてないことかもしれない)
行き先は少々迷ったが、昨年暮れと同じく日光とした。というのは、半月山・社山に登った際、茶ノ木平がスノーシューに最適な場所であることを知り、 是非ともスノーシューにて茶ノ木平を歩きたいと思ったからである。
ただ、茶ノ木平をスノーシューで歩いた後、昨年末と同じコースを辿ったのでは全く面白くない。地図を眺めて色々検討しているうち、 中善寺温泉から茶ノ木平に登った後は方向を細尾峠方面に取り、細尾峠からは薬師岳、そして夕日岳、 地蔵岳と禅頂行者道 (ぜんちょうぎょうじゃみち) を縦走して古峰原神社に下る というルートが面白そうであることに気がついた。 後は古峰原神社からの交通の確保であるが、三箇日ではあるものの、JR鹿沼駅行き (含む東武日光線新鹿沼駅) のバスが 17時15分に出ることが分かってこれは解決。

従って、前回と同じくJR日光駅近くの市営駐車場に車を駐め、東武日光駅からバスにて中善寺温泉まで行って縦走開始。 下山後は古峰原神社からバスで鹿沼駅まで行って、そこから電車で日光に戻るということになる。
なお、このようなコースを組んだ結果、面白い現象が発生することになった。スタートの中善寺温泉の標高は 1,282m、 そして茶ノ木平が 1,600m前後 (茶ノ木平から細尾峠への下りに入る所にある高みが 1,617.8m) であるのに対し、 薬師岳が 1,420.1m、夕日岳が 1,526.1m、地蔵岳が 1,483mと、目的とする山々の方が低いのである。 こういう登山も面白いではないか。

当日は少し遅めの 4時少し前に自宅を出発する。空には星が瞬いているが、風が強いのが気になるところである。
前回と同様、横浜ICから東名高速道に乗り、首都高の渋谷線、中央環状線と進んで川口JCTから東北自動車道に入る。道は空いており、 順調に宇都宮ICに到着。そこから宇都宮道路に入って日光ICで下りる。
市営駐車場には 6時18分に到着。前回と違って駐車場はガラガラである。
東武日光駅前まで歩き、6時30分のバスに乗る。乗客は小生の他は 1名であったが、その方は日光東照宮の神橋 (しんきょう) で下車したので、 またまた終点まで貸し切り状態である。

中善寺温泉には 7時15分に到着。身支度やトイレ使用などで時間を食ってしまい、出発したのは 7時29分。
前回はバス停付近にアイスバーンが出来ていたが、本日は全く消えており、道路にも凍結はないようである。 ただ、歩道には雪がかなり集められていて歩きにくい。


レークサイドホテルの方に進んで振り返れば、 男体山が朝日に赤く染まっている。 ただ、前回のように快晴という訳ではないようで、男体山後方には雲 (それとも雪煙 ?) が湧き出している。
前方の山を見上げれば、頂上付近に、2003年に廃止となったロープウェイ山頂駅の跡らしきものが見える。茶ノ木平はそこから始まることになる。

相変わらず中禅寺湖から吹きつける風は、強く冷たい。ネックウォーマー、 イヤーウォーマーは欠かせない。
前回と同じく日光レークサイドホテル横の道に入り、少し進んで中宮祠阿世潟峠線歩道の標識の所から山に取り付く。

コンクリートの階段、木の階段、そして丸太の階段を登る。
心なしか前回よりも雪の量が少ない気がする。一方で、踏まれた雪が凍っており、斜面を横切って進むのに注意が必要である。
また、前回と同様、尾根の西側や尾根上を進む時には中禅寺湖からの冷たい風が強く吹きつけ、頬を強ばらせる。一方、尾根の東側を進む場合は、 全くの無風状態であるから本当に面白い。

少ないと思われた雪も徐々に増え始める。雪上に数多く見られた足跡も、 途中からほとんど見えなくなる。風で雪が削られたということであろうか、それとも途中で皆 引き返したということであろうか。

茶ノ木平の一角である ロープウェイ山頂駅跡に到着したのは 8時31分。
前回よりも 13分程時間短縮だが、今回は道がよく分かっていたこと、2回目なので途中で写真をほとんど撮らなかったこと、 前回は 雪の斜面にストックを落としてしまい かなり下まで下りてストックを回収する ということがあって時間をロスしたこと、 そして何よりも 前回登山から 10日程しか経過しておらず、 身体の調子が良かったことが上げられる。

この山頂駅跡からの眺めは相変わらず素晴らしい。
やはり男体山が存在感を見せていて、圧倒される。

男体山の右斜面後方には大真名子山が少し顔を出しており、 さらに大真名子山の右には、帝釈山、女峰山が見えている。
帝釈山と女峰山を結ぶ尾根は、それ程アップダウンもないようで歩き易そうに見えるが、記憶では 結構やせ尾根で、アルペン気分が味わえたはずである。
また、ほぼ中間に 『 専女山 』 と名付けられたピークがあったはずで、そこから眺める女峰山はかなりの鋭鋒であって、 名前とは裏腹に 男性的な山と感じたことを思い出す。

少し男体山方面に進んで左手を見れば、 中禅寺湖、そしてその後方に奥白根山から 錫ヶ岳へと続く尾根が見える。
残念ながら雲が多く、スッキリとは見通せないが、それでも奥白根山、錫ヶ岳はしっかりとその存在感を見せている。
さらに少し下っていくと、先日登ったばかりの 社山も見ることができる。スッキリとしたピラミッド型は相変わらず美しい。
しかし、今日は風が強く、社山への登りはかなり苦労するのではないかと思われる。

景色を十分に堪能した後は、いよいよ待望のスノーシューハイクである。
昨年 5月の 御嶽以来のスノーシューとなるが、 装着方法も忘れておらず (尤も、 非常に簡単なのだが)、すぐに出発し、平坦な雪の原を進む。 時刻は 8時46分。
山頂駅跡からほんの少し進めば明智平・細尾峠方面への分岐となるが、 この先どれ程スノーシューに適した雪原が待っているのか分からないので、 茶ノ木平を半月山方面に進んで少し遊ぶことにする。
雪はスノーシューを装着していても少しく沈むので、ツボ足の場合かなり苦労するだろうなと思いながら歩く。 ここは本当にスノーシューに適した場所である。



薬師岳・夕日岳・地蔵岳登山データ
上記登山のデータ 登山日:2013.1.2 天候:晴れ 単独行 日帰り
登山路:中禅寺温泉−中宮祠阿世潟峠線歩道入口−茶ノ木平(ロープウェイ山頂駅跡)−茶ノ木平− 明智平・細尾峠分岐−1,617.8m地点−籠石−細尾雨量観測所−細尾峠−薬師岳−薬師肩−三ツ目−夕日岳−三ツ目−地蔵岳−ハガタテ平−古峰原林道終点−古峯園(迷い込む)− 古峰原林道ゲート−古峰原神社
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−東京IC−(首都高3号線)−大橋JCT− (中央環状線・首都高川口線)−川口IC−(東北自動車道)−宇都宮IC−(日光宇都宮道路)−日光IC−日光市営駐車場−(ここまで車。その後徒歩)− 東武日光駅−(バス)−中禅寺温泉
交通復路:古峰原神社−(バス)−JR鹿沼駅−JR日光駅−(徒歩)−日光市営駐車場−(ここから車)− 日光IC−宇都宮IC−(東北自動車道)−川口IC−(首都高川口線・中央環状線)−江北JCT−(首都高中央環状線)−葛西IC− 大井JCT−(首都高湾岸線)−本牧JCT−石川町JCT−狩場−(横浜横須賀道路)−新保土ヶ谷−(保土ヶ谷バイパス)−上川井IC−(八王子街道)− 瀬谷 (車にて)

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