半月山・社山 ( 縦走中の最高峰は 社山 1,826.6m ) 2012.12.23 登山



【PHOTO & 記録 半月山・社山 1】

1ヶ月近く山から遠ざかっていたが、ようやくこの 12月22日からの 3連休に山に行けるチャンスが巡ってきた。
また、今年の年末休みは 12月29日からの 3日間しかないので、天候の具合によっては、この 3連休が今年最後の山行となるかも知れず、 行き先選びに少々気合いが入る。
ただ、行くのであれば快晴の日を選びたいし、また先日 編笠山・西岳にて雪山を楽しんだ後であるから、やはり雪のある山にしたいところであるのだが、 ノーマルタイヤの車しか持たない身にとっては なかなか雪山へのアプローチが難しく、候補選びが難しい。
さらには候補となる山が多い中央高速道周辺は、先日の笹子トンネルの事故で 大月IC−勝沼IC間を迂回せねばならず面倒であり、 加えて帰りの渋滞が恐ろしい。
というようなことを考えて、最終的に決めたのが日光の半月山・社山である。 そして天気予報を見て、トライする日は 3連休の中日である 23日 (天皇誕生日) にすることにした。
社山には昨年の 2月に登っているので、今回は半月山をメインとし、半月山に登った後、雪の状況、体力等に問題がなければ、 さらに社山まで足を伸ばすという 2段構えで望むことにする。

横浜の自宅を 3時40分過ぎに出発する。
空は雲に覆われており、本日の天候が心配になるが、日光地方は快晴の予報を信じるしかない。
横浜ICから東名高速道に乗り、さらには首都高速道3号渋谷線へと進んで、大橋JCTから中央環状線に入る。さらに江北JCTから首都高速川口線に入って東北道へと進む。 3連休の中日であるが、高速道は皆空いており、順調に進む。
宇都宮ICからは日光宇都宮道路に入り、日光ICで下りる。そう、今回も中禅寺湖周辺の路面凍結を恐れて、JR日光駅前の市営駐車場に車を駐めることにしたのである。
駐車場に着いたのは 6時18分、身支度をして 6時30分発の中禅寺温泉行きのバスに乗るべく、東武日光駅前のバス停に向かう。
この時点で空は雲が無くなりつつあり、駅周辺からは男体山大真名子山、女峰山がよく見える。

バスは貸し切り状態で 7時15分頃に中禅寺温泉に到着。やはり車を下に置いたのは正解で、 周辺の道路は凍結、帰りに通った湖畔の駐車場も路面凍結状態であった (いろは坂の状況は寝ていたので不明)
身支度をして 7時24分にバス停を出発。見上げれば男体山が素晴らしい。
しかし寒い。特に中禅寺湖からの風が冷たく厳しい。
雪の積もる歩道を進み、日光レークサイドホテルへと進む (バスはこのレークサイドホテル前にも停まるが、身支度をする場所がないので、 終点の中禅寺温泉まで行くのが正解。両者間の距離はそれ程ない。)


レークサイドホテル横の道路に入り、写真の中宮祠阿世潟峠線歩道の標示板が見えた所で山に取り付く。
歩道というだけあって、最初はコンクリートの階段、そして木の階段、その後 丸太の階段を進むことになるが、やがてその階段も雪に覆われ、 完全な雪の斜面・雪道の登りになる。
雪の上に足跡は残っているが、数日前のものらしくあまりハッキリしない。
山の東側斜面を進む時は、風も斜面に遮られて問題ないが、西側斜面を進む場合や稜線に立つと、中禅寺湖からの風が吹き抜けてかなり寒い。
雪は徐々に多くなり、2〜30センチほど。表面はクラストしているが、体重を支える程ではなくすぐに割れるので、アイゼン等は不要。 ピッケルも持参したが、ストックで十分である。

登り始めて 30分程で、ようやく男体山がほぼ見通せる場所に到着する。
ここまでの道程でもチラチラその姿は見えてはいたのだが、木々が邪魔をしてなかなかカメラを構える状態になく、少しストレスがたまっていたので、 これでスッキリする。
無論、中禅寺温泉のバス停からも男体山は見えるのだが、そちらは車道に立ち並ぶ店の後方という構図なので、 あまり芳しく構図なかったのである。この辺から見る男体山は、富士山の形に近いものがあり、なかなかスッキリとして美しい。
先に述べたように、西側斜面を進む場合は中禅寺湖からの風が強く吹きつけ、衣服に少しでも隙間があれば、そこから寒さが入り込んでくる。 イヤーウォーマーをしている耳は大丈夫だが、剥き出しの顔は硬直気味である。

また、西側斜面を横切って進む道は、吹きつける風に雪が飛ばされるのであろうか、 雪の上の足跡はかなり薄くなっている。
東側斜面、稜線歩き、西側斜面というように、道は尾根を間に挟みながら、その左右を進む。
折角前に進んでいた道であるが、やがて 「 > 」 記号のように、西側斜面を戻るようにして登るようになる。 そして、尾根上に登り着くと、そこには 『 茶ノ木平 0.7km 』 の標示板が立っていた。時刻は 8時10分。 そこからは写真のような尾根道が続く。
しかし、その尾根道も長くは続かず、再び西側斜面を進むようになる。この辺ではかなり雪が多くなる。

暫く西側斜面を横切るようにして登っていくと、今度は樹林越しに社山が見えてくる。
一応、本日は半月山経由にて社山を目指すつもりであるが、こう風が強くては、社山の稜線歩きがキツイかも知れない との思いが強くなる。 兎に角、半月山まで進み、それからどうするか考えることにする。

道の方は先程と同じパターンで、「 > 」 記号のように西側斜面を戻るようにして登ることになり、 登り着いた尾根上には 『 茶ノ木平 120m 』 と書かれた標柱が立っていた。
そこからは、やはり尾根上を暫く進むことになる。やがて、雪の量が多くなってくるとともに、左側には法面 (のりめん) と思われる斜面が現れ、 その上方は台地状になっている場所が見えてきた。茶ノ木平の一角に到着である。時刻は 8時39分。

この台地状の場所は、中禅寺温泉と茶ノ木平を結ぶロープウェイ (2003年廃止) の山頂駅があった場所で、 それだけに ここからはかなりの展望を得ることができる。
折角なので、誰の足跡もない雪の原に足を踏み入れ、周囲の景色を堪能する。
まずは、男体山の姿が大きく、素晴らしい。
ここから見る男体山は、一見 富士山のような形に見えるが、 よく見ると 富士山とは違って、頂上の平らな部分は後方に伸びる部分にて形成されていることが分かる。 つまり、男体山は東西よりも南北に長い山の形をしており、 その南北に長い部分が富士山の頂上部分のように平らに見えているのである。

そして、男体山の右斜面後方には、大真名子山がほんの少し姿を見せており、 さらに大真名子山の右には帝釈山、女峰山 (写真 真ん中) が姿を見せている。
女峰山の右に見える黒いピークは、2,295mの独標であろうか。



半月山・社山登山データ
上記登山のデータ 登山日:2012.12.23 天候:快晴 単独行 日帰り
登山路:中禅寺温泉−中宮祠阿世潟峠線歩道入口−茶ノ木平(ロープウェイ山頂駅跡)−茶ノ木平− 中禅寺湖道路−狸山−中禅寺湖展望台(第一駐車場)−半月山−半月山展望台−半月峠−中禅寺山−阿世潟峠−雨量計−社山−雨量計− 阿世潟峠−阿世潟−狸窪−イタリア大使館別荘−歌ヶ浜駐車場−中善寺温泉
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−東京IC−(首都高3号線)−大橋JCT− (中央環状線・首都高川口線)−川口IC−(東北自動車道)−宇都宮IC−(日光宇都宮道路)−日光IC−日光市営駐車場−(ここまで車。その後徒歩)− 東武日光駅−(バス)−中禅寺温泉
交通復路:中禅寺温泉−(バス)−JR日光駅−(徒歩)−日光市営駐車場−(ここから車)− 日光IC−宇都宮IC−(東北自動車道)−川口IC−(首都高川口線・中央環状線)−大橋JCT−(首都高3号線)−東京IC−(東名高速道)− 横浜IC−瀬谷 (車にて)

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