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そして、男体山の左側に目を向ければ、
やはり奥白根山が目立つ。
残念ながら頂上付近には雲が多いが、それでもその名の通り、周囲の山々の中で一際目立つ白い頂上は印象的である。
また、奥白根山の右に見える高みは、前白根山であろう。
寒々とした感じの中禅寺湖もなかなか良い感じである。
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さらに雪の原を少し男体山の方に進めば、
本日 目指すつもりの社山の姿も見える。
社山の右後方に見える山は黒檜岳であろうか。社山からその黒檜岳に至る尾根はそれ程起伏もなく、なかなか歩き易そうである。本日は無理であるが、
いつか挑戦したいものである。
先程、この雪の原には誰の足跡も無い と述べたが、実は雪の上には、
付けられたばかりの鳥の足跡が存在している。雪の上を歩き回っているのだが、ひょっとするとその大きさから言ってキジかもしれない (尤も、
冬場のこんな寒い時期に、キジが活動しているのかは不明だが・・・)。
8時44分、山頂駅跡を出発し、茶ノ木平に足を踏み入れる。
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茶ノ木平はその名の通り平坦な樹林帯で、しかもかなり広い。
従って、本日は天気が良いので全く問題ないが、もし雪が降っていて視界が悪かったりしたら、迷ってしまうことも考えられる。
雪の原の上に微かに残る足跡を辿る。日の光が斜め前方より差し込んで雪を照らし、眩しい程である。
本日、スノーシューを持ってくるかどうか迷ったのだったが、結局 荷物になるので持ってこずじまい。しかし、
この茶ノ木平はまさにスノーシューにはもってこいの場所であった。ちょっと悔しい。
雪は 30センチ程、足が潜るので、進むのに時間がかかる。周囲はコメツガなどの大木が多く生える場所から、
やがてダケカンバ (と思う) の細木が密集する場所へと変わる。
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やがて、道は下り斜面へと変わる。
風で雪の表面が撫でられ、斜面に微かに残っていた足跡が消えてしまっている所もかなりあり、調子に乗って下り続けていると、
そのままルートを外れて直進し、谷に下ってしまうような場所が 2ヶ所ほどあった。
1つ目はしっかり標識があったので間違える心配はないのだが、もう一つは雪の上にかすかな踏み跡がなければ、下り過ぎてしまうところであった (無論、
無雪期は心配ない)。
下り続けると、再び男体山の姿が見えてきた。
先程 茶ノ木平の入口 (山頂駅跡) で見た姿とは、明らかに形を変えており、この後、
社山に進むに連れ、さらに形を変えていくことは既に経験済みである。
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細い尾根を下っていくと、展望台が現れた。時刻は 9時18分。
この展望台からは、男体山の他、
中禅寺湖越しに奥白根山、
そして錫ヶ岳 (写真 真ん中の山) を見ることができる。
展望台からはすぐに中禅寺湖道路 (冬期閉鎖中) に降り立つことになる。雪に覆われた道路の上に第一駐車場からやって来た足跡が 1つ。
ほんの数時間前につけられたようであるが、その人はここまで道路を進んできて、この場所から茶ノ木平に向かうでもなく、
これから小生が登る狸山 (ムジナヤマ) に向かうでもなく、この地点で道路を引き返している。
どちらの登りも踏み跡が薄かったので、戻ることにしたのだと思うが、足跡を見るとかなり迷ったようである。
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道路を横切り、標識に従って狸山への登りに入る。
この斜面にも踏み跡はうっすらとあるだけ。
柔らかい雪に足は結構沈み、登るのにかなり苦労する。雪は 30センチ近くあるので、
スノーシューがあれば面白かったところである。またまた持ってこなかったことを後悔する。
雪に足を取られ、かなり息が上がったが、登り着くと写真のような平らな尾根が待っていた。無論、雪に足を取られることが多いが、
平らである分、歩きやすい。
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