薬師岳・夕日岳・地蔵岳 ( 縦走中の最高峰は 茶ノ木平 1,617.8m ) 2013.1.2 登山



【PHOTO & 記録 薬師岳・夕日岳・地蔵岳 4】

道は完全に雪の無い普通の道になる。ただ、先の方に見える薬師岳までは、 まだまだ距離があるようである。
やがて、道が 2つに分かれることになる。右手の道には、この日光付近で良く見られる赤と黄色に塗り分けられた、真四角なブリキ板が木に括られている。 どうやら、左の道は薬師岳への直登のようである。
少し迷ったが、ここは直登する道を選ぶ。
しかし、7時半頃に中禅寺温泉を出発してから、3時間以上経っており、その間 何も口にしていないため、 この直登はかなりきつい。慰めは時々振り返ると見える男体山の姿である。

喘ぎつつ急坂を登る。
ありがたいことに斜面に雪はほとんどないが、空腹でバテ気味の身体には、この登りはキツイ。
途中、上から登山者が下ってきた。細尾峠に車を駐めておられた方と思うが、薬師岳だけのピストン登山なのであろうか。

キツイ登りも徐々に傾斜が緩み、加えて足下にも雪が現れ始める。
そして 11時22分に尾根上に到着。振り返れば、半月山、 そしてその下を横切る中禅寺湖道路がよく見える。

雪の多い尾根を左に進めば、傍らの岩の上に古びた石の祠が 2つ置かれている。 そして、祠のそばにある木にはお札が括り付けられている。
そこから少し進むと、薬師岳頂上であった。時刻は 11時24分。頂上には誰も居ない。
ここからは男体山がよく見える。 南北に長い男体山を、横から見ることになり、その形は今朝ほど茶ノ木平で見たそれとは明らかに異なっている。
頂上を覆っていた雲は少し後退し、頂上付近も見えるようになっている。
また、後退した雲が噴煙のようである。男体山の噴火は、約7,000年前とのことなので、 男体山が噴火する姿をこの薬師岳から眺めた人はいないだろうが、 もし 噴火していたら写真のような感じなのかもしれない。

また、男体山の右手には、 大真名子山、帝釈山、女峰山が見える。
目の前の木が邪魔をして大真名子山が隠れ気味となり、これらの山を一遍に見ることは難しいが、少し北に下れば、大真名子山と女峰山は一度に見ることができる。
大真名子山をよく見ると、右斜面の後方に 同じような形の高みが少し顔を見せている。恐らく小真名子山であろう。

この薬師岳頂上で暫し休憩。本日 始めての水・食事となる。

11時41分、薬師岳を後にする。
先程登ってきた道を右に見て、雪の尾根をそのまま まっすぐ下る。
左手を見れば、夕日岳と思しき山が見える。また、右手を見れば、半月山、 そしてその左後方には少し霞み気味ではあるものの、皇海山、鋸山が見える。

数分で 薬師肩に到着。薬師岳への直登を避け、正規の道を辿っていればここに着いたはずで、こちらのルートの方がはるかに楽そうである。

薬師肩からも雪道の下りは続く。
一旦下った道は再び小さな登りとなり、その後 また下る。
実は、薬師岳から 夕日岳の分岐となる三ツ目まで、こうした小さなアップダウンが何回も続くのである。
決して急登ではないが、足下の雪は結構量が多くて足を取られることもあって、これがかなり体力を消耗させるのである。

途中、写真のような祠、そして石仏が道の傍らに置かれていた。この石仏も不動明王であるが、 不動明王が多く見られるのは日光山 輪王寺と関係があるようである。



薬師・夕日 1、   薬師・夕日 2、   薬師・夕日 3、   薬師・夕日 4、   薬師・夕日 5、   薬師・夕日 6  もご覧下さい。


百名山以外の山のページに戻る   ホームページに戻る