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景色は素晴らしいが、この夕日岳は雪に覆われており、また腰掛ける岩場も無く、
さらには吹き付ける風が冷たいので、すぐに来た道を戻ることにする。時刻は 13時31分。
とは言え、薬師岳以来休んでいないので、風が避けられる途中の岩場で休憩する。ポットに入れた紅茶が美味しい。
10分程休んで先を急ぐ。三ツ目に戻り着いたのは、13時58分。縦走路を先へと進む。
ここから地蔵岳へも雪道が続く。一旦下って緩やかに登り返すと 地蔵岳。到着時刻は 14時13分。
頂上を踏んでそのまま先へと向かう。
頂上から少し下った所に、写真のような祠があり、中に胸から上の地蔵尊が安置されていた。
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地蔵岳からの下りでは、雪はほとんど見られない。
やがて、斜面をジグザグに下るようになるのだが、この斜面を横切る道が狭く、またあまり平らではない所があり、
少し下るのに苦労する。
雪が中途半端に残っているのも問題で、さらにぬかるんだ所もあって結構気を遣う。
さらには、途中、 谷川の源頭のような場所を横切ることがあり、足下が凍っているので少々苦労した (トラロープが設置されている)。
とは言え、傾斜は徐々に緩くなり、やがてほぼ平らなササ原の道になる。一方で、足下は再び雪道に変わり、白い絨毯を進む。
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ハガタテ平には 14時42分に到着。
尾根はこの先、唐梨子山、行者岳等へと続いているが、時間的にここまで。左に折れて杉や檜の樹林帯を下る。
このハガタテ平からも男体山は見えるのだが、
木々が多くスッキリとは見通せない。それでも、周辺の木にはお札が付けられている。
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足下には水の流れがいくつも現れるが、雪に覆われているか、
凍っているのであまり急ぎ過ぎると危ない。慎重に下る。
冬場のこの場所は、何か植物の墓場のようで、あまり良い雰囲気とは言えない。ただ、水も豊富であるので、
恐らく春になれば周囲には草花が芽吹き、気分良く歩けることだろう。
やがて道は、大きな石がゴロゴロしている沢沿いに進み、何回か沢を渡渉する。ただ、水は少なく、問題なく渡ることができる。
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道はやがて沢から離れ、檜や杉の道を進む。
五角形をした大きな岩が道脇に現れたが、謂われ・名前などはないようである。
さらに下っていくと、崩壊した堰堤を横切ることになる。右上から大きな岩が崩れ落ち、堰堤を破壊したようだが、足下には凍った雪が残っており、
少し渡るのに苦労する。
右上を見上げれば、滝が見えるが、水が凍っているようである。
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やがて、道は林道になり損なったような、岩がゴロゴロした道に変わる。
そして暫く進めば、本物の林道に合流。ここからの林道歩きは結構長い。林道をショートカットする山道もあるようだが、ここは着実に林道を下る。
林道歩きに倦んだ頃、ようやく先の方に倉庫のような建物と壊れかけた家屋が見えてきた。
ここで大失敗をしてしまった。倉庫の先で道が 2つに分かれていたのだが、右の林道は上に登っているので少しおかしいと思い、
さらには左の道に轍の跡が沢山見られたので、柵があったにも拘わらず閂を外して中に入りこんでしまったのである (鹿除けの扉と、
都合の良いように解釈してしまった)。
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中は庭園のようになっている。恐らくここは 古峰原神社に隣接する古峯園であろうと思い、
そのままドンドン中へと進む。
ところがである、職員の方が現れて私有地だから通り抜けできないとのこと (実際にここは古峯園であったが、
営業時間は終了していたようである)。仕方なく先程の倉庫の所まで戻り、右の道を登る。すぐにゲートが現れ、車道に出たのだったが、
良く確かめるべきだったと反省。
後は車道を下ればやがて古峰原神社であった。古峯園に入りこんで時間をロスしたので、到着時刻は 16時30分を回っていたが、
お陰でバスの待ち時間が減ってくれた。
この後、さらに失敗が続いたのだが、それは ここ をご覧戴きたい。
最後は少々締まらなかったが、山の方は目論見通り楽しい雪遊びができ、気分良い登り初めとなったのだった。
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