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さらに目を左に向ければ、
三ノ沢岳岳の左後方に北アルプスが見える。
さすがにこの時間だとほぼ霞んでしまっているが、
それでも奥穂高岳、
笠ヶ岳などは確認できる。
笠ヶ岳の左には、十石山、
そして乗鞍岳が見える。
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乗鞍岳の左には、
乗鞍岳と対峙するように立つ
御嶽が大きい。
山頂付近に雲がかかっているが、剣ヶ峰はまだよく見えている。
また、御嶽の左後方にもうっすらと山が見える。
方角的には白山と思われるが、雲が多くかかっていてハッキリしない。
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南の方を見れば、仙涯嶺、そして越百山へと続く尾根が見える。
さらには、越百山の右後方には安平路山も見えるが、
摺古木山は雲の中である。
周囲の景色を十分に堪能した後、
12時1分に空木岳へと向かう。
午後になったからか、越百山の方にガスがかかり始めているし、
南アルプス 聖岳方面も少しガスで隠れ始めている。
前回の南駒ヶ岳−越百山縦走の時は、
途中でガスがかなり出てきてしまい、最後は少し残念な結果に終わっている。
本日はガスがこれ以上出てこないことを願うばかりである。
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砂礫の斜面を下る。少し滑り易いので注意が必要である。
途中、道が 二手に分かれるような場所があった。小生は赤梛岳を正面に見る右側の道を下ったが、
途中でやや踏み跡が薄くなり、少し苦労することになった。
よく見ると、左側の道の方から人が登ってきたので、そちらの方が正規の道だったようである。
下方には、摺鉢窪カールと避難小屋が見えるようになる。
避難小屋の先の方は崖となっているが、そこが百間ナギ。この百間ナギは今も浸食が続いているということなので、
最終的には小屋を飲み込んでしまうように見える (実際は、崖までかなり距離があると思うが・・・)。
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目の前には赤梛岳が大きい。
南駒ヶ岳頂上で感じたように、
この斜面の登りはかなり厳しそうである。
ドンドン下っていくと、やがて摺鉢窪避難小屋への分岐点を通過する。
時刻は 12時20分。
この分岐から赤梛岳への登りが始まる。
厳しいかと思っていた登りも、意外と足が進む。
しかし、それよりも問題が生じてしまった。高度を上げて振り向くと、何と南駒ヶ岳山頂はガスに飲み込まれてしまっているではないか。
さらには、ガスは前方にも現れ始め、
空木岳方面が隠れ始める。
心配していたことが起こってしまった。テンションがグッと下がる。
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12時39分に赤梛岳山頂に到着。
頂上には標識らしきものはなく、木の棒が 1本立てられているだけである。
南駒ヶ岳の方を振り返れば、
今や完全にガスに囲まれてしまっており、真っ白で何も見えない状態である。
ガッカリしていると、ありがたいことに、ガスが少し流れて山頂部分だけが時々見えるようになった。
しかし、山容全体を見ることはできない。恐らく、
このまま空木岳へと進んでも状況は改善されないであろう。
大変残念である。 |
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