南駒ヶ岳 空木岳 ( 縦走中の最高峰は 空木岳:2,863.7m ) 2013.9.21 登山



【PHOTO & 記録 南駒ヶ岳 空木岳 5】

岩とハイマツの間につけられた道を登っていく。
かなりバテ気味だが、稜線に出れば反対側の南アルプスが見えるので、そこで休もう と自分に言い聞かせながら登る。

高度が上がるに連れ、空木岳 方面がさらに良く見えるようになる。
空木岳の左に下る斜面は木曽殿越に至り、そこから東川岳、熊沢岳へと再び盛り上がっている。
その右奥には檜尾岳が見え、さらに奥には宝剣岳の突起状の山頂が見える。 宝剣岳の左には木曽駒ヶ岳、 そして木曽前岳、三ノ沢岳が見えている。 先程から何遍も見ている光景だが、全く倦むことは無い。

空木岳の右には、 先程よりも少し太めになった赤梛岳 (写真 左) が見え、 その右後方には八ヶ岳も見えている。 稜線は近い。

目の前には最後の登りと思われる高みがあり、疲れた身体に鞭を入れる。
その高みの右後方に尾根が続いているのが見え、その先に頂上らしき高みが見えるが、 あれは南駒ヶ岳の頂上では無いはずである (南峰)
前回の登山でそのことは確認したはずであるが、そうあって欲しいという願望もあるのかもしれない。

高みを越えていくと、さらに先に小さな高みがあったが、もうそれは問題では無い。 ほとんど稜線に出たのと同じ状況である。
左手を見れば、目論見通り伊那谷の向こうに南アルプスの山々が屏風のように広がっている。 左の鋸岳から始まり、 右の農鳥岳、広河内岳へと、 目の前の小さな高みに遮られるまで、お馴染みの山々がズラリと並ぶ。
なお、写真は真ん中が北岳。 その左は仙丈ヶ岳北岳の右には間ノ岳、 農鳥岳、広河内岳が続く。

稜線で休むと決めておきながらも、この景色を見たら、 早く頂上まで行ってしまいたいという気持ちが強くなり、結局そのまま頂上まで進むことにする。

岩の上を進み、小さな高みを越えたら、 そこは南駒ヶ岳頂上であった。
時刻は 11時39分。順調に登ってきたものの、ハイマツ帯の登り辺りから大分時間を食ってしまった。

頂上には誰もおらず、小生到着の 10分後に空木岳 から登山者が登ってくるまで頂上独り占めであった。 晴天が予想される 3連休初日というのに、やはりこの山域は空いている。

頂上からの展望は、南アルプスの山々がシルエット状になってズラリと並んでいるなど、 大変素晴らしいが、一番に目に入るのは眼下に見える、大きく崩壊した斜面である。
この下方に摺鉢窪カールがあって、さらにその下に百間ナギという大崩壊地があるのだが、目の前の崩壊した斜面も百間ナギの一部なのであろう。
なお、この時は この崩壊した斜面を有する山の名を全く意識していなかったのだが、帰宅後に田切岳と気づく。
但し、手元の昭文社の地図には、田切岳の名前は記載されていない。

その田切岳の後方には八ヶ岳が見えている。

そしてこちらは南アルプスの甲斐駒ヶ岳 (写真 真ん中)
その雪が積もっているような白き頂にはいつも魅了される。
考えたら、甲斐駒ヶ岳は東駒ヶ岳、木曽駒ヶ岳は 西駒ヶ岳と呼ばれているが、こちらは南駒ヶ岳、そのまんまである。

甲斐駒ヶ岳の左には鋸岳が続いており、 甲斐駒ヶ岳の右には仙丈ヶ岳、 大仙丈ヶ岳が見えている。




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