南駒ヶ岳 空木岳 ( 縦走中の最高峰は 空木岳:2,863.7m ) 2013.9.21 登山



【PHOTO & 記録 南駒ヶ岳 空木岳 4】

そして、北側には空木岳が、 間に遮るもの無く見通せるようになる。
あの頂上に至るまでには、これから南駒ヶ岳、 赤梛岳を越えていく必要があり、その長く、アップダウンの続く行程を考えると、 少し怯んでしまう。

それだけでは無い。 上の写真には空木岳の右側を遮っている斜面が写っているが、 それは小生の目の前にある 2,712mの高み (写真左端) であり、 その高みの右には南駒ヶ岳が見えている (つまり、 2,712m峰を間に挟んで左に空木岳、右に南駒ヶ岳が見えているのである)
南駒ヶ岳に至るには、まずこの高みを越えていかねばならず、少し億劫さを覚える。

なお、道の傍らには 2,591mの標識があり、ここから南駒ヶ岳まで 1時間と書かれている。
これに従えば、南駒ヶ岳頂上到着は 11時15分くらいということになる。先程よりも さらに到着時間が早まった。

2,712m峰を目指して進む。
その高みに至る手前にも小さな高みがあり、高度を上げていくと、再び三ノ沢岳、 熊沢岳方面がよく見えるようになる。

と、ここまでは良かったのだが、 ハイマツが前回登った時よりもかなり煩くなっており、行く手を阻むようになる。
足下の方はしっかり踏まれているので問題ないが、胸元を越す高さまで伸びているハイマツが道の上部を塞いでおり、 予想外に手間取るのである。
しかも、その状態は 2,712m峰の斜面になっても続き、登り斜面だけに体力を消耗させる。

ハイマツによる抵抗を受けたこともあって、その高みを登り始めてから、 途端にスタミナ切れのようになってペースが落ちる。
少し休憩して何かを口にすれば良かったのだが、既に六合目付近で 1回休んでおり、 さらにはその高みの途中にある 2,700mの標識に、 南駒ヶ岳まであと 45分とあったので、 そのまま登り続けたのが失敗であった。
この時点で 到着予想時刻は 11時35分となり、先程よりも遅くなってしまっている。

ヘロヘロになりながらもようやく高みを越える。
南駒ヶ岳への登り斜面手前にて左手を見ると、赤梛岳 (写真) が見える。そのあまりに高く見える姿にギョッとさせられる。

ここからは岩場を登る。
展望はグッと開け、目の前に空木岳が大きい。
空木岳の左下方には木曽殿越が見え、 さらにその後方に東川岳、熊沢岳、檜尾岳、島田娘、宝剣岳、 木曽駒ヶ岳伊那前岳三ノ沢岳といった山々を一望できるようになる。

やがて鎖場を通過する。
カニの横バイといった形で、岩に横に張られた鎖を掴みながら、岩場を横切るようになっている。
それ程難しい岩場では無いが、足下は写真のように切れ落ちており、少しバテ気味の状態では気を抜くと危険である。

また、この岩場にはユニークな岩が結構あって楽しませてくれる。
庇のように大きく張り出した岩や、中に異なる種類の岩が太い帯状に入っている岩、そして右手に長刀を持った僧兵を彷彿させる形をした岩など。
そう言えば、南駒ヶ岳から少し仙涯嶺方面に下ると、 両手とも拳を握り、親指を自分の方に向けた状態のように見える岩があったことを思い出した。




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