一方、空木岳方面 にもガスが上がってきており、 薄い膜がかかったようになっている。ただ、ガスはそれ程濃くないのでまだ希望がありそうである。 赤梛岳頂上には 1分程居ただけで、すぐに先を目指す。 期待に反して、ガスの方は左下の谷の方からドンドン上がってくるようになり、
完全に空木岳、そしてそこに至るまでの尾根が隠れてしまう。 | |
ところがである、もうこの時間では仕方がないかと諦めていたところ、
何と言うことであろう、進むうちにアッと言う間にガスの流れがなくなり、
先程までガスに囲まれていたことが嘘のように周囲の展望が開けたのであった。 |
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そして後ろを振り返れば、 南駒ヶ岳を覆っていたガスも、 徐々に薄れつつある。一過性のガスということになるが、山というものは本当に分からないことが多い。 左手奥には御嶽
も見えるようになり、さらには蕎麦粒岳の特異な山容も見えるようになる。 | |
空木岳への登りにかかる。 時々振り返って南駒ヶ岳、 赤梛岳方面を眺めるが、今はガスもスッカリ消え、辿り来たりし尾根がよく見える。 何度目かに振り返った時、ボールのような、
あるいは拳骨のような形をした山があるのが目に入った (写真左端)。 しかし、帰宅後よく考えたら、 先にも述べたように 南駒ヶ岳山頂から田切岳は目にしていたのだった。ただ、田切岳 = 拳骨 というイメージしか無かったので、 全く気が付かなかったのであろう。 |
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足下の崩れやすい急斜面をジグザグに登る。 また、右下方には空木平カールが見えるようになる。 | |
展望の方もグッと開け、先程よりもやや雲が多くなってきてはいるものの、
南アルプスがよく見える。 ルートの方は岩尾根が続き、
空木岳頂上に至るまでに 3つほどの岩の高みが待っているが、
実際は尾根の下を巻くことが多いので、それほど苦労しない。 |
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