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思った通り、北アルプスはその片鱗さえも見ることができず、 御嶽も同じ状態、 そして中央アルプスはボンヤリながらも見ることができるものの、南アルプスは全く見えない。 と思ったら、嬉しいことに、休憩中に一瞬だけ 甲斐駒ヶ岳 (左) と 北岳が雲の合間にチラリと見えたのであった (写真)。 また、南東にある 霧ヶ峰は何とか確認できるが、その後方の 八ヶ岳は うっすらとシルエット状になって辛うじて見えるという状況で、今や 蓼科山は雲の中である。 それでもこの三峰山までのササ原歩きで気分が高揚しており、あまり失望感はない。 |
9時16分、二ツ山を目指して先へと進む。 頂上をさらに西へと進んで少し下り、途中から標識に従って左に曲がって斜面を下る。 下り終えて斜面を見上げれば、垂直とも思われるような急斜面で、帰りの登り返しを思うと、気が滅入る。 |
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さて、ここからは先ほどまでの優美なササ原のプロムナードとは打って変わり、
本格的な山道が続くようになる。 途中、左手を見ると、三峰山の斜面に大きなガレ場が見える。 |
紅紫色のミツバツツジ ? が咲く場所を過ぎると、完全に樹林帯に入り、 道は小さなアップダウンを繰り返しながら進んでいく。 道は明瞭であり、また所々に立派な標識が立っていて安心感を与えてくれる。 しかし、その標識を見るとまだかなり距離があり、 例えば 三峰山から 1.8km進んだ時点で 『 二ツ山 3.9km 』、『 鉢伏山 8.2km 』 という状況である。 この距離を見て、 鉢伏山までの往復は無理かもしれないと思うようになる。 |
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やがて、山の斜面を横切る道が続くようになる。 それでも、ほぼ平らなのでこれはありがたいと思っていたのだが、帰りにここを通ってみると、 微妙に登りになっていて (つまり今は道が緩やかに下っている)、帰りにはこれがボディブローのように効いてきたのであった。 往路ではそんなことに全く気づかず (というか、そこまで考えが及ばず)、 快調に足が進む。 |
展望の無い樹林帯が長く続く中、たまに樹林の間から茶臼山や
美ヶ原が見えるようになる。 ほぼ平らな道 (実は緩やかな下り) に足が進む。 斜面を横切る道が長く続くことに少し嫌気が差し始めた頃、小さなピークへの登りが現れる。 |
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