小太郎山 ( 小太郎山:2,725.4m 縦走中の最高点は 小太郎分岐:約 2,845m) 2017.9.5 登山



【PHOTO & 記録 小太郎山 10】

そして、 その小スペースから左に少し曲がってハイマツの中を一登りすると、そこは小太郎山の頂上であった。時刻は 11時46分。
ここには三等三角点が置かれている他、『 山梨百名山 』 の標柱が立っている。

頂上の周囲にはハイマツしか生えていないため、 ここからも 360度の展望を得ることができる。
基本的には先程の前小太郎山、あるいは小太郎尾根の途中で見た景色と同じであるが、最終目的地に到達したことで、 もう少し詳しく周囲を眺めてみる。

すると、ここで一つ気になったのが、 この尾根への取り付き口となっている小太郎分岐点がかなり高く見えていることである。

地図で調べると、小太郎尾根に踏み入った所の標高は 2,850m程であるのに対し、 この小太郎山は 2,725.4m。
つまり、帰りの方が高さを稼がねばならない訳で、これは少々辛い。
ましてや、さらにそこから 北岳に登るのは大変厳しそうで、 例え時間に余裕があったとしても、とても挑む気にはなれない。

小太郎分岐点は、写真左から 1/3程の所にあり、明らかにそちらの方が高い。

その 北岳の右手奥をよく見ると、 奥茶臼山がうっすらと見え、 さらに右には前茶臼山と思しきシルエットも見えている。

このような新たに見つけた山もあったものの、全体的に雲が多くなってきている。
北岳もバットレス側から雲が湧き上がってきており、中央アルプス、 八ヶ岳鳳凰三山は雲に飲み込まれつつあり、 北アルプスは辛うじて 穂高連峰槍ヶ岳が確認できるという状況である。


写真 左から 1/3程の所に見える一番奥の山が奥茶臼山。

そんな中、 仙丈ヶ岳甲斐駒ヶ岳には雲が全く掛かっておらず、 泰然自若といった感じであるのが面白い。

また、 富士山も雲海の上に姿を見せてくれてはいるが、 こちらは時々雲に隠れてしまう状況である。


十分に景色を堪能し、休養もとったところで、12時3分に往路を戻る。

先に述べた様に、ここからは一旦高度を下げた後、 アップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げていくことになる訳で、こうしたルートは疲れた身体には大変厳しい。

それでも順調に進んで、前小太郎山を 12時24分に通過。
目の前には小太郎山分岐、そして 北岳へと登るルートが良く見えており、 その高低差に思わず怯みながらも先へと進む。

写真は前小太郎山からの下り。

なお、忠実に往路を戻ったつもりであるが、 注意力がやや散漫になっていたのであろう、途中 2箇所ほどで道を間違えてしまう。
特に2回目は、少々ハイマツ帯を横切ることになってしまい、かなり苦労してしまった。



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