甲斐駒ヶ岳 ( 甲斐駒ヶ岳:2,965.55m ) 2016.8.31 登山



【PHOTO & 記録 甲斐駒ヶ岳 1】

山のハイシーズンにも拘わらず、 7月は 1回しか山に行くことができず 爺ヶ岳、 さらには 8月に入っても台風などあってなかなかタイミングが合わずに、たった 1回の山行 針ノ木岳、蓮華岳 で終わってしまうかと思っていたところ、 ギリギリの 8月31日に山に行くことができるようになる。

さて、そうなると行き先であるが、実は 9月2日に健康診断があるため、 怠惰な生活で弛みきった身体を少しでも絞りたいと考え、少々ハードな山を選ぶことにする。
色々検討した結果、黒戸尾根を使って日帰りにて 甲斐駒ヶ岳に登ることにしたのだが、 今年の 6月に 木曽駒ヶ岳に登った際、 頂上から 甲斐駒ヶ岳を見て、西駒 ( = 木曽駒ヶ岳 に登ったのなら 東駒 ( = 甲斐駒ヶ岳 にも登らねばと漠然と思ったことが心に残っていたようである。
しかし一方で、2009年9月にこの黒戸尾根往復による 甲斐駒ヶ岳登山を行った時にも 12時間12分を要したことから、 その時よりも遙かに体力が落ちている今の状態では少々無謀かとも思われ、かなり迷う。
最終的には、ヘッドランプを点けての下山もまた楽しかろうと思い、思い切ってトライすることにしたのであった。

8月31日(水)、2時半過ぎに横浜の自宅を出発する。
いつも通り、横浜ICから東名高速道に入って海老名JCTから圏央道へと進み、さらに八王子JCTにて中央道へと入る。
空の状態はやや雲が多いが、本日の天気は晴れとの予報なので、この後の回復を祈りながら進む。
順調に車を進め、須玉ICで高速を下りて国道141号線を北へと進む。
中央道の下を潜った後、薬師堂橋東詰の交差点を左折して県道611号線に入り暫く道なりに進む。 JR中央本線 日野春駅への道をやり過ごした後、坂を大きく下っていくと、やがて牧原の交差点に至るので、 そこを右折して国道20号線に入る。
この国道20号線を 5km強ほど進んでいくと、白州歩道橋のところに 『 ← 竹宇、横手 』 と書かれた標識が見えてくるので、 その先、白州農協前の信号を左折して県道614号線に入る。

後は道なりに進み、 途中に出てくる竹宇駒ヶ岳神社の標識に従って左折すれば尾白渓谷の駐車場と記憶していたのだが、ナビは新しい道を指示している。 素直にナビに従って、白州中学校の手前を左折して中学校の塀沿いに進み、中学校を過ぎた少し先で右折して田んぼの中の道を進む (舗装道で良い道)
とにかく真っ直ぐ進んで行くと、やがて道は少し右にカーブした後、上で述べた竹宇駒ヶ岳神社からの道と合流するのでそこを左折する。
後は道なりに進んでいけば、終点が尾白川渓谷の駐車場である。到着時刻は 4時35分。
まだ暗く、また少し眠いこともあり、明るくなるまで 30分程車の中で仮眠する。
なお、駐車場には 10数台程の車しかなく、ガラガラである。

 

5時8分に起床。
駐車場のトイレを借り、身支度を整えて 5時17分に出発する。

キャンプ場の方へと下って行くと、やがて竹宇駒ヶ岳神社に到着。
時刻は 5時23分。
本殿前にて本日の無事を祈った後、そのまま本殿横を左に下って吊り橋へと進み、尾白川を渡る。

すぐに山道が始まるが、数分で 甲斐駒ヶ岳への道と 尾白川渓谷への道との分岐が現れる。時刻は 5時26分。

左に道を取り斜面をジグザグに登っていく。
この頃になると、樹林越しに朝日が当たるようになり、周囲が黄色に染まり始める。 本日は良い天気のようである。

やがて再び尾白川渓谷の分岐が現れるが、 これは尾白川渓谷への道が渓谷沿いと尾根通しの 2つあるからで、今回現れたのは尾根道である。
時刻は 5時36分。

ここからも樹林帯をジグザグに登る道が続く。
順調と言いたいところであるが、鼻水が出て咳も時々出る状態。
この頃 涼しい夜が続いたため、若干 風邪気味であるらしい。これは本日苦労しそうである。

展望の無い斜面を黙々と登る。
道には時折大きな花崗岩が現れるが、花崗岩はこの 甲斐駒ヶ岳のトレードマークで、 道の上にも花崗岩の屑が多く見られる。

傾斜はそれ程急ではなく、また足下はよく踏まれており、 さらには左右を土手に囲まれたような溝状の道が多く現れる。
これならば暗くなっても道に迷うことなく歩けそうだと思いながら登っていく。

展望のほとんどない登りが長く続くため、 この辺は我慢であるが、それでも途中、前方 樹林越しに烏帽子岳、坊主山方面がチラリと見える。
ただ、その左方はガスが多く、 甲斐駒ヶ岳はガスの中のようである。
一方、青空も見えるので、今後の回復に期待したいところである。

写真 右側の山が烏帽子岳。
その左側は坊主山で、甲斐駒ヶ岳はその坊主山のさらに左奥にある。

平らな道が時々現れる中、緩やかに高度を上げていく。
横手駒ヶ岳神社の分岐はまだかと思いながら登っていくと、烏帽子岳がチラリと見えてから 5分程進んだところで周囲にササ原が現れ始めたかと思うと、 その後 待望の分岐に到着。時刻は 7時丁度。

標識にはここから 甲斐駒ヶ岳まで 7時間と書かれている。
それほど時間はかからないとは思うものの、今の体力、体調ではやはり往復 13時間を超える長丁場になることを覚悟する。

この分岐を過ぎて暫く登っていくと、 やがて道は右へと下るササ原の斜面を横切る、ほぼ平らな道が長く続くようになる (写真)

今の体力では、登り斜面でのコースタイム短縮は難しいため、 こういう平らな道で時間を稼ぐべく足を速める。

そのほぼ平らな道も、やがて小さな谷にぶつかるので、左に曲がって斜面を登ることになる。



甲斐駒ヶ岳 登山データ







登山日:2016.8.31 天候 : 晴れ時々曇り 単独行 日帰り
登山路:尾白川渓谷駐車場−竹宇駒ヶ岳神社−横手・笹の平分岐点−(八丁登り)− 前屏風ノ頭−刃渡り−刀利天狗−五合目小屋跡−七丈小屋−八合目御来迎場−駒ヶ嶽神社本社(西峰)−甲斐駒ヶ岳−(往路を戻る)
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT− (中央自動車道)−須玉IC −(国道141号線)−薬師堂橋東詰−(県道611号線・612号線)−牧原−(国道20号線)− 白州農協前−(県道614号線)−白州中学校−(一般道)−尾白川渓谷駐車場 (車にて)
交通復路:尾白川渓谷駐車場−(一般道)−白州中学校−(県道614号線)− 白州農協前−(国道20号線)−牧原−(県道612号線・611号線)−薬師堂橋東詰−(国道141号線)−須玉IC−(中央高速道)− 相模湖IC−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)−谷ヶ原浄水場−(県道508号線)− 塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)− 相模原公園入口−(県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口− 上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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