甲斐駒ヶ岳 ( 甲斐駒ヶ岳:2,965.55m ) 2016.8.31 登山



【PHOTO & 記録 甲斐駒ヶ岳 5】

ハイマツの緩やかな斜面を登っていく。
恐らく登り着いた所が御来迎場 (八合目) と思われるが、足がなかなか進まない。

ただ、所々に青空が見えるようになり、さらには九合目にある剣が突き刺さった岩も 時折ハッキリ見えるようになるので、まだ望みはあるようである。

喘ぎつつも斜面を登り切り、 御来迎場 (八合目) には 11時41分に到着。もうバテバテである。
日頃の運動不足に加え、風邪気味であるため、さらに体力は落ちており、壊れた鳥居の柱の横にある岩に倒れ込むように座り込む。

地図ではここから頂上まで 1時間30分となっており、 頂上到着は 13時半近くになる計算である。
従って、下山途中で真っ暗になってしまうことは間違いないが、ここまで来ていながら時間切れだとして戻るのは絶対に納得できない。

とは言え、周囲はガスで何も見えない状態であるため、気力の方は今一つである。

と思ったら、やがて 八ヶ岳方面のガスが切れ、 赤岳、横岳、 阿弥陀岳硫黄岳が見えてきたではないか。
さらには、まだガスが漂ってはいるものの、今まで全く姿を見ることができなかった 甲斐駒ヶ岳方面も見えるようになり、 その周辺には青空が広がり始めている。

この状況に少し元気をもらい、頂上を目差して 11時52分に出発する。

暫く緩やかな道を進む。
途中、広場のような場所もあり、そこには大きな岩もあったが、かつては何か意味のある場所だったのではないかと思われる。

やがて道は登りとなって大きな岩群の右側を登っていく。
すぐに岩場を鎖にて越えることになるが、岩にはステップがしっかりとつけられているので安心である (写真)

なお、ここの鎖には 『 結婚記念 』 云々の金属札が付けられていることで結構 有名である。

この鎖場を終えると、難所の鎖場が現れる (写真)
三角錐の形をした岩がこちら側に飛び出していて足場が取りにくいのであるが、 今回はその三角錐の岩の左下にコンクリートで固めたような足場があり、前回よりも楽に登ることができたのであった。

前方を見れば、 先程 御来迎場手前から見えた 2本の剣が突き刺さった岩もかなり近づいてきているが、まだまだ遠い。

一方で、ここで少々嬉しいことがあった。
ガスに囲まれてしまって全く見えなかった 地蔵岳が再び姿を現しており、さらには 北岳間ノ岳も見えるようになってきたのである。
そして、少し進むと、地蔵岳の右後方には 観音岳も見え始める。
この状況に久々にテンションが上がってくるものの、頂上までの道程はまだまだ長い。

写真は 北岳。その右後方に 間ノ岳も見えている。



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