十石山 ( 十石山:2,524.8m、縦走中の最高点は 金山岩 2,532m ) 2013.11.2 登山



【PHOTO & 記録 十石山 5】

稜線は、抜戸岳 (写真 左のピーク) から下った後、 双六岳にて再び盛り上がる。
そして、双六岳から少し右に進んで再び下った稜線は、 黒岳 (水晶岳)、 そしてその右の鷲羽岳にてまた盛り上がっている。 この写真では良く分かりにくいが、写真を拡大すると、黒岳の姿はその名の通り黒く見える。

鷲羽岳からさらに右に続く稜線上には、 野口五郎岳の大きな山容が目立つ。無論、稜線が続いている訳ではなく、表銀座と裏銀座が重なっている訳だが、 それが 1つの尾根に見えるのも、山の面白さの 1つと言えよう。

そしてふと気が付くと、 抜戸岳と双六岳の手前に焼岳が見えるではないか。 あまりにも近すぎて最初は気づかなかった次第。

そして稜線は西穂高岳に向かってグッと盛り上がる。
嬉しいことに、その稜線の後方には槍ヶ岳の尖塔も見えている。 穂高連峰よりも白く見えるので、 あちらはもうかなり雪が積もっているようである。

西穂高岳の右には間ノ岳、天狗ノ頭が続き、 さらに稜線はジャンダルムへとグッと盛り上がって、盟主 奥穂高岳へと続いている。
その後、吊尾根を経て前穂高岳、明神岳が続く。

前穂高岳、明神岳の右後方には、横通岳が見える。
横通岳の右にはすぐ目の前の霞沢岳が大きいが、 面白いことに常念岳 の左斜面は霞沢岳の左斜面とほぼ重なっているようである。
霞沢岳の右斜面後方には前常念岳が見え、その右隣 (実際は右手前) には蝶槍の突起、 そして蝶ヶ岳が見えている (蝶ヶ岳は、 霞沢岳の隣にある件の 2,553m峰の真後ろとなる)

下部では富士山 のように見えた 2,553m峰も、今はスッカリ形を変えて鈍角の山容をしている。

小屋からはガレ場の横を登り、 ほんの少し進めば十石山頂上である。
三角点がハイマツ帯の中、行き止まりとなった場所に置かれている。到着時刻は 9時40分。
このようなドン詰まりにある頂上は、 吾妻連峰の東大巓を思い起こさせる。

しかし、 ここからも乗鞍岳はよく見えない。

少し三角点から戻って草つきのスペースに出れば、 写真のように一応 乗鞍岳を見ることができるのだが、 乗鞍岳の下方の部分が目の前のハイマツに隠れてしまい、完全に見通せるという状況ではないのである。

暫し頂上付近をウロウロしたものの、結局 乗鞍岳を完全に見通すことができる場所がないので、 三角点手前の薄い踏み跡を右に辿り、もっとよく見える場所を求めて進むことにする。

ここからはハイマツの藪漕ぎ。
足下には踏み跡が残っているものの、上部は完全にハイマツに覆われ、ハイマツをかき分けるようにして進むことになる。
苦労しながら 5分程ハイマツの海を進んでいくと、ありがたいことにハイマツが切れて、 完全に乗鞍岳を見通せる場所に辿り着く。
剣ヶ峰、蚕玉岳 (コダマダケ)、朝日岳、摩利支天岳、富士見岳等、 乗鞍岳を形成する山々がよく見える。
皆 雪を抱いており、特に蚕玉岳付近は真っ白である。



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