十石山 ( 十石山:2,524.8m、縦走中の最高点は 金山岩 2,532m ) 2013.11.2 登山



【PHOTO & 記録 十石山 9】

12時35分、白猿の池との分岐に到着。
その手前で 3人組のうちの 1人に追い抜かれたが、その方はこの白猿の池の分岐で他の 2人を待っているようであった。

白猿の池まで 5分以上かかるのであればパスするところであったが、 その方に池まで 20m位と教えられ、行ってみることにする。
落ち葉が沈んでいるからなのか、水面が黒っぽく見えるため、鏡のように周囲を映しこんでいる。
しかし、倒木などが水に浸かっており、あまり良い雰囲気とは言えない。

池の写真を撮ってすぐに分岐へと戻る。
件の方は仲間を待っているようなので、再度追い抜かせてもらう。

その後も順調に下り、 樹林帯を抜けてスキー場跡の上部に飛び出す。
そこには 『 桔梗ヶ原 6.6km、平湯温泉 3.0km 』 と書かれた標識が立っている。時刻は 12時53分。
ここからは林道跡のような道を下っていくと、すぐに廃屋となったスキー場の休憩舎 (あるいは管理小屋) のあるゲレンデトップに到着する。 時刻は 12時57分。

右に進んでゲレンデを下る。途中に熊出没注意の注意書きが立っていたので、 少し気を引き締めたが、さらにゲレンデを下っていくと、工事中の場所があり、ブルーシートを片付けている人がいたので、ホッとする。

やがて、左下方を覗くと、平湯IC付近が見える。もうゴールも近い。

さらにゲレンデを下っていくと、右側に 『 平湯 2km 』 の標柱を見つける。
ところがである、標柱に書かれている矢印はそのままゲレンデを下る方向を指していたにも拘わらず (その時は気づかなかった)、 標柱の横から林道が始まっていたので、何も考えずに林道を下ってしまったのだった。
平湯とは逆方向に進むのでおかしいなとは思いつつ、勢いでそのまま林道を下り続けると、やがて車道に合流したのであった。

後で知ったのだが、 この車道は平湯−安房峠−中ノ湯−沢渡−松本と続く国道158号線であった (今朝程松本ICから辿ってきた道の さらに先の部分)

道を間違えたことらしいことはうすうす感じていたものの、 それでも一縷の望みが残っていることを信じて車道を左に進んでいくと、何と 『 ここは安房平 平湯 4km 』 の標示板が現れ、 道を間違えたことが確実となる。
しかし、もう引き返すわけにはいかない。4kmならなんとかなろうと、ひたすら車道を下り続ける。
帰宅後 地図を見ると、道は山に沿ってかなり遠回りとなっていた。通る車の数が少ないのがありがたい。

樹林の中の車道を下る。
さすがに高度が下がってくると、山から里の方へと下りてきた紅葉と出くわす。なかなか美しいが、それを楽しむ余裕などない。

道路脇に積もった落ち葉を蹴散らすようにして下る。
途中、下方にも車道が見えるものの、道の方はかなり遠回りしていたので、ショートカットを試みる。 ショートカットをする寸前に小生のソバを通っていった車と、ショートカットをし終えた場所でも出会ったので、 かなり得をした気分になったが、ショートカットはこの場所だけ。

さすがに足が棒になりかけた頃、ようやく平湯と書かれた標示板に遭遇する (下の写真)。 時刻は 14時4分。

そのまま道を進み、 バスターミナルまで行ってタクシーが常駐しているのを確認した後、暫し温泉街を歩き回って日帰り入浴できる場所を探す。
地元の方に聞いて立派な構えの平湯館を紹介してもらい、そこのヒノキ風呂にて汗を流す。風呂はほぼ貸し切り状態であった。
その後、バスターミナルへと戻り、そこからタクシーにて白骨温泉へと戻る。 タクシー代は安房トンネルの通行料金も含めて 7,000円弱。この出費は、十石山から平湯まで縦走できた充実感を思うと納得である。

本日は十石山ピストンの予定でいたところ、 同年代のパーティに触発されて金山岩経由で平湯まで歩くことになったが、これは本当に良かった。
十石山頂上で誰にも会わなければ、ピストン登山に終わった訳で、それでは教科書どおり。十石山より先に進んだことで、 少し自分の殻を破れたような気になり、気分の良い山旅となったのだった。



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