十石山 ( 十石山:2,524.8m、縦走中の最高点は 金山岩 2,532m ) 2013.11.2 登山



【PHOTO & 記録 十石山 4】

右手を見れば、こちらの高度が上がった分だけ穂高方面の展望が良くなり、 明神岳、前穂高岳、吊尾根、奥穂高岳、 天狗ノ頭、間ノ岳、西穂高岳と続く岩屏風がよく見えるようになる。
また、霞沢岳と 2,553m峰とを結ぶ稜線後方に少し見えているピークは、 常念岳と思われる。

十石尾根が見え始めてからも、 なかなか森林限界に到達できなかったが、ようやく 10分程経って森林限界に飛び出した。
ここからはササ原の斜面を登っていくことになる。
後方の視界は再び大きく開け、鉢盛山、八ヶ岳が見えるが、 中央アルプスの方はもう光の中に飲み込まれ始めてしまっている。

ササ原の斜面をジグザグに登っていく。

道はササ原を抜けると、草そしてハイマツの斜面へと変わる。
涸れ沢のような所を横切り、さらにはカール状になったところを横切って登っていく。

上方には青空が広がり、 今回は朝日岳のようなことはなく、 晴天の下で頂上を踏めそうである。

カール状の場所から抜け出して高みの縁に辿り着くと、 目の前に十石峠避難小屋が現れる。ようやく稜線である。

避難小屋手前で先行者がザックの中身を整理されていた。
挨拶を交わし、追い抜いてから振り返ると、何と その方は下山していくではないか。
時間はまだ 9時半を過ぎたばかり。あまりにも早すぎる。
かくいう小生も、この後 頂上を踏んですぐに下山では 何となく物足りなさを覚える。とは言え、 兎に角 まずは頂上を目指す。

避難小屋の右横を進み、石垣を登ると避難小屋の前の山頂台地に飛び出す。時刻は 9時35分。

まずは乗鞍岳の一部を為す四ツ岳が目に飛び込んでくるが、 肝心の剣ヶ峰は見えない。
てっきり乗鞍岳全体が見渡せるものだと思っていたので、期待を裏切られた感じがして、 少しガッカリである。
なお、写真の一番高い山が四ツ岳。その右が猫岳で、さらに右の高みは大崩山 (オオクズレヤマ) である。
乗鞍岳全体は見えないものの、北側には北アルプスの主要な山々がズラリと並んでいて、 思わず声を上げてしまう。
ただ、目の前の高みが邪魔をして上の部分しか見えない。

この台地には、 休憩に適した場所がいくつもあったので休もうと思ったのだが、件の 10名ほどのパーティーが追いついてきつつあるので、 休まずに頂上を目指すことにする。

少し高度を上げると、北アルプスの山々がよく見えるようになる。
まず目に着くのが笠ヶ岳。 その美しいピラミッド型には惚れ惚れとする。
笠ヶ岳から右に延びる稜線は、笠ヶ岳の右斜面を下った後 ほぼ平らのような状態が続き、 抜戸岳まで続いている。
あの尾根を歩いたのは 23年も前のこと。当時は 30代で、常念岳槍ヶ岳笠ヶ岳と縦走したのであった。
あの頃は山の名前もあまり知らずに、 百名山の頂上だけを目指していたのだったが、今なら、周囲の展望も含めてもっと楽しめると思う。



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