十石山 ( 十石山:2,524.8m、縦走中の最高点は 金山岩 2,532m ) 2013.11.2 登山



【PHOTO & 記録 十石山 3】

先に述べたように、 なかなか見通せない乗鞍岳にイライラさせられる。
写真が精一杯なのであるが、それでも剣ヶ峰頂上部分は撮ることができたので 良しとしたい。
早く十石山頂上に立ち、間に遮るもの無く乗鞍岳を眺めたいところである。
なお、剣ヶ峰の左にある高みは高天ヶ原であるが、完全に木の枝に邪魔されている。

道は登り一辺倒になるが、 それ程の傾斜がキツいわけではない。
樹林帯の中を黙々と登る。足下はササ原が続いているが、最近 刈り払いが為された様子で、登山道上に刈られたササが結構散乱している。
折角のご厚意に文句を言っては申し訳ないが、刈られたササに足を取られて滑りやすくなる。

やがて、シラビソの密度が低くなり始める。
すぐにでも森林限界を越えそうな雰囲気になったが、実際はそこからも樹林帯が結構長く続く。
足下には霜が見られるようになる。

周囲の木々が疎らになったお陰で、展望もグッと開けるようになり、 右手には霞沢岳と件の 2,553m峰が遮るもの無く見通せるようになる。

足下は溝のようになり始め、抉られた窪みに水が溜まっていることが多くなる。 石も剥き出しで、涸れた沢を登っているようである。
やがて、その水溜まりに氷が張っているのが確認できるようになり、また、先日降ったと思われる雪も時々見られるようになる。
但し、この日は快晴で、日の光も暖かく、風もないので気温が高く感じられる。 張っている氷は、明け方が寒かったことの証左であろう。
本日は寒暖の差が相当ある ということと思われる。

さらに登っていくと、 霞沢岳 (写真 真ん中やや左)、 その右の 2,553m峰に加え、前穂高岳、そして明神岳 (前穂高岳の右斜面下に見える突起) も見えるようになる。
2,553m峰は先程見た時は立派な富士山型であったのだが、 少しこちらが高度を上げ、さらに西側へと進んだことにより、 少し形を変えてしまっている。残念。
なお、その 2,553m峰の右後方に見える山は、 恐らく蝶ヶ岳であろう。

道はササ原の斜面を登る。周囲に木々がないので、森林限界かと思ったが、まだ上方にシラビソの樹林帯が見えるので違うようだ。

このササ原の斜面は、樹林がないだけあって、後方 (東、南方面) がよく開けている。 但し、丁度逆光なので、山々はみな霞み気味である。
もしかしたら、ここから富士山も見えるのかも知れないが、 目をいくら凝らしても探すことはできなかったのだった。
写真は鉢盛山 (写真 中央)。 その左後方には八ヶ岳が見える。
また、鉢盛山の右手後方には、南アルプスと覚しき山々が見えているのだが、ほとんど光りに吸い込まれてしまった状態であり、 山を同定することができない。中央アルプスも見えるが、こちらも霞み気味。 但し、先程は見えなかった南駒ヶ岳、越百山は確認できる。

ササ原の斜面を登っていくと、 再びシラビソが疎らに生えている中へと入り込むことになる。
上方を見ると、壁のように左右に連なる十石尾根が見えるようになり心が逸るが、それからも、なかなか樹林帯を抜け出すことが出来ず、 尾根の下部にたどり着けない。



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