ハイマツ帯を抜けると、道は茶色がかった砂礫の斜面をジグザグに登るようになる。 振り返れば
蓮華岳が大きいが、その頂上は見えない。 | |
高度を上げるに連れて展望はさらに広がり、
鹿島槍ヶ岳と
爺ヶ岳とを結ぶ稜線の後方には
火打山、
焼山も見え始めている。 道は前回ライチョウを見た窪地状の場所を通過するが、 今回はライチョウにはお目にかかれずじまいであった。 砂礫の道はやがて白い岩屑と草地の道へと変わり、徐々に傾斜がキツくなり始める。 |
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左手にあるそれなりの高さを有するピークの下を巻いて進んでいくと、やがて 針ノ木岳とスバリ岳との鞍部後方に 剱岳の姿が見えてくる。 さすがに先月 爺ヶ岳から見た時よりも 雪が少なくなってはいるものの、それでもまだ白い部分が多く残っていて、『 岩と雪の殿堂 』 と呼ばれる通りの、 その高く険しい岩だらけの山容には圧倒される。 | |
道の方はさらに急になり、岩がゴロゴロした斜面を登っていく。 右下を見れば、先程まで谷を完全に覆い尽くしていたガスはアッと言う間に消えて無くなり、 今や登って来た谷筋がよく見えている。 |
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ガレ場の斜面を登り、やがて
針ノ木岳から下ってくる稜線上に登り着く。 写真はその 薬師岳方面。 | |
また、先程は少ししか見えなかった 鷲羽岳が かなり迫り上がってきているのも嬉しい。 写真 中央やや左よりの山が
水晶岳。 |
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