やがてノドの高巻きは終了し、ノドの上へと出て河原の上部を進む。 鯉のぼりを追いながら歩きにくいザレた道を進んでいくと、
『 雪渓危険 』、『 立入禁止 』 と書かれた注意書きの立つ場所に到着する
(写真)。 無論この注意書きは下山者向けであり、その注意書きの先、 谷の下方には崩壊した雪渓が見えている。 | |
ここからは少し歩き易い道が続く。 途中、腰掛けるのに適した岩があり、さらには日陰であるため暫し休憩し、ノドを潤す。 時刻は 7時40分。 太陽は稜線の上に出ていて、日差しの下では結構 暑いのだが、 一方で日陰では汗に濡れた背中が少し寒い位である。 |
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7時45分に出発。 道は小さな流れを横切った後、再び右岸を進むことになり、
草付きの斜面を横切っていく。 | |
大きな岩の横を抜け、低木帯を進んでいくと、道はレンゲ沢を横切り、 その少し先から傾斜が徐々にキツくなり始める。 針ノ木峠へと通じる谷を詰めていくのだが、道は九十九折りとなり、息が上がる。 振り返れば、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳と続く稜線がよく見えるようになり、
さらには岩小屋沢岳の右後方に
鹿島槍ヶ岳が少しだけ姿を見せ始めている。 |
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徐々に谷を詰めていくと、やがて前方上方に針ノ木峠の稜線が見えてきて、
長い登りも漸く一段落と思えるようになる。 岩がゴロゴロした場所を過ぎると、
道は滑りやすい赤茶けた土の斜面をジグザグに登っていくようになる。 なお、針ノ木峠は写真前方に見えている鞍部。 | |
かなりバテてきているが、一方で高度はドンドン上がり、 景観が広がるのでテンションが上がる。 振り返れば、岩小屋沢岳と 爺ヶ岳を結ぶ稜線の後方に 鹿島槍ヶ岳が その双耳峰をしっかりと見せ始めており、爺ヶ岳の方も南峰に加え、その右後方に中峰も見えるようになっていて、 こちらも双耳峰のようである (実際は、爺ヶ岳にはさらに北峰もある)。 |
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