青被せ・色変化

青被せで、劇的な色変化が出ます。

作例


ISO100・F4・SS1/320


ISO100・F4.8・SS1/320


ISO100・F3.3・SS1/320

この3枚、同じ背景・同じ魚・ほぼ同じデータです。撮影日・天気・自然光量が異なります。
全く同じ背景が青被りの程度で色変化します。

青い自然光の量は魚の頬の白い所を見るとわかりやすいですね。上から下に行くにつれて青い自然光量は増えます。1枚目は青無し写真で3枚目は青被せです。
写真を読めた人はわかると思いますが、1枚目はローキー・2枚目が最もハイキー、3枚目は少しハイキーです。

この青被せ度合い(青い自然光の量)と写真の露出の組み合わせで色は劇的に変化します。
これこそ青い自然光の水中でしか出来ない事です。陸上では不可能な事です。

水中で見た色と水中ライトを当てた時の色変化が大きいものを探して下さい。
●水中で見た色は青い自然光だけで見た色です。これが青被せの色と類似します。
●水中ライトを当てた時の色は青無し写真で出る色です。

赤〜ピンク系の色は、劇的に変化します。
黄〜緑系の色は、変化が印象的ではありません。

さぁ、ロケハンしましょう〜〜自然の色を探すのです。

作例集

同じ魚・同じ場所・同じ時間の色変化

同じ魚・同じ場所。1・3・4枚目の合計3枚は、時間も同じ。2枚目は1日前。条件は4枚とも同じ天気。同じ自然光量。
F値やSSの設定で青被りさせるかどうか(青い自然光量)は変化させます。それにアンダー・オーバーの露出の変化を加えます。さらに同じ場所を数十cm動くだけで、青い自然光量は変わります。岩の影にいる時と砂地の真ん中にいる時、同じ場所の30cmの違いがこの様な差を生むのです。

●岩陰にいる時は岩陰に合った設定、つまり青い自然光量が少ないので青無し写真を撮ります。
●砂地にいる時は砂地に合った設定、つまり青い自然光量が多いので青多い写真を撮ります。

背景が岩の瞬間と砂の瞬間で、絵コンテを変えるのです。青被せるか青を被せないかで色は変化します。青被せしやすい場所と青被せしにくい場所は、意外にすぐ隣に隣接しています。その数十cmの青い自然光量の差を読めるかどうかが勝負を分けます。

その瞬間瞬間で有利不利は変わります。常に有利な戦いをするのです。




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