教会に行く行かないは本人の選択であるが、
教会に行くことによって神の力を受けられる。
神の力を使うことを知らないと、その利点が感じられない。
それが分かれば、教会に行く大きな動機になる。
ぜひ、神の力を使う方法を身に着けてほしい。
「すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。
あなたがたを休ませてあげよう。わたしのくびきを負うて、わたし
に学びなさい。そうすれば、あなたがたの魂に休みが与えられるで
あろう。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからであ
る。」(マタイ11:28-30)
「くびきは複数の家畜や人間の首に固定して、一緒に決まった仕事
をさせるための道具。キリストのくびきは、キリストの弟子である
ことの象徴である。」(聖句ガイド「くびき」)
キリストのくびきを負うと、負担が増えて大変だなという印象があ
るが、これは、キリストと共にくびきを負うということ。上の写真
で例えると、右の牛が私で、左の牛がキリストになる。つまり、く
びきを通してキリストとつながることができる。キリストとつなが
れば、キリストの力を使うことができるようになる。
自動車に乗ることで、自動車の力を使うことができる。
建設機械に乗ることで、建設機械の力を使うことができる。
ガンダムに乗ることで、ガンダムの力を使うことができる。
キリストとともにくびきを負うことで、キリストの力を使うことが
できる。
ラッセル・M・ネルソン大管長の総大会の話より
(リアホナ2022年11月号 95ページ)
「神と交わした聖約を守ることで得られる報いとは天の力であり、
それは、試練や誘惑、心の痛みにもっとよく耐えられるようにわた
したちを強めてくれます。この力は、わたしたちの旅路を楽にして
くれます。イエス・キリストのより高い律法に従って生活する人は、
より高い主の力にあずかることができます。このため、聖約を守る
人には、神との聖約の関係を通して、特別な休みを得る権利が与え
られるのです。
イエス・キリストとともにくびきを負い、世に打ち勝つうえで必要
な霊的な努力をするならば、主は、主のみが持っておられる力で、
この世に引きずり込む力から皆さんを引き上げてくださいます。」
このくびきとは、神と聖約を交わすことであり、そのことによって
神とつながることができる。
福音の儀式を受け、その聖約を守るとき、その祝福としてキリスト
の力を受ける。3つの段階で力を受ける。
聖約について
・聖約とは、神と交わす約束のこと。
・聖約は儀式と祝福とセットになっている。
・契約書になぞらえると、契約書には、甲と乙の2者のそれぞ
れすべきことが書かれていて、最後に承諾したことを表すた
めにサインか印鑑を押す。
「聖約」が、私達が神に対してすべきこと。
「祝福」が、神が私達にしてくれること。
神の力を授かることが含まれる。
「儀式」が、それを承諾したことを表すこと。
サインや印鑑に相当する。
私達が「聖約」を履行すると、神が「祝福」をくださる。
=> 契約書の形式で書面化してみた。(PDFファイル)
1)バプテスマで受ける力:聖霊の賜物
聖約
・イエス・キリストを信じる。
・悔い改める。
・キリストの御名を受ける。
・まわりにクリスチャンだと公言し、クリスチャン
らしくふるまう。
・教会員としての帰属意識を持ち、助け合う。
・神の証人となる。
・キリストを常に覚えている。
・毎日、祈りと聖典研究を行い、キリストの言葉と
模範について考える。
・毎週、教会の集会に参加する。
・キリストの戒めを守る。
・神と隣人を愛する。
祝福
・この世で受けるもの
・キリストの教会の会員資格。
・罪の赦し。
・聖霊の賜物(1つ目の力)。
・聖霊を常に伴侶にできる。
・試練や苦難が多いこの世で、聖霊を通じて、
神から直接、慰め、癒し、平安、導き、助け、
力を受けることができる。
・自分に起こる、あらゆることに、神の御業と
愛を感じることができるようになり、試練や
苦難を成長のかてとすることができる。
・次の世で受けるもの
・第一の復活(福千年の最初に復活できる。)
・救い。(日の栄えの王国において神とともに住む。)
毎週、聖餐を受けることによって、聖約と祝福を更新する。
2)神権で受ける力
聖約
・自分の召しを尊んで大いなるものとする。(教義と聖約84:33)
祝福
・神権の権能と力(2つ目の力)
・バプテスマ、聖餐などの儀式を行うことができる。
・家族や教会員に対して癒しや祝福の儀式を行うこ
とができる。
・家族や教会員のために導きを受けることができる。
・家族や教会員に奉仕するために必要な力。
・御霊により聖められて、その体が更新される。
神権の鍵と神権の職は男性のみ受けることができる。
しかし、神権の力と神権の祝福は性別、年齢関係なく受
けることができる。
3)エンダウメントで受ける力:聖霊の全き
聖約
・従順の律法
神の戒めを守るように努める。
・犠牲の律法
打ち砕かれた心と悔いる霊をもって悔い改める。
・福音の律法
・キリストの福音に従って生活する。
・主を信じる信仰を働かせ、神と聖約を交わし、
聖約を生涯にわたって守り、神と隣人を愛すると
いう二つの大切な戒めに従う。
・純潔の律法
・合法的な配偶者以外と性的関係を持たない。
・奉献の律法
主の王国(シオン)の建設のために、自分の時間、
才能、財産を捧げる。
祝福
・この世で受けるもの
・神の目的と計画の深い知識、昇栄するために必要な
知識と知恵を受ける。
・聖霊の全き(3つ目の力)
・神の御業をすべて行う力
・世界中に散らされたイスラエルを集める力。
・集めた生者と死者を結び固める力。
・結び固められたイスラエルの大家族が住む主
の王国(シオン)をこの地上に建設すること
ができる力。
・サタンの軍勢と戦う力。
・奇跡を起こす力。
・天から指示と守りを受ける。
・希望、慰め、平安が増し加えられる。
・次の世で受けるもの
・イエス・キリストに会い、直接、教えを受ける。
・イエス・キリストから昇栄を告げらる。
・霊界で神の御業に携わる召し。
・ひとやの人々に福音を宣べ伝える。
・天使として、この世の人々を助ける。
(自分の子孫の守護天使)
・昇栄する。(神のようになる)
神殿でのみ受けることができる。
4)結び固め
聖約
配偶者と家族に忠実であり続ける。
祝福
・永遠に家族と住む。(死が家族を分かたない)
・昇栄する。
・神のようになる。天の父母のように自分の宇宙を
創造し、霊の子供たちを設けることができるよう
になる。
・栄光ある祝福、権能、名誉を授かる。
神殿でのみ受けることができる。
夫婦の結び固めと、親子の結び固めがある。
結び固められた夫婦から生まれた子供は、自動的に親に結
び固められる。
これらの「力」とは「自分の力以上のことを行う力」
上のレベルほど他人のために使う力、神に近い力になる。
1つ目の力の「聖霊の賜物」は自分自身に影響を及ぼす力。
2つ目の力の「神権」は自分の家族や教会員に影響を及ぼす力。
3つ目の力の「聖霊の全き」は、さらに広がって、全人類、生
きている人々だけでなく、既に亡くなった人々にまで影響を及
ぼす力。
「自分」→「家族、教会員」→「全世界、霊界」というレベル
アップ。
バプテスマと確認の儀式は、救われる側になるのに必要なもの。
神殿の儀式は昇栄に必要で、救う側になるのに必要なもの。
「神とともに住む」→「神の御業を遂行する」→「神にように
なる」というレベルアップ。
儀式と聖約と祝福について補足
儀式
神と聖約を交わす
聖約の子やアブラハムの子孫はこれが免除されているだけ。
聖約を行うことが免除されているわけではない。
聖約を行う
行い、悔い改め、戒め
祝福を受ける
恵み、救い
アブラハムの子孫というだけで、自動的に救われているわけではない。
また、行ないだけでも救われるわけではない。
儀式と行いと恵みの3つがそろうことによって救われる。
神の力の現れ
・贖い
・罪の苦しみからの解放する。
・罪を犯す習慣(依存症)からの解放する。
(贖いの力は悔い改める過程で働く。)
・啓示を受ける。
・導きを受ける。
・真実を知る。
・知恵を得る。
・人の気持ちを理解する。
・イエス・キリストが神の御子であられると知る。
・過去、現在、未来に関する真実を知る。
・神と神の律法に関する知識を得る。
・御霊(みたま)の賜物
・知恵の言葉が与えられる。
他者へ助言や忠告をする言葉を得る。
・知識の言葉が与えられる。
学問や技術など社会に役立つ知識
・知恵と知識を教える。
・信仰を持つ
・病気やケガを癒す、癒される。
・力ある業を行う。
・預言をする。
・異言(外国語)を話す。
・異言(外国語)を解釈する。
・異言(外国語)を翻訳する。
・証を得る。
イエス・キリストが神の子であり、世の罪のために十字架
につけられたことを知る。
・人の証を信じる。
永遠の命が得られるように、彼らの言葉を信じる。
・御業を知る。
様々な管理の務めを知る。
・奇跡を行う。
・識別する。霊を見分ける。
状況、真意、善意、悪意、意図、嘘、偽情報を識別する。
種々の働きが神から出ているかどうかを知る。
・希望、慰め、平安を得る。
・神の愛を感じる。
・福音の原則を理解して生活に取り入れる。
・祝福を授ける。
・サタンの軍勢と戦う力を得る。
・天使の助け、守りを受ける。
祝福師の祝福から自分に与えられた力を知ることができる。
神の力を得られない理由
・ふさわしくない。(神との聖約を守っていない。)
・望んだ内容が神の意志とは違っている。
・まだ時期ではない。
・癒しの力が及ばず、亡くなってしまったときは、
霊界での役割を期待されている。
神の力を得る事、神の力を使う事に関する指導者の話
ネルソン大管長
「教会のための啓示、わたしたちの人生のための啓示」より
(リアホナ2018年5月号)
第一の力「聖霊の賜物」について
わたしたちは複雑で争いの激化する世に住んでいます。ソーシャ
ルメディアに常にさらされ、24時間やむことのないニュースの嵐が
容赦なく襲いかかります。真理を攻撃する無数の声や人の哲学をふ
るいにかけたいと思うなら、啓示を受けられるようにならなければ
なりません。
繰り返し行くことのできる静かな場所を見つけてください。神の
御前にへりくだってください。天の御父に心を注ぎ出してください。
御父に頼って答えと慰めを求めてください。
心配事や恐れ、弱さについて、イエス・キリストの御名によって祈
ってください。そうです、心の切なる思いについて祈ってください。
その後で耳を傾けてください。心に浮かんだ考えを書き留めてくだ
さい。感じたことを記録し、それに従って、促しを受けたとおりに
行動してください。来る日も来る日も、年月を重ねて、このプロセ
スを繰り返すときに、「啓示の原則が身に付いて」くるでしょう。
救い主、贖い主イエス・キリストは、今から再びおいでになる時ま
での間に、最も力強い業を幾つかなされるでしょう。わたしたちは、
父なる神と御子イエス・キリストが尊厳と栄光のうちにこの教会を
管理されることを示す奇跡的なしるしを見るでしょう。しかし、導
き、指示し、慰める、変わることのない聖霊の影響力がなければ、
これから先、霊的に生き残ることはできなくなるでしょう。
愛する兄弟姉妹の皆さん、啓示を受ける霊的な能力を伸ばすように、
切にお願いします。この復活祭の日曜日が、皆さんの人生を動かす
決定的な時となりますように。聖霊の賜物を享受するために、そし
てもっと頻繁に、もっとはっきりと御霊の声を聞くために求められ
る霊的な業を行うことを選んでください。
ネルソン大管長「神の力と権能によるミニスタリング」より
(リアホナ2018年5月号)
第二の力「神権の力」について
さて、わたしが懸念していることを話してもよいでしょうか。そ
れは、あまりにも多くの兄弟姉妹が、神権の力と権能の概念を十分
に理解していないことです。彼らは、神の力を使ってその子供たち
を祝福するよりも、私利私欲を満たす方がよいと思っているかのよ
うな行動を取ります。
あまりにも多くの兄弟姉妹が、手に入れられるはずの特権を理解し
ていないのではないかと、わたしは危惧しています。例えば、一部
の兄弟は神権とは何か、神権のおかげで何ができるかを理解してい
ないような行動を取ります。具体的な例を挙げましょう。
最近わたしが出席したある聖餐会で、生まれたばかりの幼子が命名
と父親の祝福を受けることになっていました。若い父親は貴い幼子
を腕に抱いて命名し、それから美しい祈りをささげました。ところ
が、その子に祝福を授けなかったのです。その愛らしい女の子は命
名されただけで、祝福を授けられませんでした。その愛する長老は、
祈りと神権の祝福の違いを知りませんでした。神権の権能と力によ
り幼子を祝福できたのに、しなかったのです。何ともったいないこ
とだろうと思いました。
ほかの例を挙げましょう。姉妹たちを初等協会や若い女性や扶助協
会の指導者や教師として任命するときに、召しを果たす力を祝福と
して授けるのを怠たる兄弟たちがいます。勧告と指示のみを授ける
のです。また、ふさわしい父親でありながら、妻と子供がまさに神
権の祝福を必要としているときにそれを授けない人もいます。神権
の力はこの地上に回復されています。にもかかわらず、あまりにも
多くの兄弟姉妹が、まことの神権の祝福を受けることなく、この世
のひどい試練を経験しているのです。何と悲しいことでしょう。こ
のような悲しい出来事はなくすことができます。
兄弟の皆さん、わたしたちは神の聖なる神権を持っています。主の
民を祝福する神の権能を持っているのです。「だれでもあなたが祝
福する者をわたしは祝福しよう」と言われた主のすばらしい約束に
ついて考えてみてください。わたしたちには、イエス・キリストの
御名により、御心に従って神の子供を祝福する特権があります。ス
テーク会長とビショップの皆さん、皆さんが管理する定員会のすべ
ての会員が神権の祝福の授け方を理解できるようにしてください。
神の力を十分に求めるために必要な個人のふさわしさと霊的な備え
も含めてです。
ネルソン大管長「神権の鍵という賜物を喜ぶ」より
(リアホナ2024年5月号)
第三の力「聖霊の全き」について
ジョセフ・スミスによるカートランド神殿の奉献の祈りは、この終
わりの時に人生の困難に立ち向かううえで、神殿が皆さんやわたし
に、霊的な力をどのように与えてくれるかを教えてくれます。教義
と聖約第109章に記されている祈りを研究してください。啓示により
与えられたこの奉献の祈りは、神殿が祈りの家、断食の家、信仰の
家、学びの家、栄光の家、秩序の家、神の家」であることを教えて
います。
ここに挙げられている特性は、神殿について描写しているだけでな
く、主の宮で奉仕し、礼拝する人々に起こる約束でもあります。そ
のような人々は、祈りの答えや個人の啓示を受け、信仰を深め、強
さや慰めを受け、さらなる知識とさらなる力を得ることを期待でき
るのです。
神殿で過ごす時間は、日の栄えの考えを持ち、自分が真に何者なの
か、どのような人物になり得るのか、どのような生活を永遠に送れ
るのか、といったビジョンをつかむ助けとなります。定期的に神殿
で礼拝すると、自分自身への理解が深まり、神の壮大な計画におけ
る自らの役割がさらによく分かるようになるとお約束します。
わたしたちは、神殿で聖霊の全きを受けると約束されています。永
遠の真理を熱心に求めるすべての人に天が開かれるという観点から、
この約束が何を意味するか考えてください。
わたしたちは、神殿で礼拝するすべての人が、神の力と、彼らに対
する務めを果たす天使たちを伴うと教えられています。エンダウメ
ントを受け、神の力で武装した男女が、自分独りで人生に立ち向か
う必要はないと知れば、どれほど自信が増すことでしょうか。天使
が実際に自分を助けてくれると分かれば、どれほど勇気が湧くこと
でしょうか。
わたしたちはいかなる悪の結社も主の宮で礼拝する者に打ち勝つこ
とはないという約束を受けています。
神殿で得られる霊的な特権を理解することは、今日のわたしたち一
人一人にとってきわめて重要です。
状況の許す限り、定期的に神殿で礼拝すること以上に、鉄の棒にし
っかりとつかまる助けになるものはないでしょう。世の暗黒の霧に
出くわしたとき、定期的に神殿で礼拝すること以上に皆さんの守り
となるものはないのです。これ以上に、主イエス・キリストと主の
贖罪に対する証を強め、神の壮大な計画を理解する助けになるもの
はありません。苦しいとき、これ以上に霊を慰めてくれるものも、
これ以上に天を開いてくれるものもありません。ほかにないのです!
神殿こそ、神がわたしたち一人一人に用意しておられる最も大いな
る祝福への入り口です。それは、神殿がアブラハムに約束されたす
べての祝福を受けられる、地上で唯一の場所だからです。
シェーン・ M・ボーエン長老「奇跡と天使と神権の力」より
(リアホナ2024年5月号)
・神権の力の直接の結果として、奇跡と天使の助けがわたしたちの
生活の中に絶えずもたらされている。
・ネルソン大管長は、奇跡を求め、待ち望むように教えている。
・天使たちはわたしたちの周囲にいて、わたしたちを支えている。
・すべての状況がわたしたちの願いや祈りのとおりになるとはかぎ
らないが、神の奇跡は常に、神の御心、神の時、神の計画に従っ
て起こる。
・チリで宣教師をしていたころ、不当に逮捕され、投獄された。
不安になり、神様に祈ったところ、すぐに聖霊が訪れて、慰めて
くれた。聖霊は祝福師の祝福の中の言葉を思い出させてくれ、明
るい将来を確信できた。祝福師の祝福の言葉のとおり、釈放され、
神殿で結婚し、多くの子供に恵まれた。
・父方の祖父は祝福師の祝福で、癒しの賜物を約束された。病人は
癒され、死者はよみがえると。何年も後、母が死んだと知らせを
受けた。家に駆け付け、母の頭に両手を置いて、主に、母を生き
返らせてくださるようにと言った。そうすると、母は目を開けて
言った。霊界にいたんだけど、あなたに呼び戻されたと。
・家族7人でワードの戸外活動から帰る途中、カーブで、一台の車
が車線を越えてこちらの車線に入って来た。対向車との衝突を避
けるためにハンドルを切り、車は横転して横滑りし、道路から落
ちて最終的に助手席側が下になって土の中で止まった。車から脱
出したが、10歳の娘のエミリーがいないことに気づいた。エミリー
は車の下敷きになっていた。助けに来たワードの会員数人と、車
をひっくり返し、エミリーを運び出せたが、息をしていなかった。
神権の力で祝福を行ったところ、彼女は息を吹き返した。エミリー
は1日半、昏睡状態だった。わたしたちは彼女のために祈りと断
食を続けた。彼女は祝福されて全快した。車を持ち上げてエミリー
を救い出した人たちは、車の重さを感じなかったと言った。天か
らの天使たちが地上の天使たちと一緒に車を持ち上げ、エミリー
の体を引き出せるようにしてくれた。
ダリン・H・オークス長老「啓示」より
(聖徒の道1983年12月号)
啓示には次の8つの目的がある。
・真理を証する。
・御霊によって、イエス・キリストが人類の贖い主であり、福
音が真実であり、モルモン書が真実であるという確信を得る
ことができる。(モロナイ10:4-5)
・予言。
・将来起こることを予言する。大管長や使徒職を持つ人は世界
や教会全体のために予言する。祝福師も祝福を受ける人につ
いて予言する。一般の教会員もその責任の範囲内において予
言的な啓示を受ける。
・オークス長老・姉妹夫婦は5人の子ども授かって以降、10
年以上、子供を授からなかったが、妻が神殿で、もう一人子
どもが授けられると御霊のささやきを受けた。その予言は1
年半後に成就し、6番目の子どもが生まれた。
・慰める。不安や恐れ孤独感を取り去る。
・預言者ジョセフ・スミスがリバティーの牢獄の中で、何か月
もの間ひどい状況に置かれていたときに、自分と迫害されて
いる聖徒たちのために主に嘆願したとき次のような慰めの言
葉が与えられた。
「息子よ、あなたの心に平安があるように。あなたの逆境と
あなたの苦難は、つかの間にすぎない。その後、あなたがそ
れをよく堪え忍ぶならば、神はあなたを高い所に上げるであ
ろう。あなたはすべての敵に打ち勝つであろう。」
(教義と聖約121:7-8)
・夫に先立たれたある婦人は、死んだ夫の霊を近くに感じ、愛
と関心を確信した。
・励ます。
・神の教えや戒めに従いたいと思うように励ます。
・ある技師の体験談。
宣教師の訪問を受けた彼の奥さんは、二人を家に招き入れた。
奥さんは宣教師のメッセージに積極的だったが、彼の方は自
分の意に反して勝手にレッスンが進んでいるように感じた。
ある晩、奥さんはバプテスマを受けたいと、彼に打ち明けた。
彼の心には怒りが込み上げた。彼は上着をつかみ、ドアを荒
々しく閉めて夜の戸外へ出て行った。歩きながら、宣教師に
レッスンを許した自分を、ののしった。やがて歩きつかれ、
怒りも収まってきた。すると何かしら祈りたい気持ちに駆ら
れた。彼は歩きながら祈った。疑問に答えてくれるよう、神
に懇願した。そのとき、はっきりと心に訴えるものがあった。
「福音は真実である。」そう告げる声が聞こえた。安らかな
思いに満たされた。家に着くまでには、あれほど怒りを覚え
たことが進歩の機会に思えてきた。玄関のドアを開けると、
ひざまずいて祈る奥さんの姿があった。
・知識を伝える。
・大切な宝物をなくした子供が助けを求めて祈り、そのありか
を知らされた。
・系図探求で問題にぶつかったとき、祈りを通して、その解決
に必要な事柄を知らされた。
・教会のある責任に、だれを召したらよいか答えを祈り求めた
指導者に、みたまが具体的に名をあげて答えた。
・何かを思いとどまらせる。
・御霊は人から不安感を取り去る役割をするが、何かを思いと
どまらせる場合、逆に不安を与えるときがある。
・オークス長老の経験談
ブリガム・ヤング大学の学長をしていたころ、1枚の書類に
目を通していた。その書類は何度も確認をしていた。しかし、
サインをしようとしたとき、非常に消極的な思いと不安を感
じ、もう一度洗い直すように依頼した。すると、それまで分
からなかった問題点が明らかになった。もし事を進めていた
ら、大学は将来非常に厄介な問題を抱え込んでしまうところ
だった。
・確認する。
・私たちは、神様から導きを受けるとき、すべてを神様にやっ
てもらうのではなく、まず自分の自由意志を行使し、自分自
身で考え、その結果を主に伺うと言う方法をとる。それが正
しければ、心の内が燃えるように感じる。(教義と聖約9:7-9)
・行動を促す。
・緊急事態など突然、御霊が行動を促すことがある。
・オークス長老の祖母チェスティ・オルセン・ハリスの体験
家の近くの干上がった川底で何人かの子供たちを遊ばせてい
たとき、子供たちを川底から土手にあげるようにと言う声が
聞こえてきた。とても天気の良い日で、雨が降りそうな気配
はなかったので、無視して、遊びを続けた。ところが、せか
すような声がまた聞こえたので、急いで子供たちを集め、土
手に駆け上がった。すると、突然の濁流が、子供たちが遊ん
でいた場所をものすごい音を立てながら流れていった。その
啓示が無ければ、皆、溺れ死んでいたところだった。
神の力の経験談
KY姉妹の話
KY姉妹のお母さんは、徐々に目の視力が無くなっていった。病院
で診てもらうと脳に腫瘍(つまりガン)があり、それが原因と分か
った。しかし、その病院では手術ができないので、大学病院を紹介
してもらった。大学病院に予約を入れたが、診てもらえるのは1か
月後だった。それまでにもっと悪化しないか不安になったがどうに
もできなかった。その後すぐステーク大会で教会の中央幹部が訪問
することを知って癒しの祝福をしてもらえないか、ステークの役員
に相談した。土曜の夜の集会の後、中央幹部の長老が家を訪問して
くれて、癒しの祝福をしてもらえた。大学病院の診察日になって、
診察してもらうと、脳の腫瘍が消えていて、治療は必要はないと言
われた。お母さんの視力はやがて戻っていった。
KT夫妻の経験
KT夫妻はアメリカに住んでいたときのある日、二人同時に同じ夢
を見た。北海道に住んでいたときに同じ支部にいた人たちが夢に出
てきた。KT夫妻が北海道に住んでいたのは、まだ東京神殿ができ
るずっと前で、神殿ができる前にその人たちは亡くなっていた。K
T夫妻は気になり、彼らが死者の身代わりでエンダウメントなどの
儀式を受けたか調べたところ、まだであることが分かった。そこで、
KT夫妻は北海道時代の友人に、彼らの名前を神殿に提出し、儀式
を受けてくれるよう頼んだ。頼んだ相手からはしばらく連絡が来な
かったので、儀式が終わったかどうか分からなかった。しかし、あ
る日KT夫妻はまた二人同時に同じ夢を見た。今度は、夢に出てき
た人々がこのように言った。「これでやっと伝道に行くことができ
ます。」後に、この夢を見た少し前に儀式が終わっていたことが分
かった。(霊界でもエンダウメントを受けて伝道に行くらしい。)
SK兄弟の経験
SK兄弟は3歳のときに、父が亡くなった。彼は19歳で、この教
会に入った。彼がある日、父がどんな人だったかを、父を知る人た
ちに聞いてみたいと思った。父には兄弟がいたが、父が亡くなって
からは、連絡が途絶え、父の兄弟が今どこにいるのか、母は知らな
かった。しかし、彼は何かの手がかりを捜し求め、父がかつて設計
の仕事で働いていた米軍基地に連絡を取った。そこで父が所属して
いた設計事務所の連絡先を教えてもらった。そして、父を知るかつ
ての上司に会うことができ、父の話しを聞くことができた。その人
の話しによると、父は立派な人だったようだ。その人は父の実家の
連絡先を知っていたので、教えてもらい、その住所を訪ねた。しか
し、近所の人に聞くと、もう、父の両親は亡くなり、父の兄弟の連
絡先は分からないとのことだった。彼はがっかりしたが、父のかつ
ての上司とも話しができて、満足しなければいけないと思いあきら
めた。それから数ヵ月後、奇跡が訪れた。彼は父の身代わりの儀式
を神殿で受けるために、父の名前を提出していた。教会の管理本部
で働いている同じワードの姉妹から「あなたのお父さんは、十年前
に身代わりの儀式を受けているよ。」と言われた。はじめ彼は何を
言われているのか分からなかった。実は、教会の管理本部にはSK
兄弟の父の弟が勤めていた。先の姉妹がSK兄弟の提出した父の名
前をコンピュータに入力しようとしていたところ、SK兄弟のおじ
がその横を通り、ふと画面を覗き込んだ。自分の兄の名前があるの
で彼は驚いた。そういう経緯で、すべてが明らかになった。それを
聞いたSK兄弟は、捜していた自分のおじが、同じ教会の会員であ
ったことと、自分の父が自分より前にバプテスマを受けていたこと
に驚いた。
AM兄弟の経験
AM兄弟は、ある日、変な夢を見た。山道を歩いていると、おばあ
さんが石に腰掛けていた。彼は、彼女に「何をしているんですか。」
と尋ねたところ、彼女は、「儀式を受けるのを待っているのです。」
と言った。ここで夢から覚めた。その朝、家族と食事をしていると
きに、彼は、この変な夢の話しをした。すると彼の息子が震え始め
た。実は、息子も同じ夢を見ていた。これは何かありはしないかと
言うことで、神殿に提出した自分達の先祖の名前に漏れがないか調
べてみることにした。すると、先祖のある女性の名前が漏れている
ことが分かった。彼は、その女性の名前を提出し、身代わりの儀式
を行った。
SG兄弟の経験
SG兄弟は仕事でトラブル続きだった。ある日、大変なことが起っ
た。共同で事業を行っていた相手が事業の資金三千万円を持ち逃げ
した。しばらく、食べることもできない、夜も眠れない日々が続い
た。ある日、これは自分が何かを怠っていて、それを神様が気づか
せようとされているのではないかと、彼は思った。そして、神殿で
の身代わりの儀式を全うすることを怠っていた事に気づいた。それ
から、よく神殿に入ることにした。するとしばらくして、事業資金
を持ち逃げした人が現れ、自分のしたことを謝り、お金を返してく
れた。それ以降、仕事でのトラブルもなくなった。
私の経験談 => 「体験談」
その他の人々の経験談
=> 「ネルソン長老の証」
=> 「モンソン長老の証」
=> 「ロムニー長老の息子の証」
=> 「ジョセフ・F・スミス大管長の証」
=> 「ロレンゾ・スノー大管長と教会員たちの証」
=> 「救援隊の証」
=> 「ユタの開拓者たちの証」
=> 「ある若い母親の証」
=> 「安息日に対するある教会員の証」
=> 「ホセ兄弟の証」
=> 「ツポウ兄弟の証」
=> 「パオンゴ兄弟の証」
=> 「ハビーリ兄弟の証」
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