Ships Hunter 海熊 JOURNAL 7





2011.10.01 横浜港に入港せんとす、株式会社オフショア・オペレーション 多目的作業船「かいゆう」。


気持ちよく晴れ渡った“体育の日”、まさに秋晴れの一日。
会社の窓から見上げた空と、いま自分が座っている窓際の席の挟間には大きな境界線がある。
その境界線を抜ける事が出来るのは、暖かな日差しと心地よい秋風だけ。

同じ現実を見つめていても、それぞれの感じ方は大きく違う。
それぞれが育った環境や体験した無数の経験。
人間的に歪んだ性格になってしまった人、全てを天真爛漫に前向きに捉えられる人。

人間が一生に体験する苦しみや悲しみは大して違いはないと思う。
それなら、何故自分の置かれた状況をそれぞれが悲観的にもなり、楽観的にもなれるのだろう?
「きっと性格の違いなんだろうな」なんて今までは思っていた。

でも、それは違うと解った。
乗り越えようにも乗り越えられない、深い悲しみや辛い経験が全てを悲観的に見せてしまう。
どんなに明るいカラーフィルターを通しても、ホワイトバランスを変えてみても、変えられない。

いつかは…きっと…心の底に蟠っている悲しい何かを取り除く事が出来るだろう。
何故なら、それが生きるという事だから…
やっぱり、伏せ目がちの人生より、前を向き大空の青さを感じながら生きた方が人間らしいと思う。

一気に進む事は出来ないけど、少しずつ…一歩ずつ元の自分を取り戻そう。

2011年10月10日









2011.05.02 横浜港を疾走する CL129 「やまゆり」


暫く休んでいたせいで艦艇・船舶画像に関する感覚と言うか、技術的なものも含めて、ほぼ忘れかけている。(^^ゞ
まだ本格的な撮影に行っていないので分からないが、多分、撮影技術も著しく落ちていると思う。
こうして書いている戯言に関しても、感覚が思い出せないまま入院前の倍以上の時間をかけている。

傍から見れば船を撮影して、パソコンに取り込んで、撮影情報を書き込んでおしまい。
なんですが…それだけの事でも色んな事をあれこれしていたんだなぁ〜としみじみ思います。
撮影を来月から再開しようと検討していますが、感覚が戻るまで暫く時間がかかりそうです。


今日は息子の誕生日。
生きていれば今日で24歳になっていた。
ささやかなお誕生日会を妻と2人でやろう。

いや…この世にはいない息子を含めて3人でかな。
「生きていてくれたら…」そう思わない日は本当に来るんだろうか?
来なくたっていい、多分自分が死んでしまうまで、この思いは続くんだろうな。

せめて誕生日ぐらい会わせてもらえないかな。
ほんの少しでいいから…もう一度会って話がしてみたい。
「おめでとう」と声を掛けてあげたい。

2011年08月31日









2011.06.04 東京湾に浮かぶ人口島「海ほたる」、正式名称は「木更津人口島」。

東京湾アクアラインをドライブして「海ほたる」で東京湾の雄大な景色を見ながらお食事。
夕暮れ時は沈む夕日を眺めながら“愛の告白”なんてのも多々あるんでしょうねぇ〜(^∇^)
そう言えば、そんなモニュメントだか施設があるとかないとか。

この島から景色を眺めた人は多いでしょう。
しかし、洋上からこの島を見た人ってあまりいないんじゃないかなぁ〜
と言うことで「こんな感じです」って画像を掲載しておきます。

さてさて、ずっと入院していたので、ここに書く艦艇・船舶の話題もありません。
そこで入院中の話題でも書こうかと思います。
治療と回診以外はすることがなく、点滴と心電図、エアマッサージのパイプ等々で身動きが取れず寝てばかりの毎日。

最初のうちは「毎日寝ていられる」という願ってもない状況に、とにかく寝てばかりいました。(;^_^A
手術後2日位はそんな感じで幸せを感じながら朝も昼も夜も寝てばかりいました。
しかし、3日目辺りからなかなか眠れない。

最初のうちは普段の疲れもあったし、手術による体力の消耗もあってので眠れたんだと思います。
しかし、毎日そんな寝ていられる訳がない。
何もする事がないので退屈になります。

ただ天井を見詰めながらボォ〜っとしていると、看護師さんがお湯の入った容器とかなりでかいオムツを持って現れます。
背中から下半身にかけて、そのでかいオムツを敷いてもらい、身体にジョウロみたいな容器でお湯をかけ洗ってくれるんです。
看護師さんも年配の人ばかりだったので「あ〜気持ちいいなぁ〜」って、感じでした。

しかし、ある朝、現れた看護師さんは病棟内でも評判の美人看護師さん。
「海熊さん、身体洗いますよぉ〜」なんて言いながら、パジャマのズボンに手を掛け業務的に下げられました。(*ゥ*)
「変なことを想像してはいけない」と自分に言い聞かせながらも、看護師さんの顔を見るとボゲェ〜となってしまう。

特に股間を洗ってもらっている最中は反応せぬよう必死で堪えました。
そんな私の気持ちを知ってか知らずか業務的にオタンタンを刺激的に洗う看護師さん。
嬉しいのか、悲しいのか、辛いのか良く分からない状況で耐え抜きました。

洗ってもらった後、同室のおっさんたちが私のベッドに集まってきました。
「よかったなぁ〜」とか「いいなぁ〜」なんて言われましたが、決して羨ましいと思われる状況ではなかったなぁ〜(;^_^A
なんて思う海熊でした。









2011.06.04 東京湾を行く東京汽船「志摩丸」

2011年5月14日 1回目の手術
2011年6月13日 2回目の手術
2011年7月06日 3回目の手術

短期間で3回の手術を受けました。
さすがに3回目の手術は「もう嫌だ」と感じました。
治療のためとは解っていても辛かったです。

事の始まりは今年の正月あたりから体調が悪く、撮影に行ってもすぐに疲れてしまう。
「おかしいなぁ〜」とは感じつつも「歳のせいだろう」と勝手に決め付けていました。
しかし、撮影から帰ってくると2〜3日動くのが辛くなる。

と言うより「動けなくなる」と言った方が正しいかもしれない。
とにかく辛くて一日中ベッドに横になっている始末。
あまりの辛さに2011年5月12日会社の近所の町医者に行くと「異常なし」と言う診察結果。

少し安心して仕事をしていたのですが、やっぱり辛い。
と言うより「絶対に何かおかしい」と感じたので、翌々日、大学病院に行きました。
診察をしてくれた若い医師の顔が曇っていたのは分かっていたけど、あまりの苦痛に顔色を伺っている余裕はなかった。

色々検査されて医師の出した結論は「緊急手術です」だった。
予定されていた手術を全て後回しにしてくれ、すぐにオペとなった。
手術は成功し、医師が最初に掛けてくれた言葉は「良かったですねぇ〜上手くいきました」でした。

そして次に掛けてくれた言葉が「あと2日遅かったら死んでいたかもしれないですよ」って、おい。
いやぁ〜死にかけていたとは…助かってよかったぁ〜(;^_^A
大学病院を退院後、次の手術を受ける病院に転院。

2回目、3回目の手術も無事に成功し、今日に至りました。
みなさん、体調の悪いときは歳のせいにせず、まずは大きな病院で検査を受けましょう。
大きな病気にかかっているかもしれないですからね。

あ〜この画像ですか、1回目の手術と2回目の手術の間に撮ってきました。(;^_^A
少しばかり調子が良くなったので、こっそり行って来たんです。
結果ですか…もちろん体調が悪くなって医師に怒られる結果となりました。(^∇^)









2011.05.02 横浜港を行く東京汽船「天竜丸」

最近、海上保安庁のパソコンから私のホームページをご覧頂いているようです。
ホストは【 jcgipx11.kaiho.mlit.go.jp 】
IPアドレスは【 118.103.72.9 】
最新のアクセスは【 05/05(木)18:22:26 】

これをどう感じるか。
私と同じような船舶に関するホームページを運用している方の中には、それを嫌う人も居ます。
でも私は歓迎したいと思います。

私が今まで会った数多くの海上保安官の中に、嫌な奴は一人としていなかった事もあるし、
海上でライフジャケットも着けずに撮影していると、彼らは船体側面に付いている電光掲示板で
「救命胴衣を着けましょう」と注意してくれる。

ただ闇雲に巡視艇で走り回っている訳ではない。
きちんと仕事をしながら、海の安全を…そして人命を…守っていてくれていると私は感じる。
無駄に燃料をばら撒きながら航行している訳ではないと思う。

巡視船や巡視艇の写真を撮らせてもらっている。
と言う感謝の気持ちを持っていれば腹が立つこともない。
そして、その画像を見に来てくれたのなら、それは大変嬉しい事だと思う。

ならば「仕事中に見るのはいけない!」と言う人も居るようだが、“仕事中”と断言できるのだろうか?
もしかしたら不規則なシフトの間の休憩時間かもしれない。

私は仕事中に茶も飲むし、頂いた菓子を食べることもある。
鼻糞をほじる時もあれば、小便にも行くし、糞もする。
調子の悪い時には“仕事をしている振り”をする事もある。

業務中仕事だけに専念し続ける奴が居たら会ってみたいものだ。
同じ人間である以上、多少の息抜きは必要だと思う。
ホームページを見るぐらい他愛のないことだ。

人命救助の最中にHPを見る海上保安官は絶対に居ない。
大震災で海上捜索を行っている最中にHPを見ている海上保安官も絶対に居ない。
領海侵犯船と対峙している最中にHPを見ている海上保安官も絶対に居ない。

身体を張って海の安全を…人命を守ってくれる海上保安官も人間です。
重箱の隅をつつくような事はしなくていいんじゃないかなぁ〜
そんな風に思うのです。




                                                                      

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