Ships Hunter 海熊 JOURNAL 1





2011.01.28 横浜港を交差する自動車専用船“ORANGE SKY”と曳船“第五幸陽丸”

日の出の時間を30分も過ぎる頃、横浜港では自動車専用船の入港ラッシュが始まる。
自動車専用船の形が、あまり好きでない私は写真を撮らず眺めていることが多い。
今朝もボォ〜っと眺めていたら、その前を艀(はしけ)を2隻曳いた“第五幸陽丸”が通りかかった。

何とものんびりとした曳船と艀の動き、対照的にタグボートに振り回され接岸を急ぐ自動車専用船。
そして、その対照的な光景を眺めながら何故か癒されている私。
やはり港はいい、気候さえ良ければ何時間いても飽きない。

温かいアールグレイと特売で買ってきたバタークッキーがあれば尚更良い。
ここには電気も水道も、ましてやトイレさえない。
寒風吹きずさむ、この場所にあるのは潮風とコンクリートの冷たさだけ。

でも、その不便さえ微塵とも感じさせない素晴らしい景色と船舟の囁きが僕を和ませてくれる。
横浜に生まれ、横浜に育った僕にとって至福の時なのである。







2011.01.23 横浜ベイ・ブリッジとダイトー・コーポレーションの曳船“あけぼの”

横浜を代表する風景の一つである横浜ベイ・ブリッジ。
この橋の上を何度通り、この橋の下を何度通過したことだろう?
知らず知らずのうちに、数え切れない程の回数を行き来しています。

そんな今日も小さな船でこの橋の下を行き来しました。
通過する際、見上げると、なんとも殺風景な現代建築物と感じる。
しかし、橋の上を車で通過すると…特に晴れている日は…なんとも素晴らしい景色を見せてくれる。

この橋を“みなとみらい”から眺めて何かを感じる人がいる。
この橋の上から素晴らしい景色を見て何かを感じる人がいる。
そして、この橋を下から見上げて何かに気付く人がいる。








2011.01.23 押曳船“おおしま”

子供の頃、見上げた夜空には星がたくさん輝いていた。
夜空を見上げているだけで、何かに吸い込まれるような気分になったものだ。
偉大とか壮大とかそんなものではなく、ただ何となく、いつまでも見上げていたいものだった。

そんな満天の星空を君はいつも眺めているんだね。
本当は一緒に眺めていたいけど、僕は地べたに這い蹲って、海と地上の狭間から、今も懲りずに船を撮っている。
本当は君のいる世界へ行って、君を思いっきり抱きしめながら大泣きしたい気分なんだ。

でもね、自らの命を絶ってしまうと君と同じ世界へ逝けないらしいんだ。
現世で君に会えない辛さを、こんなに味わい、苦しみ、悲しんでいるのに、死んでも君に会えないなんて辛すぎる。
だから僕は自分の人生を全うするまで生き続けるよ。

あと何年掛かるか分からないけど、必ず君の元へ行く。
そして思いっきり抱き合いながら、大泣きするんだ。
そして今までの事を色々時間をかけて話そう。

君が生きていた頃、二人で焼酎を飲みながら話したように。
昔話を肴にいつまでも、いつまでも語らい続けよう。
それまでそちらの世界で必ず僕を待っていてください。
必ず…必ず…絶対に待っていてください。

僕の人生で一番大切な人へ…父より。









2010.07.19 東京湾海上交通センター

海上保安庁 東京湾海上交通センターと聞いて“ピン”と来る人は少ないと思います。
しかし、艦艇や船舶の乗員や私のような「船好き」には馴染みがあります。
浦賀水道を航行する船舶と東京湾海上交通センターの間で交わされる交信は艦艇・船舶撮影には貴重な情報源となります。

一般的に海上自衛隊、米海軍、海上保安庁の艦艇・船舶の動向は一般人が知る由もありません。
ところが、この交信を聞いていると聞けない筈の知りえない情報が漏れてくる。
「自衛艦“ひゅうが”これより浦賀水道に入航します」なんて、聞こえてくるとアドレナリンが噴出するのを感じる訳です。(^∇^)

この画像は一般開放されたイベントで撮影しました。
私にとって貴重な情報は、ここから発信されていたんですね。








2010.05.04 横浜港シンボルタワー

目的の船舶が来るまで、ボケっと海を眺めていると、曳船や油槽船などが面白い角度で交差します。
今までは「面白いなぁ〜」なんて、只眺めていましたが、撮ってみると面白い構図になったりする。

デジタル全盛の時代です。
「面白いなぁ〜」とか何か感じるものがあったら、取り敢えずシャッターを押してみましょう。
思わぬ傑作が撮れているかも知れませんよ。




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