●○● 2001年11月の日記 ●○●

〜メッセージに気づいたり、四這いになったり、共感を覚えたり〜


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01.11.01 thu アングリー・トレイン三鷹行き

 朝の8時半、会社に向かう東西線でのこと。
 持病の二日酔いに苦しむボクの隣に、西葛西駅から一組のカップルが乗り込んできました。

「ブッシュの野郎!」と、とたんに不機嫌になるボク。
(※なぜそうなるのかは、こちらをご参照下さい)

 目をしっかりと閉じ、神のむごい仕打ちに耐え続けることしばし。
地下鉄の騒音に邪魔されながらもふと耳に入るカップルの会話に、風林火山という言葉が連発されているのに気づいたんです。

(なんだなんだ、歴史ファンかお前ら? 俺が信玄なら君は謙信さ。あなたに塩という名の甘い愛を贈るわ・・・とか、そういうプレイか! プレイなのか!?)

 武田信玄も旗印にしていた、孫武さん著“孫子”にある風林火山。
 ボクはこの言葉を・・・

疾きこと風の如く  (過ぎゆく彼女いない歴)
静かなること林の如し(デートへの誘いの返事)
侵略すること火の如く(カップルへの怒りの心)
動かざること山の如し(ふられて呆然となる姿)

 と解釈しています。ええ、してますとも。

(時をこえたボクのソウルフレンド、孫武さんの言葉の重々しさがキサマらなんぞに分かるものかっ!!
 ああそうさ。会話が聞こえた瞬間に『風林火山というラーメン屋の話題』だとはすぐに分かったさ。でも心の中でお前たちを責め続けてやるっ!)

 満員の東西線は、ボクのマグマのような怒りを乗せて今日も行く。

01.11.02 fri 読み解け! アイツのメッセージ!

 あっ! て声を出したんだ。

 さっきまで1本580円の安い赤ワインを飲みながら、古本屋で買ってきた本を読んでいたんだよ。古代南米の奇妙な文化に関する本。俺の数少ない楽しみのひとつなんだ。

 そこにでていた結縄文字(けつじょうもじ)の写真。
 これっていろんな形の縄の結び目で、文字や数字なんかを伝える手段なんだぜ。

 もう1回言うよ。
 俺は、あっ! て声を出したんだ。
 あいつのアレ。アレも結縄文字だって気づいたからさ。

 誰かって? アキラだよ。中尾彬。やつのマフラーだよ。

 これってすごいことだよな。だってCMで「飲めばわかる」って言っていても、実はマフラーでは『あゆラブ!』って俺たちにメッセージを送っているのかもしれないんだから!

 彬マフラー。あれこそ21世紀のヒエログリフ。
 現代に蘇る知的探求心の指標だったんだ。

 なあ、彬。俺、絶対に読み解くよ。
 あんたのマフラーに結縄文字でこめられた、真のメッセージってやつを!
 そうしたら誉めてくれよな。
 「おまえ照れるじぇねぇか」って、あのメルティ・ボイスでさ。

01.11.04 sun 神か悪魔かアシモくん

 よく知らなかったんですが、ホンダのロボット『ASIMO』って、こんなコントローラーで動かせるんですねえ。なんだかセガサターンみたい。

 ←→→P+K で背中から突っ込んでいきそうだよなあ。

 もしこのコントローラーを子どもが大嫌いな男が盗み、

 『ロボットが操縦者しだいで神にも悪魔にもなることを、マジンガーを知らぬ世代に思い知らせてやる!』とか思ったら大変だ。

 日本の未来を背負う子どもたちがあぶない。
 ロボット工学もがぜんピンチだ!

 ああ、アシモくん。君は神なのか、それとも悪魔なのか!

 そ、そうですか。

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ワコムの一番安いタブレットを買ってきました。いや〜おもしろいおもしろい。マウスパッドと兼用なので、酒をこぼさないようにしないと。

01.11.05 mon ロボットはトモダチ!

 今日職場で掲示板への返事を書いているうちに、現代のロボット工学が非常に間違ったアプローチをしているのに気づきました。

  • 複雑な職人の技を的確にトレースするロボット
  • 体の不自由な人の生活を支えるための福祉ロボット
  • 人の行けないような危険な場所で作業をしてくれるロボット

 これってみんな“立派な人間の代わり”として研究・開発されているわけですよ。
ここでボクの結論。
「ロボット工学目標高すぎ!

 いきなり高いレベルを目指したって、いずれは息切れしてしまいます。まずは“すぐれた人間”ではなく“ダメな人間”を目標にしてみてはいかがでしょうか?。

まず目指すべきは、

  • 職人の技をどうしても盗めずに故郷に帰るロボット
  • いらないおせっかいばかり焼き嫌われてしまうロボット
  • 人の行けないような場所には必ず尻込みするロボット

 というものではないでしょうか?

 “すばらしいロボットの完成”という名の富士山頂上に登るためには、まず1合目を目指し確実に登る必要があります。
 え? 富士山なら5合目までは車でも行けるって?
 喝! 自力で登ってこそ、ロボット工学、ひいては日本経済の新しい夜明けが来るのですぞ! 御来光も美しく思えるんです!

 そしてすぐれたロボットたちが誕生したあかつきには、ボクもロボットと暮らしたい。それも頂上にたどり着くようなロボットではなく、1合目付近でへばっているダメロボットと。

 仲間は多いほうがいい。彼らとは、酒&オイルの大宴会をして暮らしたいもんです。

01.11.06 tue 今夜も自由研究ナイト

 今日、仕事関係で打合せをした女性は、自分の考えをしっかりと持ち、自分の考えをキチンと語り、さらに自分の目指すべき未来のビジョンに一直線に進むという人でした。

 おわ〜〜〜、なんていうか一番苦手なタイプ。

 とびっきりの笑顔で「今度飲みましょう」と言ってくれたが、多分行かない。こんな人と飲みに行ったら、人生とかポリシーとか語られそうで、隊長オシッコちびっちゃうかも、だ。

 ボクが飲みながら話したいのは、これまでの人生でも、これからの人生でもない。好きな味噌汁の具とか、大ジョッキと中ジョッキはどっちが正しいのかとか、小倉さんのヅラ具合とか、そういうこと。

 それは真剣に語れば語るほど(あ、この人って……)と思われるようなデリケート・トーク。そんなことを熱く熱く朝まで語りたい。そのためにだったら、どんな苦労だって惜しみはしない。

 とりあえず今日の夜は、大好きな『なめ茸』の瓶詰めを自由研究。これを作っているのは“磯じまん株式会社”ってところで、ラベルには“磯じまんのなめ茸”てあるんだぜ。 磯じまん! キノコなのに!? 子どものころから食べてるのに、全然気づかなかったよ。おもしれ〜!

 酒を用意して、ネットにつなぎ、それではボクの喜びの時間に突入です。

01.11.07 wed 隊長の米野木出張日記

 東京発、朝8時の新幹線で名古屋まで。そして地下鉄で約40分。本日ボクは愛知県の米野木という場所までお仕事で行ってきたのです。
 米野木、こめのき、米の木。ごはんファンとしては、なんとも嬉しい駅名に、日帰り出張も楽しくなりそうな予感。しかも電車の中で、スーツ販売店のビジネスウェア一式セール『おとこのすべて祭り(30,000円)』という中吊り広告を見つけたのも嬉しい収穫でした。降車寸前だったので、写真を取りそこねたのが残念です。

 駅に着き、先方と約束した時間までは、駅前の喫茶店で時間を潰しました。コーヒーを頼むと、名古屋圏の常識でおまけのピーナッツがやってくるのが嬉しい嬉しい。その喫茶店はコーヒーの銘柄も色々あるようでしたが、どうも売りはカレーとオムライスのよう。店のおばちゃんの「もっと福神漬けいらないの?」という学生客へのトークもこなれた感じ。ボクの大好きな雰囲気です。

 さて仕事も終わり、夕方の名古屋駅。この後は直帰です。ということは、ここから先の新幹線は駅弁&ビールで大決定。そこで一度食べたいと思っていた“駅弁コンテスト大人の部グランプリ”の『21世紀出陣弁当』を購入し、弁当パクパク、ビールゴクゴクの幸せタイムに突入です。

 満足のうちに食べ終わり、缶入りの水割りウイスキーなどを1本2本3本と飲み、後はマイタウン・原木中山に帰るだけ。しかし、新幹線での帰途、いや、米野木の駅につく直前から今日一日ボクの脳裏を支配していたもの。それはやっぱり『おとこのすべて祭り』だったのです。

 これがオレのすべてじゃぁぁ!ソリャ!ソリャ!ソリャ!
 
ワシのすべても見さらせぃぃ!セイヤ!セイヤ!セイヤ!
 見よ! これぞ雄々しき『おとこのすべて祭り』だっ!!

 ……う〜ん、仕事なんてどうでもいいけど、写真を撮れなかったのはつくづく悔やまれるなあ。

01.11.09 fri もちろん斬られます!

 Googleなんかで「斬る」をキーワードに検索してみると、それはもう数万単位で『腐った社会を斬る!』や『世相を斬る!』といったページが見つかるわけです。

 みんな心を刃を持っている。熱い怒りを抱えてる。それが2001年の日本の社会。サムライ・ジャパン。

 でもボクとしては、もう「〜を斬る!」という言葉には飽き飽きだ。

 これからは逆に社会や常識にドンドン斬られていきたい。うなだれ、恥じ入り、なおかつ自分自身を見つめ直したい。

「社会人としての自覚を持て!」
 ……はい。
「そんな歳になってまだ結婚もしないなんて!」
 ……はい。
「毎日泥酔して恥ずかしくないのか!」
 ……はい。
「学生は学生らしい格好をするんだ!」
 ……はい!

 もちろん隊長は社会人。しかしここは自分の立場を偽ってでも、社会の常識、そして学生らしさというものに斬られていきたい。
 ……反省の意味を込めて書いたこの文章に、ビックリするほどハッとさせられる、そんな微妙なお年ごろ。

 一昨日買った定期券、お願いだから出てきておくれ。今夜は何に対してでも反省したい気分のボクなのだ。うう…。

01.11.11 sun わかったよ、スナフキン!

 一昨日、昨日とジンを飲んで飲んで飲みまくりました。

 うまい酒、まずい酒。
 高い酒、安い酒。
 楽しい酒、悲しい酒。

 これまで酒でさえあれば、“自由・平等・博愛”の精神やってきました。この一点においてのみ、ボクは誠実だったと言えるはずなのです。
 しかし、この数日というものはジンの魔力にやられてしまったかもしれません。

 もはや魅入られたとも言われてもおかしくはない耽溺っぷり。

 そして昨日の夜、
(さ、ジンをもう一杯……)
 となったその時! ボクの頭の中にシャイニングのようにあの人の言葉が蘇ってきたのです。

 おまえさん、あんまりおまえさんが誰かを崇拝したら、ほんとの自由はえられないんだぜ。

 北欧のフリーマン、スナフキンさんの言葉にハッ! となるボク。そこでボクはジンのおかわりを止めました。

 心を落ち着け目を閉じ、
“自由・平等・博愛……スナフキン!”
 と心で唱えしばし……。

 再びカッと目を開けたボクは、ガッシとウイスキーのボトルを握りしめたのです。

 こうして、飲酒隊隊長の酒への愛は貫かれるのだ!

01.11.13 tue ファーブルからカンダタヘ!

 今日の午前中。職場の壁に全長5ミリほどのクモくんがヒョコヒョコとでてきたのです。

 するとボクが社会人になる前からお世話になっている女性の上司(つーかウチの社長なのですが)が、「うわ、うわっ! ○○クン(隊長の名字)。クモどうにかしてよ!」と慌てふためくのです。

 しかしそこは原木中山のファーブル、もしくは市川市の千石先生と自負するボクです。おだやかながらも決然とした口調で、「部屋の中にクモがいるのはいいことです。ほっときましょう」と、提案したのです。ゴキブリとかハエの幼虫などをモリモリ食べてくれるんですよ。クモくんは。

 ところがそんなボクの発言を聞いてボスはこう言いました。
 「え〜〜〜、なんでよ! キミって
芥川のファンだったの!?」

 (は??)と思いました。

 そして数瞬の後、ボスがボクをファーブルではなく、蜘蛛の糸のカンダタになぞらえていることに気づいたんです。

 前述の通り、ボクとしては別に天国に上りたかったわけじゃなく、ファーブル的観点からのみ「ほっときましょうよ」と言ったわけです。でもボスの勘違いが面白くて、

 「でも天国に行けますよ」などと言ってしまいました。

 面白いとなれば、ファーブルからカンダタへの移行さえも容認してしまうボクなのです。あ〜、面白かった!
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5000アクセスありがとうございます。これからもミラクルレバーは脱力最高潮でヘロヘロとやってきますですよ!

01.11.14 wed ヒザが汚れる適齢期

 今日の朝気づいたんですけど、ボクが通勤に使っている総武線のドアに、結婚相談所『ツヴァイ』の広告シールがペタリと貼ってあったんです。その広告をですね、JR代々木駅で降りる直前にヒョイと見たわけですよ。

 するとその広告には、電話番号か何かをもじっているんでしょう。“ミナヨ ツヴァイ”というキャッチコピーが書かれていたんです。

 ミナヨ ツヴァイ→見なよツヴァイ、でしょうか? いやいや、そんなことでこの隊長はだまされやしません。

 ミナヨ ツヴァイって、皆四つ這い(みなよつばい)でしょ! ハイハイしてるんでしょ! 

 うおおお、と、ということは……。

  • 相談員も皆四つ這いでコンサルティング
  • 皆四つ這いになって自己紹介をしあうカップリングパーティ。
  • そしてゴールイン後の披露宴も、もちろん出席者は皆四つ這い
  • 四つ這いのままオーストラリアへハネムーン

 このボクにも、いよいよ結婚を真剣に考える時期が来たのかもしれません。

 もちろん四つ這いで!!

01.11.16 fri ファースト番長をリサーチ!

 以前、ボクと飲酒隊の副隊長、本部長といういつものメンバーで車に乗りながら『番長』について話したことがあります。

 番長の語源とはなんなのか。マンガの番長キャラはどうやって確立されていったのか。そしてさらに日本最初の番長とは誰なのか……。

 幻となってしまった秩父原人はともかく、日本最初の番長という人物は確実に存在したわけです。なのに誰も“日本最初の番長”については明言できない。これはじつに興味深い。

 日本最初の番長は誰なのか。何という名前なのか。何という学校を仕切っていたのか。どういうワケがあって番長と名乗ったのか。先生とはどういう確執があったのか。卒業できたのか。もし卒業したとしたらどんな職についたのか……。

 ネットはもちろんのこと、国会図書館、大宅文庫なんかでも調べてみたい。日本最初の番長の子孫がいたら、万難を排してインタビューだってしてみたい。

 今後のボクの人生における、自由研究のテーマがまたひとつ増加。世の中には知りたいことが多すぎる。夏休みってものは、何十年あっても足りないですねえ。

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今年の獅子座流星群は期待できそう。ビクセン、タカハシなんて名前に憧れを抱いていた身としては、10年以上も使っているワタナベの星座早見表を片手に、江戸川土手でウイスキーをガブ飲みしつつ楽しみたいと思います。押し入れからビノフォルダーは引っ張り出したし、さてそろそろ文房具屋で赤セロファンを買ってこなくちゃな。(知ってるあなたはご同輩)

01.11.17 sat 偉そうブリッジめ!

 千葉県市川市の江戸川にかかる、なんの変哲もないこの橋。

 質素極まりないこの橋が、実はとんでもないごう慢な橋だということをあなたはご存知だろうか?

 詳細を知りたい方は、怒濤の無意味企画“隊長の無意味に一万歩”第2回、『隊長東京方面へ向かう!』からどうぞ!

01.11.19 mon やばい! 絶滅寸前だ!

 みなさんプテラノドンってご存知ですか? そう。あのジュラシックパークにも出てきた、翼を広げると6メートルくらいになっちゃう、デッカイ翼竜くんです。
 数日前にNHKの特番を見て知ったんですが、翼竜も最初からあんなに大きかったわけじゃなくて、一番最初の翼竜は翼を広げても30センチもなかったんだそうです。へ〜! って感じですよね。

 どうやら生物っていうのは、進化が進み絶滅寸前ってところまでいくと、プテラノドンくんみたいに巨大になったり、トリケラトプスの進化の過程みたいにやたらとツノが増えたりって、“極端”になっていくものらしいですね。でもこれって、逆の言い方をすれば極端に進化することは、絶滅の一歩手前っていうわけですよね。

 そんなことに思いいたったボクは、今年の冬の女性のファッションの流行を見てふと思ったんです。

 『あんなに長く進化するなんて、マフラーって絶滅寸前なのでは!?』あの極端な長さ……繁殖のスピード、これは絶っ対絶滅の予兆ですよ! 間違いありません!

 ……え? マフラーは生物じゃないですって?

 やだなあ。マフラーが生物か生物じゃないかなんて、連綿と続く生物の悠久の歴史、そして謎に満ちた進化の秘密に比べたら小さいことですよ(にっこり)。

01.11.21 wed そういえば置換(ちかん)だなあ

 今さらのようですが『勃発』と『勃起』という言葉はよく似ていますね。

 googleで『勃発』をサーチしてみると、

  • スチュワーデス大空中戦勃発!
  • 「ハイパーリンク特許」で訴訟勃発
  • 幕張流通戦争勃発!幕張を征するのは誰だ!!
  • 「第一次ウェブ大戦」勃発?

 こんなタイトルのwebページがズラズラとでてきます。

 さあここで、テキストエディタの置換機能を活用して、『勃発』を『勃起』に置き換えてみましょう。(みなさんもお手持ちのテキストエディタなどでぜひ)

 その置き換えの後に浮かび上がってくるのは、なにやら世界中の争いごとのすべてに欲情するというデンジャラスな人物像。

 スチュワーデスの争いに興奮し、特許の訴訟に肉欲をかられ、幕張の流通戦争に下半身をこわばらせる。

 しかしそんな彼も「第一次ウェブ大戦」に関しては、興奮するかどうかを決めかねている模様。それは確かに同じ男子としてボクもそう思うよ。うんうん。わかるわかる。

 いもしない人物に、おしみなく激しい共感をおぼえる、そんな隊長の水曜日。


ボッパツくん。幕張流通戦争に大興奮!

01.11.24 sat BGMの変更を求めます 

 今年ボクが一番面白かったCMは、永瀬さんが布袋さんに追いかけられる例の缶コーヒーのCMです。近ごろはケミストリーとかスカパーなんかとコラボレーションしてたりして人気ですよねえ。

 まあ元ネタはスピルバーグの『激突』かキャメロンの『ターミネーター』なんでしょうけど、あの無機質でやたらと身長の高い布袋さんに追いかけられるというのは、怖くてうまい演出です。もはやちょっとした短編映画です。いや実際にやってもらいたいくらい。

 永瀬さんが松尾スズキさんに託されたものがなんなのでしょうか。ボクとしてはその中身はBOSSから皆様へのプレゼントだったというようなベタおちではなく、永瀬さんが、もうだめだ! 部長! と思った瞬間に布袋さんがもうスピードで通り過ぎて行く、なんていう意味の無い展開だと嬉しいなあ。

 あ、それとですね、あのCMが流れたらすかさずテレビの音量をオフにして頭の中で布袋さんの『スリル』(エガちゃんのマソングとしても有名なアレです)をBGMにしてみて下さい。楽しさ倍増ですよ。
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今は朝の7時半か。一昨日、昨日と飲みすぎてしまいました。もうきょうはちょっとダウンしてますです。ハッ!(ベッドへダイブ)ヤッ!(着地寸前にひねりをいれて)ソレッ!(バタンキュ〜〜)

01.11.26 mon フラワー・ゴッド・ファーザー 

 花言葉ってありますよね。
 ほとんどすべての花にはあるようですけれども、じゃあ新種の花を開発したら、その花の花言葉はどうなるのか? 実は開発した人がつけていいんだそうです。ええ、前にテレビでやってました。

 だからもしランみたいに、『世界蘭展覧会』なんてものが開催されちゃうくらいの超絶人気フラワーを作り出したとしたら、その花の花言葉を勝手につけられるというわけですよ。

 もしボクがそういう花を作り出したとしたら……。

 そうですね。胡蝶蘭や薔薇をもしのぐ美しさを持つ花にこそ、バランス感覚を重視して“やけくそ”“下方修正”“可燃ゴミは火木土”。こんな花言葉をつけますね。

 天が二物を与えると思うなよ! と、天きどりで気の抜ける花言葉を宣告するのです。

 学ぶか……今からバイオテクノロジーを。
 まずは書店に行って、『趣味の園芸』を買うことからはじめてみようと思います。

01.11.27 tue デジタル時代のスクール事情 

 JR総武線代々木駅から千駄ケ谷駅へ向かうと、車窓から『代々木オルタナティブ・スクール』という学校が見えます。

 どんなことをする学校かサッパリキッパリ分からなかったのですが、ちょっと気になり調べてみました。オルタナティブ・スクールってフリースクールのことだったんですね。もう、小難しく名乗ってからに。

 で、オルタナティブには“二者択一”という意味もあるじゃないですか。あるじゃないですかと言っておきながら、その時に辞書で調べたわけですけど。

 それはさておき、ボクとしてはフリースクールより断然『二者択一学園』の方がお気に入り。

 成績表はもちろんすべて○か×で表示。「俺は君が好きなんだ!」「×」という感じで、淡い青春時代の受け答えももちろん○か×。それが甘えが許されないデジタル時代のオルタナティブ・スクール。

 修学旅行も甘くはない。行けるのは○×クイズで選抜された、ごく一握りの優秀な生徒のみ。不正解の生徒に待ち受けるのは過酷な罰ゲーム!!

 というか、それはウルトラクイズですね。

01.11.29 thu もう日照りはまっぴらだ! 

 『女日照り』という、なんだかとってもガックリくる言葉があるでしょう。

 ボクなんかこの言葉を聞くたびに、体ごと窓ガラスをぶち破り「うわああ〜!」と叫びつつ、はだしのまま夜の街を駆け抜けたい気持ちでいっぱいです。しかし今回は勇気と気力を振り絞り、この言葉について考えてみたいと思います。

 何がこんなにもボクをうなだれさせるのか。日照り……。そう! この日照りという言葉の持つ、暗いニュアンスがいけないんだ! 照りつける太陽、ひび割れる水田、がく然とした表情の農民。確かにあまりのもてなさに、ボクも農民と同じ表情をしていたかも。

 もうこんな暗い表情はまっぴらだ。これからは高温で湿度の低い感じを全面に押し出して、『女カリフォルニア日和』でどうだ! OK! OK! これからはこのフィーリングで人生の荒波を乗りきるぜ! ヒアウィゴゥ、ナウ!! ん? なんだいジョージ? カリフォルニアにも雨は降るって? お前は太平洋岸気候じゃなくて、何年も雨も降らないデザートだろうって!?

 デザート……さばく……砂漠っ! ノゥ、ノゥッ!

 ボクがいるこの場所は、砂漠だったのか。日照りもカリフォルニアも超越した極限の乾燥気候。
 力なく両手と両膝を地につけ、頬をつたい流れる涙。そんな涙も砂漠に落ちる前に蒸発する。

 ああ、『女日照り』についてなんて考えるんじゃなかった。


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