●開業まで  ●車両1  ●車両2  ●手柄山駅  ●大将軍駅  ●姫路駅  ●廃止の経緯
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 開業までのあらすじ

 急速に進んでいたモータリゼーション(自動車の普及)が、排ガス問題や道路混雑、また周辺住民の安全な生活を脅かすような事態になりつつあり、各自治体はその対策に追われていました。大都市では路面電車の撤去による道路容量の拡大や地下鉄の建設によって対策を講じようと考えましたが、地方都市では比較的狭い市街地に問題が集中することや、財政規模の問題もあって大都市と同じような対策は取れず、その処遇に頭を抱えていました。

 姫路市でも戦中・戦後の重化学工業の立地や、それに伴う急速な都市化から交通問題は深刻で、また当時の国鉄は長距離列車が多く走ることから普通列車の頻度が低く、「市民のため」の公共交通機関が必要とされていました。
 当時の市長は積極的な都市経営の思想を持っていて様々な施設を市内に建設していましたが、その集大成とも言える大事業をこの「交通問題」にぶつけ、議会や市民の慎重論を押し切る形で「新時代の交通機関」を、他都市に先駆けて導入することを決めました。

 基礎データ・年表

基礎データ
起点 姫路市豆腐町字水町
終点 姫路市西延末字手柄山
路線延長 1,827m95(本線1,741m95・側線86m)
車種 跨座式(日本ロッキード式)
車両数 営業用4両(他に事業車1両)
動力 直流600V
最高速度 営業55km/h(車両設計最高は80km/h)
保安設備 連続速度照査式ATS

年表
1964年11月 路線免許取得
1966年4月 開業
1974年4月 営業休止
1979年1月 事業廃止
 
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