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ここからは駅施設をご案内しましょう。 まずは車輌の検修施設が併設されていた手柄山駅。営業上の拠点となる駅でしたから各施設ともしっかりしたもので、また地下構造が幸いして大抵の施設が大きな損傷なく残存しているようです。 |
手柄山頂にあった駅舎部分。写真は営業当時の姿で、休止・廃止後も暫くこのまま売店・休憩所として使われていました。現在は建て替えられ市営緑の相談所となっています。
博覧会終了後は観光バスや一般自動車を公園の駐車場に置き、ここからモノレールで都心へ向かう「パーク&ライド」を実施していました。苦肉の策とはいえ、今流行の施策を「先取り」していたんですね。 | |
廃止後も軌道進入口を板で塞いだだけの姿で何年も放置されており、ほとんど営業当時と変わらない姿が、かえって水族館を訪れる人の注目を集め続ける「モニュメント」のような存在となっていました。 今は軌道も撤去され、進入口もコンクリートでしっかりと塞がれている。 |
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手柄山駅の改札口。地上の駅舎は建て替えられましたが、地下の部分は改札などを撤去したうえで現在も「緑の相談所」施設として使用されている。
ちなみにコンコースへの入口は山上の駅舎と、水族館側からの二カ所設けられていた。 |
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改札窓口。駅舎の特徴であるアーチ型の窓が売り場窓口を通して見えています。
運転は最末期は日中のみの20分毎となっていましたが、最末期には乗客減少だけでなく稼働車両不足のため、ダイヤの維持にも苦労したようです。 | |
ホームは意外と広々としていて、当時の広告看板もそのままで、廃止当日のまま時が止まっているかのように思えます。
埃は被っているものの施設の損傷は少なく、ホームから近い位置にある軌道桁もロッキード式らしいものです。 | |
廃止直前の運転時刻表。9時台以外は完全20分間隔で、手柄山発は17:50が終発。恐らくこれが折り返し姫路18:00発になって手柄山に戻り入庫、営業終了となっていたのでしょう。
多客時の15分ヘッド運行が時刻表下部に記載されているが、このダイヤで運行した日はあるのでしょうか・・・。 | |
駅南側にあった分岐器の写真で世界に唯一ここにしかなかったものです。
下の写真はポイントの可動部がよく分かります。本線を構成している部分が左側へずれ、そこへ右側にある分岐側の軌道が入れ替わる形で転轍します。現在は引き上げ線と共に撤去されていますので、技術資料としても貴重なカットです。 写真は当時の技術パンフレット記載されていたもののようですが、スキャンデータをご提供頂いた方に改めて感謝します。 |
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