●開業まで  ●車両1  ●車両2  ●手柄山駅  ●大将軍駅  ●姫路駅  ●廃止の経緯
●現在の状況  ●延長構想  ●船場再開発ビルの話題  ●技術資料  ●石見元秀の構想
○トップに戻る

 次は中間駅の大将軍駅。ここは姫路市が都市交通としてモノレールを位置付ける中で一番特徴的であったものが具現化しています。
 鉄道施設そのものは特に変わったものではないのですが、再開発ビルと駅・軌道が一体で整備された事業は、とても先進的でした。こういう形で各地の都市再開発ビルとモノレールをリンクさせていくつもりだったようです。
 大将軍の駅舎を横から見た写真。軌道がビルへ吸い込まれたところがホーム、写真右下・三角形の模様が付いた場所が改札への入口でした。
 廃止後、暫くは低層階がビジネスホテルとして使われていたが現在は廃業していて、入口は閉ざされています。他は1階は飲食店等に、上層階が公団住宅として利用されています。
 駅構内は非常に簡素な造作。姫路駅至近に位置するため「作る必然性がなかった」と言われる中間駅ですが、姫路駅の本設位置(駅東ビル付近?)への移動に伴う駅間距離拡大に対する施策として、また再開発ビルとの一体整備の実証実験だったのではないかと推測すれば納得できるものです。
 利用者は僅少と予測されていたにもかかわらずエスカレータ設置が準備されていたという話もあり、これも「標準駅」の仕様として考えられていたのでしょうか。ホームも近代的かつ十分な広さがあり、標準駅としての様子が伺えます。
 ビル床面と軌道を結節する部分。建築学の知識はないのでコメントは難しいのですが、ビル内に軌道を支える柱があるのか、それとも床の梁だけで支えられるのか、興味深いところです。
 ホーム奥に見えている柵から下に降りる階段がありますが、改札は別にあるので非常口でしょうか。
BACK HOME NEXT