太郎山 ( 太郎山:2,367.7m ) 2015.5.17 登山



【PHOTO & 記録 太郎山 4】

少し下ると、これから目指す小太郎山、 太郎山が見えてくる。
ただ、そこに至るには、一旦大きく下った後、また登り返すという行程が待っており、そのことは十分に承知はしていたものの少々ため息が出る。

下りが続く。右手下方には戦場ヶ原、中禅寺湖、 そして社山が見えている。
更に下っていくと、再び太郎山、小太郎山が見えるようになるが (写真)、 今度は、先程と比べて、これから登らねばならない小太郎山へと続く尾根がよく見えるようになり、 その大変さを思って、またまた ため息が出る。

樹林越しにチラチラ見える 男体山大真名子山を見ながら下っていくと、 登山道は、一旦平坦なササ原に下り着いてホッとする。
しかし、ここは山王帽子山と小太郎山の鞍部ではなく、鞍部へはさらにもう一段大きく下らねばならない。

ふと左の倒木を見ると、ルリビタキと思われる鳥が留まっている。 尾羽は青く、脇腹はオレンジ色、お腹は白い羽毛なのでオスと思われるが、オレンジ色の羽毛が風になびいて美しい。

気持ちの良いササ原を抜けると、道は倒木の多い、少々荒れ気味の斜面を下ることになって苦労するが、 やがて、ササ原の斜面に変わり、道も良くなってくる。
この辺は、気持ちよくドンドン下っていくことができるが、逆に小太郎山への登り返しがキツいことになるので、喜んでもいられない。

8時52分、鞍部と思われる場所を通過し、 そこからはかなり成長したコメツガが見られるササ原の斜面を登るようになる (写真)

少し登って振り返れば、先程までその山頂にいた山王帽子山が、 将棋の駒のような形を見せている。
山王帽子山の標高は 2,077mで、目指す小太郎山は 2,328m。つまり、 この山王帽子山が下方に見えるまで頑張らねばならないということになるのだが、今は山王帽子山の方が高く見えている。

また、右手を見れば、樹林の間から 皇海山が見え、 そのずっと手前には戦場ヶ原の広がりも見えている。

キツい登りも、周囲にシャクナゲが現れ始めると、少し傾斜が緩むようになる。 ただ、シャクナゲに花は見られない。
前回登った時は、6月中旬。この辺でもシャクナゲの花が見られたのだが、今は未だ時期が早いようである。

再びコメツガの短いトンネルを抜けると道の左手に道標が現れる。
道の右側にはロープが張ってあり、その傍らには、今は書かれた文字が読めなくなってしまった、看板と思しき板が落ちていたので、 恐らくここが通行止めとなっているハガタテコースとの合流点であろう。時刻は 9時12分。

振り返れば山王帽子山、そしてその左後方に 奥白根山が見えている。
未だこちらよりも山王帽子山の方が少し高いようだ。

道の方はまだまだ続く。
暫く緩やかな登りが続いた後、再び傾斜のきつい登りが始まる。
この辺から残雪が現れるが、この時期まで残っているだけあって、その量はかなり多い。
また、この頃になると、風が強く尾根に吹き付けるようになり、寒いくらいである。
振り返れば、 燧ヶ岳の双耳峰が樹林の間から見えている。

さらに少し進むと、かなり展望が開けてくる。
奥白根山を中心に、 その右側の山がよく見えるようになり、先程頂上を踏んだ山王帽子山は、 こちらと同じくらいの高さになっている。



太郎 1、  太郎 2、   太郎 3、  太郎 4、   太郎 5、  太郎 6、   太郎 7、  太郎 8、   太郎 9、  太郎 10、   太郎 11  もご覧下さい。


百名山以外の山のページに戻る   ホームページに戻る