鷹ノ巣山 ( 鷹ノ巣山:1,736.6m) 2018.4.13 登山



【PHOTO & 記録 鷹ノ巣山 4】

周囲は再度自然林に変わるが、 この辺ではほとんど緑が見られない。
足下は岩屑と土、そして折れた枝と落ち葉といった状況で、茶色が目立つ中、息を切らせつつ登る。

一方、高度が上がり、さらには木々に葉がほとんどないため、 振り返れば樹林の間から 川苔山と本仁田山が見えるようになる。
奥多摩に足を踏み入れたのは今年からであるが、こうして馴染みのなかった奥多摩の山を同定できるようになったことが嬉しい。

キツかった登りも徐々に傾斜が緩み始め、さらにはほぼ平らになるが、 先を見ると樹林の向こうにさらに高みが見えている。
この稲村岩尾根は急登と言われているが、むしろ冗漫で距離の長い尾根という気がする。

やがて周囲に大きなブナの木が見られるようになり、 一方で根っこもろとも倒れている木も散見されるようになる。
また、大人が 1人入れるようなウロを持つ木も現れる (写真)

左手樹林越しには石尾根も見えるようになり、 三ノ木戸山 (さぬきどやま) らしき高みから急激に稜線が落ち込んでいるのが確認できる。

少々荒涼とした尾根を進んで行くと、今度は右前方樹林越しに 雲取山が見えるようになる (写真)

なお、この辺からは周囲に再び緑が現れ始めるが、 これは新緑ではなく、トウヒやツガ、シラビソ (のような気がする) といった常緑樹である。

ほぼ平ら、あるいは緩やかな登りが続く。
土が抉られて溝になり、そこに根が張り出ているような箇所も見られるが、道は総じて歩き易い。

平ら、あるいは緩やかな登りの道も、 やがて徐々に傾斜が出始め、目の前の小さな高みへと登っていく。

右の方から回ってその高みに登り着くと、そこは小さな台地状になっており、 さらに先の方に高みが見えている。
あれが恐らく目差す 鷹ノ巣山であろう。

ダラダラとした登りが長く続いた中、漸くこの先の目処がついたので少しホッとする。

少し進むと道の右手に古い標識が現れ、 その錆びた鉄製の柱には 『 ヒルメシクイノタワ 』 と書かれている。時刻は 10時13分。

また、その標識には小さな手作りの標識もぶら下がっており、 『 午飯喰 (ヒルメシクイ) のタワ 1,562m 』 とある。
先の方に見えている 鷹ノ巣山の標高が 1,736.6mなので、まだ 170mほど高度を稼がねばならない。

この場所の名のとおりここで昼食にしたいところだが、少し気が焦っており、 また鷹ノ巣山が見えたこともあってそのまま先へと進む。


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