鷹ノ巣山 ( 鷹ノ巣山:1,736.6m) 2018.4.13 登山



【PHOTO & 記録 鷹ノ巣山 2】

石垣のような堰堤の上を進んで平らな場所に出ると、 前方に岩壁が見えてくる。
さらに少し進んで見上げれば、垂直の岩肌を樹木の間に見せている高みが空へと延びている。これが稲村岩であろう。

平らな場所を過ぎ、水の流れていない谷を詰めていく。
石灰岩であろうか、灰色の岩がゴロゴロしている谷の左岸を登る。

途中、木橋にて右岸に渡った後、 両側が切り立った岩壁となっているゴルジュ帯のような中を進む。

木橋 (写真) にて再び左岸に戻って少し進むと、 やがて両側から岩壁が迫る場所からは解放され、谷の左右は緩やかな斜面に変わる。

また、いつの間にか谷には水の流れが現れており、暫くは緩やかな傾斜の道が続く。

やがて、道は谷から少し離れ、 その後 斜面を横切って造られている石積みの上を進むようになる。

振り返れば、谷間 (たにあい) になかなか形の良い山が見えている。
どうやら奥多摩駅の北側に位置する本仁田山 (ほにたやま) のようだが、 まさかここから見えるとは思わなかったので少々ビックリである。

先に述べたように、 谷の左右は緩やかな斜面となっている。
谷の前方を見れば、やはりこちらも緩やかな傾斜にて上方へと延びており、目にも鮮やかな新緑が続くその先には青空が見えている。

このルートはただひたすら登るだけとのイメージを持っていたので、 このような明るい谷を登っていけることに大変得をした気分になる。

道は再び水の流れに近づき、木橋にて右岸に渡ると、 やがて右手に苔むして朽ちかけた木橋が見えてくる (写真)。時刻は 8時17分。
しかし、道の方はその橋を渡らずにそのまま右岸を進む。

なお、この橋を渡る道は巳ノ戸林道のようである。
巳ノ戸林道というは、巳ノ戸沢から鞘口のクビレを越え、鷹ノ巣避難小屋の西側、石尾根上にある巳ノ戸の大クビレまで通じていた道らしい。

しかし、林道と言っても水根沢林道と同じく人が通れる程度の道だったようで、 今は完全に廃道であり、1998年のガイドブックに記載の地図を見ても、既に 「荒廃」「落石のため現在通行禁止」 と書かれている。

道の方はその先で沢の流れと分かれ、 左手の斜面に取り付くことになる。

落ち葉の多い急斜面をジグザグに登っていく。
高度はグングン上がり、沢はかなり下方に見えるようになる。

その沢の周辺には破壊された金網の柵が見えているが、 かつてはこの辺にワサビ田があったようなので、その名残なのかも知れない。


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