白岩岳 ( 白岩岳:2,267.4m ) 2017.6.20 登山



【PHOTO & 記録 白岩岳 9】

八ヶ岳は右から三ツ頭、 権現岳、旭岳と続き、 旭岳の稜線が左に下る後方から主峰である 赤岳が現れ、赤岳からさらに左に 横岳硫黄岳、そして 根石岳天狗岳が続いている。
残念ながら天狗岳のさらに左側は樹林に隠れてしまっている。

なお、上記に述べた展望は、一箇所から得ることはできず、山頂を動き回らねばならない。

ややボーッとしてはいるものの、素晴らしい展望に満足して食事にする。
山頂の岩に腰掛け、中央アルプスを見ながら調理パンを食す。

山頂独り占め + 素晴らしい展望 という状況に食事も美味いと言いたいところであるが、 何しろ羽虫が周囲を飛び回ってかなり煩わしい。
幸いブユなどはいなかったようだが、ユックリ休むことは叶わず、さらには写真を撮る際にレンズ周囲を飛び回って、写真に映り込む始末。

しかし、大変イライラさせられはしたものの、白岩岳に登った喜びはそれを上回っている。

写真にいくつか映り込んでいる黒い点は、レンズに付着したゴミではなく、羽虫である。

山頂で十分に休み、11時丁度に下山を開始する。
これ程 長く山頂にいたのは久しぶりである。

おとなしく往路を戻る。
テープが頻繁に付けられており、また登りでそれなりに学んできたので安心である。

しかし、それにしてもかなりの急斜面が続く。
途中、5分程休んだが、振り返って見上げた急斜面に、よくもまあこんなところを登ったものだと我ながら感心してしまう。
初めての山であること、そして念願の山ということがモチベーションになったのであろう。

忠実にテープを追って下って行くと、やがて道は斜面を横切って右に水平移動するようになり、 何と目の前には今朝ほど道を塞がれてしまっていると解釈した大きな倒木が見えてくる。
しかも、この場所は今朝とは反対側である。

ここでも行き止まりかと思ったが、よく見ると道は倒木の下方、 一旦少し斜面を下った所にあって、すぐに今朝ほどの 『 → 八九四 』 と書かれた木の所に出たのであった。 時刻は 12時43分。

これでもう安心と思ったためか、つい斜面を横切っている踏み跡をそのまま進んでしまい (写真)、下降点を見落としてしまう。

暫く進んでも赤テープが見つからないので、また迷ったかと思い、左側の斜面を下ってみる。
斜面がグッと落ち込んでいる縁まで来ると、何と左下に赤い屋根が見えるではないか。
行き過ぎたと気づき、そのまま獣道のような踏み跡を斜めに下って左へと戻る。

そして何とか今朝ほどの取り付き口に戻り、草地の広場には 12時56分に下り着いたのであった。

本日は、少々刺激を求めて地図上にルートのない白岩岳に登ったのだが、 出だしで道に迷い、また途中、かなりのハードワークを強いられたものの、山頂では素晴らしい展望を得られ、十分に満足のいく山行であった。

願わくは、白岩谷の左側の尾根を登り、今回ピストンした右側の尾根を下りたかったところであるが、 途中の道迷いを考えると、ピストンで正解のようである。

しかし、やはり初めての山、初めてのルートは刺激があって大変楽しい。
こうなると次に登る山の選択に困ってしまう。

写真は シンナシ沢橋へと戻る途中の林道から見えた白岩岳。



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