ここからも急斜面の登りが続くが、ルート上に乗ったという安堵感が足を進ませる。 展望の無い樹林帯の中をほぼ直登する。 | |
それにしても、最も登山道に近い状態とのことであるこのルートでさえ苦労したのであるから、
他の 2ルートの状況は推して知るべしである。 なお、もう夏なのであろう、周囲には蝉の鳴き声がかなり煩い。 長く続いた急斜面も漸く一息つけるような勾配に変わると、
この辺からは斜面上に白い岩が時折現れるようになり、さらには白い岩屑が足下に見られるようになる。 |
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緩やかになった斜面の登りは、さらに傾斜を緩め、ほぼ平らな道が続くようになる。 時刻は 7時51分。 ただ、このルートは正規な登山道ではないため、途中に指標となるものが乏しく、
自分の位置がほとんど分からない (GPS専用機やスマホは持っていない)。 | |
この平らな道はそう長くは続かず、一旦少し下った後、再び急斜面の登りが始まる。 ここの斜面では木の表側や内部が焼け焦げて真っ黒になっている倒木が時々現れるが、 この黒焦げは落雷によるものであろうか ? また、今登っている尾根は左右とも緩やかに落ち込んでいるため、
あのまま彷徨い続けてこの尾根を見つけられなかったら、頂上に着けないということである。 |
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やがて、周囲の白い岩はかなり苔むすようになり、シダ類も多く見られるようになる。 一方、相変わらず樹林の中、展望は全く得られない。 しかし、実際は登り着けばさらに先へと延びる尾根が待っているという状態が続く。 | |
枝を多く有した倒木が道を塞いでいる場所を過ぎ (写真。ここはテープが明確なので抜けられる)、何回か痩せ尾根を通過し、白い岩の横を進んでいくと、 やがて右手の樹林が少し切れて高みがチラリと見えるようになる。 その高みが白岩岳かどうかを知るすべはないが、 稜線までまだまだ距離があることは確かである。 |
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