念丈岳 ( 念丈岳:2,290.7m ) 2012.11.10 登山



【PHOTO & 記録 念丈岳 2】

本高森山頂上には 8時30分に到着。
頂上は小さな広場になっており、三等三角点の他、町制施行 50周年を記念して 平成19年に立てられた標柱などがあるが、 樹林に囲まれて展望はほとんど得られない。
それでも、樹林の隙間から 烏帽子ヶ岳、池ノ平山、 そして南駒ヶ岳、仙涯嶺を見ることができた。
10分ほど休憩して、さらに先へと進む。下り口の所に、『 本高森山から念丈岳までのルートを、長年に亘って整備されてこられた 故 上澤 広幸氏に因んで、 ここから先を上澤新道と呼ぶ 』 と書かれた表示がある。
当然の如く、道は下りとなって今までの高度をはき出すことになる。

樹林を抜けると、本高森山では見ることができなかった 仙丈ヶ岳北岳間ノ岳農鳥岳といった南アルプスの山々が見えてくる。
そして、さらに進めば、ザレ場の上を通過することになる。ここは南西方向が大きく開けていて、重畳する山々と谷が見え、 その先に恵那山が存在感を示している。
ザレ場は白いので花崗岩らしい。この山域は花崗岩が多いのだろうか、 烏帽子ヶ岳に行く途中にあるセギナギなどもそうであった。

そして少し進むと、樹林越しに大島山らしき山が見えてきた。
なかなか堂々とした山容をしており、さらには頂上付近のササの斜面が魅力的である。
そう言えば、昨年 鳩打峠から烏帽子ヶ岳に登った際、 鳩打峠から見えた大島山の姿もなかなか立派で、印象に残っている。
その時は、その大島山に登ることになろうとは 露程にも思わなかったのだが、今日こうして登ることになろうとは驚きである。
無論、自分の意思でこのコースを選んだのだが、その根底には その鳩打峠から見た大島山の姿が、無意識のうちに働きかけたのかもしれない。

足下にはササがかなり目立つようになる。

道は、刈り払われたササが足下に多く残る斜面を進む。
落ちている枯れたササで、足下は滑りやすいが、文句は言えない。ササが刈り払われておらずに煩かったら、 このように周囲の景色を楽しむ余裕もあまり持てなかったであろう。
この秋にササを刈ってくれた方々に感謝である (ボランティアで実施されたと聞く。頭が下がる。)

やがて道は気持ちの良いササ原の斜面を登っていくことになる。 その入口付近には 『 里美平 』 と書かれた標示板がかかっている。
振り返れば、先程 その頂上にいた本高森山の姿が見える。地味だった山頂に比べ、山自体は意外と綺麗なピラミッド型をしていることに驚かされる。

このササ原の斜面は気持ちが良い。
日が当たってササが輝いており、さらにその斜面の先には青い空も見え、爽快感を覚える登りである。
展望も良くなり、右手には南アルプスが見え、塩見岳が美しい。
左手には安平路山がよく見える (写真 真ん中のやや丸いピーク)。 その左側の高みも印象的だが、地図を見ても名前は載っていない。
帰宅後、1990年版の 山と高原地図を見てみると、前安平路山との記載があり、『 反射板 』 もその山頂に置かれているようである。 安平路山の右側の高みは、地図で見る限り、小茂吉沢ノ頭、そして浦川山らしい。
安平路山よりさらに左に目を向ければ、恵那山も見える。

ササ原の斜面を気持ちよく登り、かなり高度が上がったところで振り返れば、 先程よりも本高森山の姿がよく見えるようになる。
本高森山は、写真のように低いけれども (それでも 1,889.8mある)、先程述べたように なかなか見事な山容である。
本高森山の左側には、南アルプスの聖岳がよく見える。
聖岳の右には上河内岳、茶臼山も見える。 聖岳の左には赤石岳があるのだが、 生憎 木が邪魔をしてよく見ることができない。
斜面を登り切ると、そこに 『 幸の丘 』 と書かれた標示板が掛かっていた。
そこからは樹林の中に入るが、少し進むと斜面際の少し開けた場所に出る。そこには 『 浅井窪 』 と書かれた標示板が掲げられている。 この付近からは、荒川三山がよく見える。


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