烏帽子ヶ岳 (木曽)( 烏帽子ヶ岳:2,194.5m ) 2011.11.26 登山



【PHOTO & 記録 烏帽子ヶ岳 (木曽)1】

11月26日(土)は天気も良さそうなので山に行くことにした。 行き先は、 前から考えていた中央アルプスの安平路山。
しかしである、 前日の金曜日、 翌日の準備も整え、 床に就く前に何気なくインターネットでヤマレコを見たところ、 安平路山登山は厳しいかもしれないことが判明したのだった。
タイミング良くというか、 ヤマレコにはまさにその金曜日に 安平路山にトライした方の記録が掲載されており、 そこにはアプローチに使う大平街道は凍結状態、 さらに山にはかなり積雪がある との情報が記されていて、 その方も摺古木山までで帰ってきたとのことであった。
これを見てしまっては、 ノーマルタイヤにて早朝の大平街道を走る気にはなれず、 さらには雪で踏み跡もないと思われる 未知の山に入る勇気は出ず、 急遽行き先を変更することにしたのだった。
寝る直前のことだったのでかなり慌てたが、 良く考えれば、何も知らずに現地に赴き、 大平街道の状況を見て諦めることになるよりは ずっとマシである。
さて、安平路山に代わる山だが、 早く寝たかったために短時間で検討を済ませ、 中央アルプス近辺でもう一つ登りたいと思っていた 念丈岳に決定した。 無論、こちらも初めての山であり、 道路状況、積雪状況が心配であるが、 アプローチに使う林道が凍結している場合は、 歩いても構わないし (事実 地図には林道歩きの時間も記載されている) 時間が無くなったら、手前の池ノ平山、 あるいは烏帽子ヶ岳までとすることも可能なので、 安平路山よりは柔軟性がありそうである。 一応、念のために、 軽アイゼン、スパッツをザックに詰め込む。

さて、土曜日当日であるが、 夜中の 2時に起きるつもりだったのに寝過ごしてしまい、 起床したのは 3時過ぎ。 念丈岳には大変失礼だが、 意気込んで登ろうとしていた山に登れなくなって テンションが下がったのは否めず、 その結果がこの寝坊である。 この時間であるから、 時間的に念丈岳に登るのは難しいかもしれない と思いつつ、 3時40分に自宅を出発する。
何時も通り、八王子ICから中央高速道に入る。 夜が明けるに連れ、青空が広がり、 周囲の山々が見えてくる。 八ヶ岳は冠雪しており、 甲斐駒ヶ岳も同様。
最近まで暖かい日が続き、 先日の勤労感謝の日も、 これらの山にはあまり雪はなかったと聞くが、 たった 2日間で大きな変化である。 車付属の温度計は、 外気温 マイナス2度を示しており、 一気に冬になだれ込んだ感じである。
この状況は岡谷JCTを過ぎて、 中央アルプスが見えても変わらず、 3,000m級の山々は完全にその頂を白くしており、 その手前の樹林に覆われた山にも 樹林の間に白いモノが見える。 これは厳しい山行になるかもしれないと思いつつ、 車を進める。
ところが、 やはりテンションがそれ程高くないためか、 そのうち、急激な眠気が襲ってきたのだった。 窓を開けて冷たい空気を入れても すぐにまた眠くなる始末で、 これはまずいと、 小黒川PAにて仮眠をとることにする。 仮眠は 15分程と思ったのに、 結局 40分程寝てしまう。 頭の方はスッキリしたが、 活動する時間がドンドン減っていく。
さらには、松川ICで高速を下り、 すぐの信号を左折して県道15号線を北上するも、 念丈岳への道が分からない。 かなり行き過ぎたと思う所で車を止め、 地図を確認する。 もう一度松川ICに戻る途中、 標識を見つけて 正しい道に入ることができたのだったが、 急な行き先変更により、 事前の情報収集が不十分であるツケが回ってきたのだった。
本来は、松川ICからすぐの信号を左折して県道15号線に入った後、 柳屋商店というバス停を右に見たら、 すぐに右側に見えてくる 宇寿田製菓の看板の所で左折すれば良い。 帰宅後ネットで調べたら、 その看板の反対側、 つまり左折する所に 小八郎岳・烏帽子ヶ岳の標識も立っていることが分かった。 見落としてしまったようである。

左折した後は、ほぼ道なり。
要所に鳩打峠への方向を示す標示板があるので、 間違える心配はない。 道は高速道の下を潜ってすぐに山道となるが、 キチンと舗装されている。 但し、すれ違いができない狭さの上に、 カーブにミラーなどは設置されていないので、 慎重に進む必要がある。
高度を上げていくと、 やがて鳩打峠に到着。 ありがたいことに、 危惧していた道路の凍結はなかったものの、 峠近くでは道の上を水が流れていたので、 もう少し寒くなったら 凍結することが十分に考えられる。
鳩打峠到着は 7時55分。 これはかなり遅い時間である。 小生が着いた時には、既に 6台程車が駐まっていた。

身支度をして 8時1分に駐車場を出発。 林道をさらに先に進む。
林道はすぐにヘアピンカーブ状に 右に曲がって登っていくが、 そのカーブの所から 形の良い山が見えた。 帰宅後調べると、 どうやら大島山のようである。
カーブを曲がりきると、 すぐに登山口に到着。 傍らには 立派な案内図が立てられている。 これは念丈倶楽部という 念丈岳を愛する人達によって 立てられたもので、 周辺もキチンと整備されている。 案内図の左手から登り始める。 短いながらもいきなりの急登。
しかし、それを回避するためか、 新登山口が林道をさらに 5mほど進んだ所にできているようで、 案内図の下にも 新登山口を示す標示が貼られている。

新登山口には行かず、 そのまま急坂を登る。
急坂を登り切ると、 すぐに新登山口からの道が右から現れる。 道は暫く新・旧の道が平行して 進んでいくような感じだったが、 新登山道からの道に移ることにする。
道を移ると、 すぐに樹林が切れ、 伊那谷方面が見える場所に出る。 しかし、 逆光の上に 雲が多く、 あまり展望は得られない。
道はジグザグに登って行き 高度を稼いでいくものの、 急登という訳では無い。
やがて、 写真のような緩やかな尾根を歩くようになる。 朝日が斜めに差し込み、 なかなか気持ちの良い登りである。

カラマツの植林帯の中を進む。 足下にはササ。 道はしっかり整備されており、 これも先程述べた 念丈倶楽部のお陰のようである。
樹林の中が多く、 あまり展望は期待できないが、 時折 左手に山並みが見える。 しかし、 初めての山であるため、 山の名前が分からない。
分かるのは右手に山が見えた時。 樹林越しでなかなか見通せないことが多いが、 時として展望が開け、 南アルプスの山並みが シルエット状に見える。
見えるのは南部の山が主で、 光岳の他、 写真の様に双耳峰の池口岳 不動岳も見える。 さらにずっと右手には 熊伏山と思しき山も見える。

道はカラマツ林の中の 日だまりハイクという感じで進む。
やがて、 小八郎岳経由の道と 小八郎岳を巻く道の分岐に到着。 時刻は 8時31分。
鳩打峠に着いた時点で 8時近かったため、 念丈岳は完全に諦め、 今日は烏帽子ヶ岳か、 余裕があれば 池ノ平山までと決めていたので、 先を急ぐことも無くなり、 小八郎岳経由の道を選ぶ。
こちらは尾根道のため、 登るに連れ展望が良くなり、 左手には 登山口の手前で見た 大島山が時折 堂々とした姿を見せてくれる。
そしてやがて、 南アルプスがほぼ見渡せる場所に到着。
写真では、 左に塩見岳 その右には 先日登った烏帽子岳、小河内岳と続き、 さらには荒川三山、 赤石岳が写っている。

南アルプスを見渡せる場所から ほんの少し登ると、 右手上方に コンクリートの斜面が見え、 さらにその上方に 東屋らしきものが見えてきた。 小八郎岳頂上のようである。
コンクリートの斜面とは 興ざめであるが、 帰宅後調べると、 この斜面はかなり崩落が 進んでおり、 それを防ぐためらしい。
そして、 その場所からほんの少し進めば、 小八郎岳への分岐点であった。 時刻は 8時48分。
右に道をとり、 小八郎岳頂上へと続く階段状の道を登る。 ほんの一登りで 小八郎岳頂上に到着。 時刻は 8時50分。
頂上のベンチには 先客が一人腰を掛けていた。

頂上には東屋の他、 『 片桐小八郎之霊 』 と彫られた石碑、 そして方位盤が置かれている。
この片桐小八郎というのは、 伊那郡片切郷を本拠とする豪族、 片桐 (片切) 氏の当主 片桐小八郎大夫景重のことで、 この山頂には小八郎の避暑用の城があった とのことらしい。 ここから 眼下に広がる自分の領地を見下ろして、 まさに殿様気分を満喫したことであろう。
展望は伊那谷だけでは無い。 北西にはこれから目指す 烏帽子ヶ岳が、 その名の通り 烏帽子の形を見せており、 そのキリッとした姿に 登高意欲を刺激させられる。



烏帽子ヶ岳 (木曽) 登山データ

上記登山のデータ登山日:2011.11.26 天候:快晴単独行日帰り
登山路:鳩打峠−小八郎岳分岐−小八郎岳−巻き道合流点−七合目(飯島ルート合流点)−セキナギ− 烏帽子岩−烏帽子岳 (往路を戻る)
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子IC−(中央高速道路)−岡谷JCT−松川IC−(県道15号線)−(道迷い)− 宇寿田製菓−(林道)−鳩打峠 (車にて)
交通復路:鳩打峠−(林道)−宇寿田製菓−(県道15号線)−松川IC−(中央高速道)−岡谷JCT−相模湖IC− (国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ヶ木−半原日向−(県道54号線)−角田−中津−厚湘バイパス下−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−下鶴間−(かまくらみち)−瀬谷 (車にて)

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