烏帽子ヶ岳 (木曽)( 烏帽子ヶ岳:2,194.5m ) 2011.11.26 登山



【PHOTO & 記録 烏帽子ヶ岳 (木曽)2】

勿論、東から南にかけての展望は抜群で、この山に至るまでに小出しで見えていた 南アルプスの山々を一望することができる。
先日 伊那前岳に登ったばかりなので、 特に目新しい光景ではないのだが、やはり南アルプスのスター達のほとんどを目にすることができると、嬉しいものである。
一番 北側には少しだけ姿を見せている甲斐駒ヶ岳
その右には仙丈ヶ岳が姿を見せている。 最近の小河内岳登山の際に目にした美しいピラミッド形とは全く異なり、 南側の大仙丈ヶ岳と合わさって台形をしているため、新鮮な感じを受ける。
仙丈ヶ岳の右には北岳間ノ岳が続いている。

間ノ岳の右には 西農鳥岳、農鳥岳が続き、 広河内岳などを経て、塩見岳 (写真 右手の山) に至っている。
空木岳頂上からは、 塩見岳の左後方に富士山を見ることができたのだったが、 ここからでは富士山は完全に塩見岳の後方のようである。 あるいは、この高さからは富士山を見るのは無理なのかもしれない。
塩見岳の右には荒川東岳 (悪沢岳) を始めとする荒川三山、 そして赤石岳聖岳が続いている。
惜しむらくは、逆光気味のため、黒々とした姿しか見えないことである。余裕があれば、帰りにもう一度ここから南アルプスを眺めてみたいものである。

烏帽子ヶ岳の方をもう一度見やれば、烏帽子ヶ岳の右手に、白く冠雪した中央アルプスがほんの少しだけ姿を見せている。
断片的にしか見えないので、山名が良く分からなかったのだが、帰宅後に写真を拡大してみると、 空木岳のようである。
しかし、ネットで調べても、この小八郎岳山頂から空木岳が見える という記述は見つからなかったのだった。

8時56分、小八郎岳を後にして縦走路へと戻る。
分岐点に戻り、少し下った後、また少し登り返す。後は下る一方となる。ただ、緩やかな下りなので、今まで稼いだ高度を一気にはき出す時に感じる喪失感はここではない。

途中、左手に下る道をやり過ごす。 この道が小八郎岳を巻く道なのかと思ったら、さらに先に本当の ? 巻き道との合流点が現れた。時刻は 9時3分。
ここには、鳩打峠から烏帽子ヶ岳までの間を 10等分した中で、3/10 を示す標示が置かれている。まだまだ距離があることを知り、 少しガッカリ。
ササの中を割るようにつけられた道を進む。周囲の木はカラマツ。なかなか美しい。
やがて、尾根上を進むことになる。左は雑木林、右にはカラマツ。カラマツの間から南アルプスが見える。

日だまりハイクを楽しみながら、緩やかに登っていく。
しかし、5/10 の表示を見てからはやや急登となり、やがて岩のある場所に登り着いた。ここからは烏帽子ヶ岳が良く見通せる。
この山も斜面が崩落している箇所が多いようで、今いる場所のすぐ先にセキナギと呼ばれる崩壊地が見えるし、さらに烏帽子ヶ岳の下方にも崩壊地が見える。 皆、むき出しになっている岩が白いので、花崗岩なのかもしれない。

やがて 6/10の表示を見た後、足下に雪が見られるようになる。

右手 樹林越しに 仙丈ヶ岳北岳、 そして塩見岳などの眺めを楽しみながら登って行くと、 やがて飯島からの登山道との合流地点に到着。ここには七合目の表示がある。時刻は 10時2分。
ここから道は左に曲がる。そして、足下は完全に雪道となるが、雪は数センチしか積もっておらず、また凍結もしていないのでそれ程問題では無い。
周囲の木々はシラビソなどに変わり、足下のササも大分 背が低くなり始める。
やがて、大きく崩落した場所を通過。ここはシラクモナギと呼ばれているらしい。写真では迫力が伝わってこないが、 近づくと足下が崩れそうで足がすくむ。



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