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仙涯嶺の左には、昨年歩いた尾根が魅力的な曲線を見せてくれており、やがてその尾根は
越百山へと盛り上がっている。
昨年歩いた時は、仙涯嶺を過ぎてからほぼガスに囲まれてしまったのだったが、それでも越百山へと続く尾根の伸びやかさは印象に残っている。
そして、越百山のさらに左には、南越百山と思しき頂が少し顔を出している。
思わず見入ってしまう素晴らしい光景である。 |
越百山から少し左を見れば、
この烏帽子ヶ岳から延びる尾根がいくつかの高みを経た後、池ノ平山へと続いている。
地図では、ここから池ノ平山まで 1時間、帰りは 40分とのことであるし、標高もこの烏帽子岳よりも高く 2,327mあるので行ってみたいところである。
しかし、その先の念丈岳に行くのは時間的に難しく、そうなると念丈岳を目指し来年もう一度トライすることになることから、
ルートに新鮮味を持たせるために池ノ平岳は次回に取っておくことにする。
なお、池ノ平山の左斜面後方に少し見えている台形の山は念丈岳である。 |  |
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この烏帽子ヶ岳止まりと決めたので、かなり時間に余裕が出てきた。そのため、寒いながらも頂上に止まって、じっくり展望を堪能することにする。
となると、やはり、展望は先程の中央アルプスに加え、東側にズラリと並ぶ南アルプスのオールスターに目が行く。
ここから見える南アルプスは、まずは東北東の鋸岳から始まり、
次に甲斐駒ヶ岳、
そして仙丈ヶ岳と続く。
小八郎岳では、雲ならびに小八郎岳の高さが低い故に、少ししか姿が見えなかった甲斐駒ヶ岳だが、
鋸岳とともにここからはよく見える。 |
仙丈ヶ岳の右には
北岳がデンと構えており、
さらに右には中白根山、間ノ岳、
そして西農鳥岳・農鳥岳が続いている。
太陽の位置もかなり南に移動したため、光線の具合も良くなり、それぞれの頂を覆う雪も確認できる。 |  |
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西農鳥岳・農鳥岳の右には広河内岳の突起、
そして塩見岳が見える。
無論、間ノ岳から西農鳥岳・農鳥岳、
そして広河内岳へと続く尾根と、間ノ岳から三峰岳、北荒川岳、
塩見岳と続く尾根は別物なので、広河内岳と塩見岳が尾根続きという訳では無いが、
見た目ではこれらの山々が皆 尾根続きのようで面白い。 |
塩見岳の右には、
先日登った烏帽子岳、前小河内岳、小河内岳が続く。
さらには荒川東岳 (悪沢岳)、
荒川中岳、前岳の荒川三山が続き、稜線は一旦大きく下った後、小赤石岳、赤石岳の大きな山容へと続いている。
こう見ると、今年登った山々が結構あり、それだけに荒川三山に登り損ねた悔しさがまた蘇る (天候不良のため 赤石岳のみとした)。
来年は何とか荒川三山に登りたいものである。 |  |
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赤石岳の右には、
大沢岳などを間に挟んで、奥聖岳、前聖岳が台形を形成している。
さらに、聖岳の右には、1つ高みを挟んで上河内岳が見える。
また、聖岳の手前には奥茶臼山と思しき山も見えている。 |