そして、少しザレている斜面をひと登りすれば、 奥多摩小屋の前に登り着いたのであった。漸く石尾根に到着である。時刻は 11時55分。 ここに至る迄 ほとんど急登はなく、かなり歩きやすい道が続いたので膝には良かったものの、
その反面、高度を稼ぐのがユックリなため、時間がかなりかかってしまった。 | |
尾根上にポツンと置かれているテーブル (少々ガタガタしており、また、前はもっと小屋寄りに置かれていたという記憶がある) に腰掛けて暫し休憩。 尾根上だけあって、ここからの展望は抜群であり、正面には
富士山がよく見える。 富士山の左下方には
雁ヶ腹摺山が見え、
富士山の右下方には黒岳とそこから小金沢山へと続く
小金沢連嶺が見えている。 |
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大菩薩嶺から 右に下って行く尾根の後方には、布引山、 笊ヶ岳、偃松尾山、そして 聖岳、 赤石岳、 悪沢岳、白河内岳、 塩見岳、 農鳥岳といった南アルプスの山々が蜃気楼のように浮かび上がっている。 写真 後方右の山が 赤石岳で、その左が
聖岳である。 | |
上記写真の右には 悪沢岳が続くが、 こちらはそのさらに右側。 |
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上記の写真の様に、
農鳥岳よりさらに右側の南アルプスの山々は、前飛竜、
飛竜山へと上っていく尾根に
遮られてしまっている。 ノドを潤し、腹を満たした後、12時4分に出発。 | |
すぐにヨモギノ頭へと直登する道とそれを巻く道に分かれるが、 ここは巻き道を進む。 樹林帯の中、足下にササが茂る道を進んでいくと、やがてヨモギノ頭経由の道と合流し、
その少し先で小雲取山への登りが始まる。 それでも、先程の休憩が良かったのか、 あるいは今までゼロだった登山者が一気に増えたことに刺激されたのか、それとも石尾根に至る迄にあまり厳しいアルバイトがなくて体力が温存されていたのか、 この石尾根は一番足が進むような気がする。 |
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