杉の林を黙々と進む。 単調な道が続くことに少し嫌気が差し始めた頃、ふと右手を見ると、何と樹林越しに 富士山が見えるではないか。 尤も、手前の山にほぼ隠れてしまっていて、八、九合目より上の部分しか見えないのだが、
それでもこうして 富士山が見えると嬉しくなる。 | |
富士山を スッキリと見通せる場所はないものかと、右手を見ながらユックリと進む。 そして、何とか 富士山を写真に収めて先へと進んで行くと、
今度は前方樹林越しにスクッと急角度で立ち上がっている高みが見えてくる。 |
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少し進むと、またまた 富士山が見通せるようになるが、 こちらの高度が少し上がったためであろうか、それとも先程は気付かなかっただけであろうか、 よく見ると今まで 富士山の手前を横切っていた尾根と 富士山との間に 三頭山と思しき山が見えている。 道は、右下の谷を詰めるように進んでいく。 | |
小さなマウンドを越え道が下りに入ると、 周囲は完全に雪の世界となる。 その雪の斜面をジグザグに下った後、小さな水の流れを渡る。 この辺は日当たりも良いので、ワサビ田でもあるような雰囲気であるが、 周囲が雪に覆われているため詳細は分からない。時刻は 9時59分。 道はすぐに流れと分かれて、左側の斜面を横切って登っていく。 |
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そして、樹林越しに足毛岩と思しき高みが再び見えたかと思うと、 すぐにルートが 2つに分かれる。時刻は 10時3分。 どちらの道も川苔山に至るのだが、直進して谷に下る道は足毛岩の肩を経由して西側から頂上に至り、 左の道は東側から頂上に至るものである。 聞くところによると、その川苔山の東の肩から頂上までは短いながらも雪の回廊ができているらしいので興味をひかれており、 さらには前者が頂上まで 1.8kmとあるのに対して、後者は 1.5kmとなっているので、ここは迷わずに左に進む。 | |
道はここから杉林の中の登りが続くようになる。 息を切らせつつ斜面を登る。 少し岩混じりの道となって、山襞に沿って左に回り込むと、
そこからは足下や周囲に雪が多くなってくる。 |
川苔 1、  川苔 2、   川苔 3、  川苔 4、   川苔 5、  川苔 6、   川苔 7、  川苔 8、   川苔 9、  川苔 10、   川苔 11 もご覧下さい。