白沢峠・笠取山 ( 笠取山:1,953m ) 2016.12.29 登山



【PHOTO & 記録 白沢峠・笠取山 1】

12月7日に 金峰山、21日に 北横岳に登ってはいるものの、 できれば 2016年中にもう 1つ山に登っておきたいところである。
そこで、天気も比較的良さそうな 28日に登ることにしたのだが、前日に身体の怠さを覚えたため、1日延ばして 29日に登ることにする。
登る山は 18年ぶりとなる奥秩父の 笠取山。 というよりも、今回の山行の目的は白沢峠の方で、その白沢峠に絡ませる山を笠取山にしたという次第である。
ただ、1日ずらしたのが失敗で、どうもその山域の天候は少々怪しく、当初は 1日中晴れとの予報であったものが時間を追うごとに予報の内容が悪くなって、 結局 午前中は曇りで午後は晴れとの見込みになる。
しかし年末はこの日しか余裕がないため、少々不安ながらも 29日(木)、5時10分に横浜の自宅を出発する。

横浜ICから東名高速道下り線に乗り、海老名JCTからは圏央道へと進んで、 さらに八王子JCTにて中央自動車道に入る。
仕事納めの翌日とあって帰省する車も多いのであろう、普段よりも車の量は多く、しかも乗用車が目立つ。
それでも順調に車を進め、勝沼ICで高速道を下りてからは いつものルートを進んで、やがて国道140号線に入る。 後は本日の駐車場である 道の駅みとみまで一本道である。

途中、本日の登山口となる白沢橋を通過したのだが、そこから測ってみると、 道の駅みとみまでは 4km強もあり、しかも登り勾配が続くことを知る。
実はもう 1つの案として、道の駅みとみから雁坂峠に登り、 水晶山、古礼山を経て雁峠に下った後は、 笠取山をオプションとして位置づけて、笠取小屋から白沢峠を経て白沢橋に下山、その後 歩いて 道の駅みとみまで戻るということも考えていたのである。
しかし、この距離、今の体力、日没時間を考えるとこれはとても無理と諦める。

道の駅みとみには 6時50分に到着。広い駐車場の一角には山梨市営バスが待機している。
本日の計画は、道の駅みとみ 7時21分発のバスに乗り、芹沢入口にて下車。そこから先程の白沢橋まで歩いて白沢峠を目差し、 笠取山、雁峠を経由して戻ってくるというものである。
車内で朝食をとり、道の駅のトイレを拝借した後、待機中のバスの運転手さんと少し話をする。 その結果、自由乗降が可能と分かったので白沢橋で下ろしてもらうことにする。これはありがたい。
件のバスは、この駐車場にて時間調整した後、始発場所である西沢渓谷まで行って そこを 7時20分に出発し、この 道の駅みとみには 7時21分に戻ってくるのである。

車に戻って身支度を調えた後、暫く車内で時間を潰し、 バスが西沢渓谷へと向かったのを見てから駐車場内にあるバス停に向かう。
定刻にやって来たバスに乗り、白沢橋の手前で下ろしてもらう。まるでタクシーのような使い方であるが、 これで 200円とはありがたい (客は当然小生のみ)
運転手さんも親切な方で、白沢橋近くになって少しスピードを落としていつでも止まれるように運転してくれ、 さらには降車時にお礼を言うと、『 気をつけて 』 とも言ってくれた。嬉しい限りである。
ただ、その運転手さんも、この白沢橋から山に登るという人は初めてだったようで、少々驚いておられたのだった。


この白沢橋の所から東に向かって沢沿いに林道が延びており、 白沢峠に至るにはこの林道を進むことになる。
林道の入口には (旧) 三富村総合案内図 』 が掲げられており、 図の横に 『 白沢峠 → 』 と書かれた手書きの標識が付けられている。

7時28分に出発。
右下の白沢の流れに沿ってコンクリート舗装の道を進む。

道は緩やかな登り勾配で、暫く進むと、 堰堤の下を横切って白沢の左岸に渡ることになる (写真)
その際に渡渉するが、水量は少なく全く問題はない。

その後も相変わらずコンクリート道が続く。
しかし、人があまり入っていないのであろう、実際はその上には落ち葉が敷き詰められている。

歩きやすかった道も、 やがてコンクリートから土の道に変わるとともに、所々で荒れた状態となって、倒木、落石、そしてかなり穿れた穴が現れるようになる。

なお、途中 何回か渡渉箇所も出てくるが、皆 問題ないレベルである。

川の流れる音だけが聞こえる道を黙々と歩く。
林道が明確なためか、途中に標識はほとんどない。
従って、たまに現れる青地に白く書かれた 『 白沢峠 』 の文字を見るとホッとする。

展望の無い道が続く中、 所々で滝を見ることができる。

2番目 (と思う) の大きな滝を道の左下に見た後 (写真)、その滝の上部に登り着いて振り返ると、山間 (やまあい) の先に 乾徳山が見えている。
しかし、乾徳山の頂上はハッキリしているものの、その上空、そして右側は雲に覆われていて、いかにも重苦しい雰囲気である。

天気予報通り上空に雲が多い。これではあまりモラールが上がらない。

長い林道歩きに倦んできた頃、 前方に滝が見えてきたかと思うと、左手に打ち捨てられた大きな土管があり、その傍らに 『 ← 白沢峠 』 の標識が現れる (写真)
漸く林道歩きも終わりである。時刻は 8時7分。

標識に従って左手の斜面に取り付く。
聞いていたとおり、ここからは急登が始まる。
落ち葉が敷き詰められた斜面を横切るように登っていく。
道に赤テープなどはほとんど見られないものの、踏み跡は意外と明瞭で迷うことはない。しかし、積雪の場合は少々難しかろう。

登り始めてすぐに少々朽ちかけた桟橋 (さんきょう) を渡る。

さらに少し進むと、今度は朽ちた桟橋の上に架け直された桟橋が取り付けられ、 それが 2つ、3つ繋がっている場所を通過する。
右下は谷になっているため、かなり注意が必要であるが、小生としてはそこを進む緊張感よりも、 このようなあまり人が歩かないルートであっても、しっかりと桟橋が架け直されていることへの驚きの方が大きい。



白沢峠・笠取山 登山データ







登山日:2016.12.29 天候 : 曇り後晴れ単独行 日帰り
登山路 : 白沢橋−白沢峠登山口−白沢峠−鳥小屋分岐−ヤブ沢峠−笠取小屋− 雁峠分岐−小さな分水嶺−笠取山−水干尾根−水干(水神社)−小さな分水嶺−雁峠−林道終点−(亀田林業林道)−新地平−道の駅みとみ
交通往路 : 瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT− (中央自動車道)−勝沼IC−(国道20号線)−柏尾−(県道38号線・県道34号線)−等々力−(国道411号線)−西広門田橋南−(一般道・県道38号線)− 新隼橋北−(国道140号線)−道の駅みとみ (車にて) −(山梨市営バス)−白沢橋
交通復路 : 道の駅みとみ−(国道140号線)−新隼橋北−(県道38号線・一般道)− 西広門田橋南−(国道411号線)−等々力−(県道34号線・県道38号線)−柏尾−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)− 谷ヶ原浄水場−(県道508号線)−塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)− 相模原公園入口−(県道507号線)− 相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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