やがて、林道が平らになると、先の方に建物が見えてくる。 そして、林道が横木を敷き詰めた木道に変わり、 立派なバイオトイレの手前を右に曲がれば笠取小屋であった。時刻は 11時19分。 | |
閉まっている小屋の前を通り、
ベンチにザックを置いて周囲を歩き回る。 富士山も見えるのではないかと思ったが、 開けている角度が狭いためなのか、それとも雲の中なのか、全くその姿は見えない。 |
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11時26分、笠取小屋を出発。 ここまで雪はほとんど無く、周囲にチラホラ見える程度であったが、
暫く登って樹林帯を抜けると、木道の上は真っ白になる。 また、雪の上には足跡が残っており、本日のものと思われる。 どうやら先行者がいるようである。 |
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天候の方は先程よりも悪化している状態で、 陽も当たらず、周囲は灰色と白色で寒々とした感じである。 左手を見ると、西へと延びる山々が見えるが、その上部は雲に覆われており、 さらにその山腹は霧氷でかなり白くなっている。 調子が良ければ、
笠取山には立ち寄らずに、
雁峠から
燕山、古礼山、水晶山と登って雁坂峠に下り、
そこから 道の駅みとみへと下山することもありかなと考えていたのだが、
この状況を見てその気持ちが一遍に萎える。 |
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左に雁峠への分岐を見た後、 木道から外れて目の前にある 『 小さな分水嶺 』 に登る。時刻は 11時40分。 ここは小高い丘になっており、そこにある解説によれば、 この峰の東側に降った水は 荒川となり、西側に降った水は 富士川となり、南側に降った水は 多摩川になるとのことである。 | |
そして、この小さな分水嶺から振り返ると、何と雲が流れる中に
富士山が見えているではないか。 流れる雲に時々その山頂部分は飲み込まれるものの、 その美しい円錐形はしっかりと見えている。 |
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