白沢峠・笠取山 ( 笠取山:1,953m ) 2016.12.29 登山



【PHOTO & 記録 白沢峠・笠取山 2】

その桟橋を過ぎると周囲は杉林に変り、 足下もかなりしっかりしてくる。
右下を見れば、なかなか見事な滝が見えており、水が落ち込む場所の周囲には飛沫が凍って張り付いている。
やはり山中は寒いのであろうが、本日はそれ程 寒さを感じない。

もう一度 桟橋を渡り、堰堤横を過ぎていくと、足下には苔むした岩がゴロゴロするようになる。
木々も再び自然林に変わり、イヌブナやアブラチャンといった木が見られるようになる。

やがて 道は小さな振幅の九十九折りの急登となって高度を上げていく。

高度が上がってくると、樹林越しに再び 乾徳山方面が見えるようになるが、 相変わらず周辺に雲が多く、乾徳山より右側の 黒金山方面は完全に雲の中である。

また、前方には稜線が見えてくる。 その一番低い部分が白沢峠ではないかと思いながら進む (実際はもっと左であった)

急登が続いた道も徐々に勾配が緩やかになり、 やがて落ち葉が敷き詰められたほぼ平らな道が続くようになる。
もうすぐ白沢峠かと期待するが、前方に見える稜線まではまだまだ距離がある。

相変わらず上空は雲が多く、どんよりとした感じでテンションが上がらない。

ほぼ平らであった道はやがて再び登りに変わり、 谷を詰めていくような感じで稜線へと向かっていく。

途中、道の上を水が流れている場所もあるが、凍ってはいないので、 問題なく登っていくことができる。

やがて、周囲はカラマツ林に変わり、 周囲にササが見られるようになると、徐々に傾斜も緩み始め、稜線がすぐ目の前に近づいてくる。

そして、周囲に苔が多く見られるようになると、 やがて落ち葉が敷き詰められている大きく開けた場所に飛び出したのであった。白沢峠に到着である。時刻は 9時5分。

ここは防火帯の一部となっているらしく、まるで木々に囲まれた広場のようである。

そして、この白沢峠には楽しみにしていたものがある。廃トラックである。
かつては切り出した木を運んでいたと思われるトラックが、この峠の真ん中に朽ちて残っており、しかもそのトラックが外車とのことなのである。

それではと、峠を見回すと、右手の方にお目当ての廃トラックが、 シャーシーより下を土に埋もれさせた状態でポツネンと置かれている。
この場所が防火帯であったからであろう、長い年月を経てもトラックは草木に飲み込まれることなく、しっかりと全体が見えている。


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