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やがて、周囲に大岩が頻繁に現れるようになり、さらにはガマの岩と書かれた標識のある岩場に来ると (時刻は 10時51分)、
岩の間から間ノ岳と
西農鳥岳、農鳥岳が良く見えるようになる。
青空に白き峰々が良く生えており、テンションがグッと上がる。
ガマ岩を過ぎ、少し登って振り返ると、
樹林越しに富士山を見ることができた。
本日初めての富士山であり、しかも タイミング良く振り返らないと見つけにくい状況なので、
少し得をした気になったが、先に述べたように、
実際は火事場跡で富士山を見ることができたのであり、逆に 小生が肝心な時に見落としていた次第である。 |
やがて、周辺の木々も疎らになってくる。
左手を見れば、再び間ノ岳、
西農鳥岳、農鳥岳が見える。森林限界も近いようである。
そして、最後はダケカンバの疎らに生えている雪の斜面を登り切ると、大きな岩が立ち並ぶ場所に飛び出したのだった。
ここにも錆びて何が書かれているか分からない標示板があったが、ここを砂払岳としているのであろうか。
時刻は 11時7分。 | |
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ここから振り返れば富士山が見える。
先程は樹林越しで上半分しか見えなかったのだが、ここからはスッキリと全体を見通すことができる。 |
そして、左手を見れば、
岩の間から仙丈ヶ岳が見えている。
登山道を外れ、その岩の間を進んでみると、仙丈ヶ岳の左には北岳、
間ノ岳が続いているのが見える。
素晴らしい眺めである。 | |
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特に北岳は、
先程までその姿を隠すような位置にあったボーコン沢ノ頭が左にズレたため、
東側斜面 (バットレス) の姿が良く見えるようになり、迫力が一層増してきている。
また、北岳から右に下る尾根の先に小太郎山があり、
尾根はそこから野呂川の方へと下っていて、
仙丈ヶ岳とは尾根続きではないのだが、一見 北岳と仙丈ヶ岳は尾根続きのように見えている。
そして、良く目を凝らすと、その尾根の後方に中央アルプスも顔を出しているのが分かる。
帰宅後、写真を拡大してみると、3つ並ぶ中央アルプスの峰は、南駒ヶ岳、
赤梛岳、空木岳だということが判明した。 |
そして、さらに嬉しいことに、
本日これから登る観音岳、そして薬師岳がよく見えたのであった。
薬師岳はその頂上が分かりにくいが、観音岳はスッキリとした美しい姿を見せてくれており、テンションがグッと上がる。
また、観音岳の左側には、高嶺、
アサヨ峰も見えており、
さらにその先に仙丈ヶ岳が続いている。
こうなると、早く甲斐駒ヶ岳の姿を見たいものである (実は、高嶺の後方に、
少しだけ姿が見えていたのだが、この時は気づかずじまい)。 | |