聖岳 赤石岳 ( 縦走中の最高峰は 赤石岳:3,120.1m ) 2013.8.14-16 登山



【PHOTO & 記録 聖岳 赤石岳 7】

大沢岳頂上で 5分程休み、11時27分に下山。往路を戻る。
百間洞下降点には 11時41分に戻り着き、そこから百間洞山の家を目指して、ダケカンバの道を下る。
樹林越しに百間平のある台形をした高みが見え、その後方にうっすらとではあるが、 赤石岳も見える。
また、振り返れば、中盛丸山が綺麗な三角錐をしている。

やがて、樹林越しに百間洞山の家が見えてきたが、まだ結構距離がある。
そして、小屋には 12時22分に到着。早速、宿泊の手続きをする。
その後ベンチでビールを飲む。聖平小屋のビールほど冷えてはいなかったが、それでも美味い。

明けて、16日。この日は朝から快晴。
昨日は 14時過ぎから雷雨となり、雷が稜線上で暴れまくったのであった。早めの小屋入りは大正解である。
雷が稜線上で暴れている時、稜線上に居た人達はハイマツ帯に伏せて雷が通り過ぎるのを待っていたとか。雷の暴れ方は凄く、 生きた心地がしなかったろうと思う。

4時50分に百間洞山の家を出発。すぐに登りが始まるので、辛い。
テント場を抜け、草付きの斜面を登る。やがて、周囲はハイマツと岩の斜面へと変わり、小さな岩が敷き詰められた斜面をジグザグに登っていく。
昨日の聖岳、 兎岳、中盛丸山の斜面ほど急では無いが、まだ完全に目覚めきっていない身体には辛い登りである。

ただ、高度がドンドン上がる分だけ、展望がグングン開ける。
振り返れば昨日登った大沢岳、中盛丸山がよく見える。
北を見れば、荒川前岳、中岳、荒川東岳 (悪沢岳) の荒川三山が見え始め、 荒川前岳の左斜面の後方には、ズングリした形の塩見岳 (写真) も見える。 塩見岳の左に見える山は小河内岳かと思われる。

朝一番での辛い登りだが、 これだけの景色を見せられると元気が出てくるから不思議である。
さらに登っていくと、中盛丸山の左後方に兎岳が徐々に見え始める。

高度を上げるに連れ、兎岳は徐々にその全体を見せ始める。 中盛丸山とともに朝日を浴びてうっすらと赤く染まっている。

また、西の方には奥茶臼山も見える。 その右には前茶臼山も見え、前茶臼山の東側の崩壊地 (茶臼ナギ) もよく見えている。

そして振り返れば、大沢岳にも朝日が当たり始めており、こちらは黄色く輝いている。

高度をさらに上げていくと、今度は兎岳に続いて聖岳もその姿を見せ始める。 昨日登った山が次々と現れるのが嬉しい。

やがて、ハイマツと岩の道はグッと左に折れ、そこから少し登ると、 台地状となった百間平の一角に登り着く。
そのため、平らなハイマツの広がりの向こうに、先程までこちらの斜面によって斜め半分しか見えなかった聖岳が、 その姿のほとんどを現わすようになる。

そして、聖岳の右には兎岳、 その手前に小兎岳、さらには小兎岳の右に中盛丸山と、昨日 聖岳に続いて縦走した山々が、間に何も遮るもの無く見えるようになる。

中盛丸山の右には大沢岳。 写真の左に見える鞍部から、少し右に上がった場所が百間洞下降点 (大沢岳の登り口でもある) である。
大沢岳の頂上は、恐らく写真の真ん中に見える小さな鞍部の左側の高みであろう。小生は、その頂上からさらに南 (写真では右) に少し進んだところで、 目の前に見える小さな高みとさらに先の大沢岳双耳峰のもう一方を見て、進むことを断念し、百間洞下降点へと戻ることにしたのだった。
こう見ると、双耳峰のもう一方もなかなか良い形をしており、登れば良かったと言う気にもなるが、その時は どうしても気力が湧かなかったのである。

なお、大沢岳の斜面に影が写っているが、 もしかしたら赤石岳の影なのかも知れない。

道は少し北東へと進み、小さな高みと高みの間を通り抜けていく。
先の方に目を向ければ、荒川前岳、荒川中岳、 荒川東岳 (悪沢岳) の荒川三山が見えるが、 朝日を浴びて少し朦朧とした感じである。そして、 その右には赤石岳から北へと下っている尾根が見える。

右の高みを巻いてその向こう側へと回り込んでいく。
すぐに赤石岳が姿を見せるが、完全に逆光状態。なかなかハッキリと見ることができない。
左を見れば、荒川三山の左に塩見岳、 その左に前小河内岳、小河内岳が見える。



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