聖岳 赤石岳 ( 縦走中の最高峰は 赤石岳:3,120.1m ) 2013.8.14-16 登山



【PHOTO & 記録 聖岳 赤石岳 6】

そしてこちらは兎岳 (写真 右) と 小兎岳 (写真 一番左) である。
先の聖岳方面もそうだが、 こちら側、そして赤石岳方面とも雲が多い。 幸い、この中盛丸山上空は青空が広がっているが、大沢岳方面はその後方に雲が多い。
雨が降るとは思えないが、山頂がガスや雲に覆われないうちに登り終えたいものである。

喘ぎながらも斜面をどうにか登り切り、10時36分、ようやく中盛丸山の頂上に到着。
山容もなかなかのもので、さらにはこれだけ登るのに苦労した山なのに、頂上には昔 標識だったかも知れない、木の屍のようなものが 2本立っているだけである。
そして、その足下には中盛丸山と書かれた手書きの紙が石の重しの下に置いてある という大変寂しい状況である。

これだけの山であり、遠くからも目立つ山なので、 聖岳、 兎岳のような立派な標識を立てるべきと 心から思う。東海フォレストさんは、 三角点のある山だけに立派な標識を立てているのだろうか。

この頂上にて暫し休憩。
これから登る大沢岳を眺めると、意外と登りやすそうな形状をしているのでホッとする。
先程も述べたように、地図では百間洞下降点から 25分で頂上に立てるようで、この中盛丸山、そして兎岳の時のような苦しい思いをしないで済みそうである。

そして、こちらは明日登る赤石岳。 先程まで雲に覆われていたが、今は少し雲がとれて頂上が見える。
その手前に見える台形の山は、百間平ということになろう。そして、百間平と赤石岳の間に少し見えている尾根が馬ノ背ということになると思われる。
本日も登りがきつかったが、明日も赤石岳への登りがきつそうである。

10分休んで、10時46分、大沢岳を目指して出発する。

砂礫の道を下る。面白いことに、兎岳と同様、こちらの斜面は反対側のそれと比べてかなり緩やかである。
下る先を見やれば、道はこの中盛丸山と大沢岳との鞍部まで下った後、少し登り返した所に百間洞下降点 (大沢岳への取り付き口でもある) があるようである。
そして、その後方には大沢岳が、聳えるというよりは横たわっている感じで鎮座している。

緩やかな斜面であるため、結構 快調に下り、 10時58分に百間洞下降点に到着。分岐を示す標識の傍らにはザックが 1つ置かれている。大沢岳にピストン登山しているようだ。

分岐から大沢岳への道を進む。最初は灌木帯の緩やかな登りが続く。ありがたい。
やがて、先の方に岩峰が見えるようになり、その斜面を女性が下っている。先程のザックの持ち主らしい。
このまま尾根通しでも百間洞山の家に行けるので、ピストン登山をする必要は無いのに と、この時点では思っていたのだったが、甘かった。

高度を上げて振り返ると、何と 中盛丸山の、こちらから見て右側の斜面はガスで覆われているではないか。 先程まで 全くそんな気配がなかっただけに少々ビックリである。

暫く登ると左手に しらびそ峠 奥茶臼山の登山基地) への道を分けることになる。 但し、この道は崩壊場所があって現在通行止めとか。

分岐を過ぎ、息を切らせながら目の前の岩峰に登り着いたが、そこは頂上にあらず。 さらに先に高みが見える。
その高みも何とか登り着くと、頂上はもう少し先。疲れた身体にこのフェイクは厳しいが、それでも 11時20分には大沢岳頂上に到着。
百間洞山の家との分岐から 22分であった。

なお、先程の女性とは、分岐手前で擦れ違う。

この頂上には、聖岳、 兎岳同様、東海パルプ製作による立派な標柱が置かれている。
ただ、この大沢岳は少々不遇の山のようで、聖岳から縦走してきた人達もパスしてしまうことが多いようだ。 事実、小生の後に中盛丸山から下ってきた 5人程の方々は皆パスされたようである。

大沢岳頂上からさらに進んでいくと、写真のように双耳峰である大沢岳のもう一方の高み (左) が見え、 この先さらにアップダウンがあることが分かって怯んでしまった。
結局、往路を辿って分岐に戻ることにしたのだった。
先程の女性は正しい選択をしたことを知った次第。



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