聖岳 赤石岳 ( 縦走中の最高峰は 赤石岳:3,120.1m ) 2013.8.14-16 登山



【PHOTO & 記録 聖岳 赤石岳 10】

慎重に進まないと、足下が崩れてしまいそうな岩場の道を下る。
少し足下が楽になった所で赤石岳を振り返る。 やはり見事な山容である。
もうこの山に登ることはないと思われるが、赤石岳最後の山行が快晴で本当に良かった。

途中の水場を楽しみにしていたのだが、心なしか水の量が少ない。 昨日の雨の時は滝のように流れていたとのことなので、気のせいかもしれないが・・・。
途中の斜面から何度も赤石岳を見上げる。一昨年、そして 17年前も ガスに囲まれていて、 この辺からは赤石岳をほとんど見ることができなかっただけに、これを見納めと何枚も写真を撮る。

いくつもの桟橋を通り、順調に下っていく。
途中、笊ヶ岳とその左に 富士山が見えたものの、 やはり富士山の頂上は太陽の輝きの中で見ることができない。

下山中、ずっと右側 (南) の山が見えていたのだが、 少し登りになって左側の山々が見え始めると、やがて富士見平に登り着く。時刻は 9時1分。
ここで暫し休憩。このまま百間洞山の家で作ってもらった弁当を食べようかとも思ったのだが、思いの外暑く、また赤石小屋でのビールが頭に浮かび、 3分程休憩した後、赤石小屋を目指す。
下山しようとすると、赤石岳山頂で写真を撮ってあげた人が追いついてきた。 ここでも記念写真を撮ってあげる。

順調に下って、赤石小屋には 9時30分に到着。
早速、500mlのビールを頼み、ベンチにて弁当を広げる。
弁当はおむすびが 4つ。そのうち 2つは天むすであった。さすがトンカツで鳴らす百間洞山の家、天むすとは洒落ている。
赤石岳聖岳を見ながら、 良く冷えたビールを飲み、弁当を食す。

なお、百間洞山の家のトンカツは揚げたてで美味であった。 揚げたてを食べさせるため 8〜10人単位での食事となっている。幸いチェックインが早かったので最初の組に入れたが、 雷雨のためごった返した昨晩、終わりの方の人達はトンカツではなくカレーになったとか。

こちらは赤石岳。 恐らくこれが本日の見納めであろう。

9時43分、赤石小屋を出発する。後はひたすら下るのみである。
『 最後の関門 歩荷返し 』 と書かれた標識を 10時14分に通過する。
10時26分には 『 椹島 4/5 赤石小屋 』 の標識を通過。
さらに 10時49分には 『 3/5 』 の標識を通過する。ここまでは良かったのだが、 結局 この後 『 2/5 』『 1/5 』 を見落としてしまう。
こういう目安となる標識などが見つからないと、結構疲れるものである。

高度を下げて行くに連れ、樹相はシラビソ、トウヒなどから、落葉樹林帯へと変わり、 さらにはヒノキの植林帯へと変化する。
周囲がヒノキになったことで、椹島が近いのを知るが、結構 この植林帯が長い。
ジグザグに下って高度を下げていくと、やがて下方に道路が見え、その後、梯子段を下れば、 赤石岳登山口であった。
道路を横切り、再び樹林の中を下ると、やがて井川山神社が見え、すぐに椹島に到着したのであった。時刻は 12時11分。

シャワーを浴びてさっぱりし、13時のバスを待つ。

13時に 2台目のバスにて臨時駐車場へと向かう。この日は バスも新しく、 また普通席だったので楽であった。そして、無事に駐車場に到着。
駐車場からは県道60号線、そして日中 通行止めが解除されている県道189号線を進み、さらに安倍街道:県道27号線に合流した後、 新静岡ICから新東名高速に乗る。そして 18時過ぎには帰宅できたのであった。

今回の山行は天候にも恵まれ、久々に夏山らしい状況となり、大いに楽しめたのだった。
しかし、途中 何回も述べたように、こういう長いコースを歩くのは、 月 1回程度の登山しかしない身には体力的に厳しく (若い頃はそれでも大丈夫だった)、 普段から運動をして体力をつけておく必要があるとつくづく感じた山行でもあった。



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